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  3. おしゃれな人の、おいしいはなし。#04 福井 康仁

    おしゃれな人の、

    おいしいはなし。

    おしゃれな人の、おいしいはなし。

    日常生活に密接に関わる“食”。
    おしゃれなあの人は
    どんなものを選び、食べているの?
    食を通じたライフスタイルや、
    こっそり聞いた「おいしいはなし」をお届けします。

    (CITYSHOP Sec.SM・商品開発
    LICENSE Div.商品開発)

    #

    04

    福井 康仁

    生活の基本である衣食住。ベイクルーズでは、日々の暮らしに軽やかなたのしみを見つけてもらいたいという思いから、
    ライフスタイルにまつわるさまざまなシーンの提案をしています。
    この特集では「食」にフォーカス。おしゃれなあの人が、どんなものを選び、食べているのか教えてもらいます。
    忘れられない思い出の味、偏愛している食べもの、ほんとうはひみつにしたいアレンジレシピ。
    ここだけの「おいしいはなし」を、じっくりあじわってみてください。

    CITYSHOP SM・商品開発&LICENSE 商品開発

    福井 康仁

    CITYSHOPのマネジメントとメニュー開発、USライセンスブランドであるeggslutやLUKE'S LOBSTERの商品ディレクションを兼務。
    Instagram:@yasumeshi

    OISHII OMOIDE

    TOPIC

    01

    自然と背筋が伸びる老舗酒場

    オープンしたばかりの新店訪問も心躍るけれど、ついつい引き寄せられてしまうのが老舗の酒場。これまでに北は北海道、南は沖縄まで、その土地で永く愛されるお店を見つけては暖簾をくぐってきました。1世紀を超える貫禄あるお店もあったり、店内を見渡してもいい歳の自分が最も若輩だったり。自然と背筋の伸びるような空間で過ごすことに、なんとも言えない心地よさを感じます。年月を経て残る建物、什器、料理、そして人。時間をかけることで生まれる風情や味わいはいつも強く記憶に残ります。写真は京都で昭和9年創業『赤垣屋』の“きずし”(=〆さば)。漬け地には、同じく京都にある村山造酢の“千鳥酢”を使用。じんわりと沁みる優しい酸味、思い出すだけでよだれが……(笑)。

    #美味しい思い出

    DAIDOKORONO AIBOU

    TOPIC

    02

    空瓶に仕込む常備菜

    使い終わった調味料やオリーブなどの瓶を、捨てずにとっておく癖があります。日が経つにつれて状態が変化していく過程を眺めるのが好きで、時間があるときに保存食や発酵食品を仕込んでいます。完成したものを食べることよりも、振ったり逆さにしたり、たまにつまみ食いしたりと、世話をしているときの方が楽しいかもしれません。写真はパプリカの古漬け、新生姜の甘酢漬けと醤油漬け、摘果メロンの浅漬け、モロッコ風の塩レモン。ビンのまま卓上に出してもいいし、小皿に盛って並べればそれだけで品数が増えて少し贅沢な気分になります。

    #台所の相棒

    OSHAMESHI GA TABETAI

    TOPIC

    03

    鍋料理の具材も
    華やかに盛り付けて

    「おしゃれ」と言えば洋風の料理が思い浮かぶかもしれませんが、和食もひと工夫加えるだけで、パッと賑やかな印象に。これからの季節に食べたくなる鍋料理は、煮てしまえば最終的には一緒くたになりますが、彩りを考えながら具材を皿に綺麗に盛り付けるとごちそう感が増します。写真はネギとマグロの“ねぎま鍋”。珍しい赤ネギを使ったり、色鮮やかな調味料を添えたり。デザインに遊び心のある日本酒を置けば、テーブルは一層華やかになります。

    #おしゃメシが食べたい

    SPOT

    好きなお店

    ネパリコ(渋谷)

    セルリアンタワー近くで10年以上店を構える、本格ネパール料理店。こちらでいただくべきはなんと言っても『ダルバート』。ネパールの代表的な定食で、ダル(豆のスープ)とバート(米)に、いわゆるカレー的な副菜がついてきます。日本人の味覚にもぴったりなスパイス使いで、本格的な味わいなのに食べやすい。さらにダルがおかわり無料。優しい甘みが沁みるのなんの。日本で言えば味噌汁に当たるであろう、ごくごくイケるこの豆スープ、ほっとしたいときにぜひ食べに行ってみてください。

    FOOD

    好きな食べ物

    ラーメン

    多い時で年間300杯、累計1000店近く食べ歩いてきたラーメン。数えきれないほどのバリエーションに着目すると、その奥深さにぐいぐい引き込まれます。歴史ある老舗から最新ジャンルまで、発祥の中国を差し置いて日本固有の料理として進化を遂げた点も含めて興味が尽きません。写真は新宿「楢製麺」の一杯。一般的な中華麺に添加される“かんすい”を使用していないことから、「ラーメンと言い切れないうどんの進化系」と自称されているこじれっぷり(失礼)もたまらないポイントです。

    ORIGINAL

    私だけのアレンジ

    平皿に盛る、牡蠣のカルパッチョ風

    "冬に旬を迎える真牡蠣。生食用のむき身はポン酢ともみじおろしで食べるのが定番ですが、時には趣向を変えるのも一興。まず水気を切った牡蠣を平皿に広げ、振り塩をして少し寝かせます。そこに塩揉みした紫玉葱、酸味のまろやかなビネガー(ホワイトバルサミコがおすすめ)かレモン果汁、オリーブオイル、そして隠し味でポン酢を少々。最後に加える胡椒(このときは生粒胡椒)のピリッと感はマスト。その日の気分でホースラディッシュをすりおろして散らしても。合わせるワインはもちろん泡か白で決まりです。

    BAYCREW’S FOOD RELATED LINK ・

    TEXT BY MEGUMI HIRAI