
Photo_Naofumi Yoshimoto
Text_Aya Ueno
Edit_Ryotaro Miyazaki
―
『好き』を仕事にするのは難しいという意見も多いが、
彼はまさにそれを実現する人の一人だ。
昔から変わらず好きなのは、ミリタリー、テック系のファッション。
その知識や愛の深さに、彼が提案するファッションは沢山の人を魅了する。
そんな彼の仕事の原動力ともいえる「偏愛」とは。
ー原さんが考えるJOURNAL STANDARD relumeとは、どんなブランドでしょうか?
relumeには「ミリタリー」「ワーク」「スポーツ」「アウトドア」という4つのキーワードが根幹にあります。ぼくの好きなファッションアイテムもテック系のウェアなので、ブランドのムード感にもぴったりで。これらのキーワードは、時間が経っても色褪せず存在するものなので、ブランド自体もトレンドに左右されないアイテムが多いんです。普遍的な部分は変えずに、年代に影響を受けた形だったり、素材や形状をアレンジしたウェアは幅広い世代の方々に楽しんでいただけます。また、他ブランドとのコラボレーションアイテムも豊富で、個人的にはARMY TWILLやsnow peakとの別注品がおすすめです。

ーベイクルーズに入社した経緯は?
学生時代からファッションとインテリアが大好きで。特にミリタリーやギアものには目がなく、JOURNAL STANDARDには好みのウェアが多く展開されていたんです。なので、自ずとベイクルーズに入社したいと思って、新卒で入社しました。一番最初の配属はJOURNAL STANDARDで、金沢と名古屋の店舗を経て、JOURNAL STANDARD relumeへ異動に。その後、名古屋のお店をいくつか経験し、名古屋PARCO内のBAYCREW'S STOREに来ました。

ーなるほど。relumeでの原さんのお仕事内容を聞かせてください。またどんな時に楽しいなと感じるのでしょうか?
仕事内容としては接客をメインに、店舗の管理や戦略などを行っています。お店のレイアウトや、トルソーのスタイリングなどを工夫して、お客さまへ提案しています。 こういう組み合わせがかっこいいんじゃないかっていうのがハマって、反響があったり、お客さまが「かっこいい!」と言ってくださるのは本当に嬉しいです。ぼくが感じるのは、名古屋のお客さまはトレンドに敏感な方や、ワークやミリタリーなどのアメリカンカジュアルを好きな方が多いなということ。もしかしたら、古着の聖地である大須がすぐそばにあることも影響しているのかもしれないんですが。お洒落な方が多いので、ぼくらも参考にさせていただくこともありますね。

ーJOURNAL STANDARD relumeは原さんの好きなジャンルとマッチしているんですね。オフの日は何をして過ごすことが多いですか?
基本的に休みの日はかなりの頻度でサウナへ行ってますね。おすすめは今池というエリアにある「アペゼ」というスパ。漫画喫茶もあるので、気が付いたら一日中いる日もあります。あとは古着屋を巡ったり、海外のオークションサイトをひたすらディグったり(笑)。
ーカセットテープもたくさんコレクションしているとか。
音楽を聴くのが好きで、たまたまYoutubeで流していた曲が、昔のアーティストのジャジーなビートのサンプリングだったんです。調べてみたら、この曲はサブスクになくて、カセットテープのみの流通で。そこからカセットテープを収集し始めたんです。いまは50個くらいコレクションしています。カセットの魅力はたくさんあるけど、特に好きなのは曲を飛ばすことができないこと。いまの時代、"ながら聴き"が当たり前ですけど、カセットで音楽を聴くとなると、通しで聴くことしかできない。作品に全神経を集中できることが心地いいんです。

ー最後になりますが、今後の展望があれば教えてください。
とにかく服が好きなので、資料として集めているウェアがとにかくいっぱいあります。そういうアイテムをデザインベースとして、いまのシーンに合うものを作りたいという想いがあって。なので将来的には、商品企画の部署でJOURNAL STANDARD relumeの商品企画ができたら嬉しいですね。

「服屋をしているうちは、ファッション好きでありたい。
大好きだからという前提をいつまでも大事にしていたいですね。」
