
Photo_Shintaro Yoshimatsu
Text_Masahiro Kosaka
―
「何になろうとか、何がしたいとか、特に考えていなかった」
入社したての頃を、あけすけに、彼女はそう振り返った。
それって柔軟性のことで、だからこそ、
WEB ビジュアルコーディネーターという
未知の分野にひょいと飛び込むことができたのかも?
そんな彼女にワークとライフについて、ざっくばらんに聞いてみた。
―新卒で入社と同時にSLOBE IENAに配属されて7年。ブランドとは長い付き合いですが、ずばり、SLOBE IENAの魅力とは?
「まず服のことで言うと、コーディネートの自由度が高いブランドだと思います。個人的にも、コーディネートをあれこれ考える朝の時間は、1日のなかでもテンションの上がる瞬間。それだけにいまでもブランドのファンでいられています。また、ブランドに携わる「ひと」も魅力的です。日頃から作り手、バイヤー、店舗マネージャーたちが近くで働いているだけに、WEB ビジュアルコーディネーター(以下:WEB VC)としてSNSやオウンドメディアの撮影をおこなっているとき、「これは〇〇さんが作った商品だ」って顔が浮かんだりする。それがやり甲斐につながっています。」

―澤口さんがWEB VCに登用されたときは、ちょうどその分野が新しく設立された時期でもあったとか。いま、具体的にどんな業務をおこなっていますか? そのなかでも澤口さんが楽しさを感じ、得意とするのはどんなことですか?
「メインの業務はSNSの運用です。それに関連する撮影を行ったり、コーディネートを組んだり、デザインを用意したり…、とやっていることは多岐にわたります。なかでもわたしは、撮影した画像に文字入れなどのデザインを施す作業が得意かもしれません。」

―そういったビジュアルを作るときに意識していることはありますか? また、普段どのようなところでインスピレーションを得るようにしていますか?
「Instagramなら、フィード全体として見たときの見栄えは、常に意識しています。たとえばただシンプルにまとめるというのではなく、どこかにフックになるような要素を入れるといったように。参考にするのは、海外のウェブサイトが多いですね。欧米や韓国など、日本にはない可愛い色彩感覚のサイトに惹かれます。」

―オフの日の過ごし方について教えてください。
「週末は、ちょっと気合を入れて料理をすることが多いです。時間をかけて特別なものを作る。とくに、「今日はスペイン」「今日はタイ」といったようにテーマを設けて、その国の料理を何品か作ることも。」
―なるほど、日常のなかでもちょっとした特別感を楽しめそうですね! 毎朝コーディネートを考えることで気分を上げる、という話もありましたが、ついせわしなく過ごしてしまいがちだからこそ、ちょっとしたことでメリハリを作るのが大事ですよね。今日はケア用品も持ってきてもらいましたが、その辺りも同じ気持ちですか?
「そうですね、とくにハンドクリームやネイルオイルは重宝しています。仕事でパソコンやスマホを使う時間がかなり長いので、自分の手は常に視界に入ってくる。どうしても気になってしまうので、気持ちよく仕事できるよう、ケアは欠かせません!」

―最後に、これからの目標があれば教えてください。
「SLOBE IENAは、去年10周年を迎えました。わたしがWEB VCになってからも店舗数は倍くらいに増えていて、ぐっと認知度は上がりました。今後は、誰もが知っているブランド、というところまで成長させるのが目標です。」

「頼まれたことは断らない。どんなことにも柔軟に、一旦は受け取ってみる。
それが、自分にとって新しい発見につながることもあるはずです。」
澤口 日向子
SLOBE IENA WEB ビジュアルコーディネーター
---
