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  • Talk to standard.

    vol.9

    比留川 游

    気になるあの人はどんなことを大切にして日々を過ごしているのだろう。“その人の軸=スタンダード”にぜひ迫ってみたい。仕事や生き方、好きなものや定番品から垣間見える、その人だけのマイスタンダード。第9回目のゲストは、モデルの比留川 游さん。モデル歴20年という長いキャリアを持ちつつ、フレッシュな輝きのままいまでも最前線で活躍しています。気になるその秘訣について、比留川さんの内側と外側それぞれについて、たっぷりと話を聞かせてもらいました。

    Photo_Takanori Okuwaki【UM】
    Styling_Mari Tsujimura
    Hair&Make-up_Rika Sagawa
    Text_Shinri Kobayashi
    Edit_Ryotaro Miyazaki

    比留川 游

    モデル

    神奈川県出身。10代の頃から、モデルとしてファッション誌やビューティ誌などの女性誌を中心に活躍。艶肌やどんな服も着こなすスタイルの良さで同世代の女性の支持を集める。趣味は、音楽・映画鑑賞、旅行、陶芸、和太鼓、散歩
    Instagram:@mileyuuuuu

    年齢を重ねれば重ねるほど大事になる内面。

    いきなりズバリですが、モデルという職業は天職だと思いますか?

    うーん……、そう思ってます。こういった撮影現場は楽しいし、モデル歴も20年になるんですが、続けているということは、きっと好きなんだろうなと。

    元々ファッションはお好きですか?

    好きな方だとは思いますが、周りのスタイリストさんとか、本当のお洋服が好きな方々に比べると普通かも(笑)。やはり本気でやられている方たちなので。

    プライベートでは、どんなファッションがお好きですか?

    結構シンプルな服が多くて、モノトーンかブラウン系が多いですね。以前は、髪が明るくて長かったので、服がモノトーンでもストイックに見えすぎなかったと思うんですが、いまは黒髪なのでモノトーンだと強めに見えちゃうときは、茶系の色みを入れてみたりします。

    他のモデルで、理想やロールモデルとなる方はいますか?

    昔の方ですが、ティナ・チャウというモデルのスタイルがすごい好きで。ショートカットでアジア系の人なんですけど、彼女のファッションやヘアメイクがとても素敵なんです。

    仕事柄、モデルは外見に気を使うことも多いと思いますが、内面を磨くことも大切ですか?

    年齢を重ねれば重ねるほど、ファッションへのこだわりなど内面の充実ぶりが、顔や身のこなし、話し方などすべてに影響してくるのではないかと。そういう意味で、わたし自身はできるだけ好きなことを増やして、楽しむ生活を心掛けています。

    料理、陶芸、お風呂、運動で生活を楽しむ。

    一日の中でどんな時間がお好きですか?

    料理する時間ですね。家にいることが多いこともありますが、単純に料理することが好きなんです。絶対ではないですが、一日一食の生活を送ることが多いです。その一食は、だいたい夜ご飯。

    軽いファスティングのような感じですか?

    そうですね、一日一食だと調子がいいんです。消化するエネルギーを使わないから、カラダも疲れないし、眠くならない。特に仕事中は食べない方が集中できます。一般的には、一食をとるタイミングは朝か昼という方が多いんですが、わたしの場合は午前中や昼にかけてのお仕事が多いので、その時間帯を避けて、夜食べることが多いですね。

    お風呂はお好きですか? 比留川さんといえば、一日3回入浴されるという有名なエピソードもあります。

    最近は2回です(笑)。具体的には、湯船に15分くらい入ります。以前、スピリチュアルな人に霊を連れて帰っていると言われたことがあって(笑)、外から帰ったら汚れを落とすという意味からも、疲れているときにはソルトなどを入れて発汗するようにしています。仕事柄、髪や肌を通じてスタッフさんとの接触も多いので、一度リセットする意味でもお風呂に入りますね。

    体型維持のために、特に心掛けていることはありますか?

    よく何を食べてるの? と聞かれますけど、みんなと一緒ですよ。炭水化物も食べるし、お酒も飲みます。あ、でも料理するときは、野菜やタンパク質を多めにするように心がけてます。

    スキンケアはどんなことに気をつかっていますか?

    保湿を常にするようにしてます。あとは日焼け止めも。保湿はお風呂上がりに、毎回ボディクリームをつけるんですが、一日2回の入浴だから、面倒くさくない? と言われるけど、好きなんです。香りとか、ボディクリーム自体が好きで、つけると自分の気分も上がりますし。

    運動は?

    自宅で一時間くらい、ストレッチや筋トレをします。あとは、散歩が大好きでよく歩きます。コースは、結構日によってバラバラで、撮影終わりに歩ける距離だなと思うと歩いちゃう。ランニングは昔やっていたんですけど、服も変えなきゃいけないし、さぁ走るぞと気合を入れなきゃいけないじゃないですか。そのままいける散歩が一番合ってました。それに気づいたのは、海外旅行が好きで一年に2回ほど行くんですが、かなり食べているのに、帰ってくると体重がすごい減っている。なぜだろうと考えたら、歩いてるからだ! と。じゃあ、普段から歩けばいいじゃないかということになりましたね。

    周りには結構ストイックだと言われませんか?

    言われます(笑)。でも、全然そんな意識はなくて、できるだけ、ダラダラしていたいんです(笑)。

    モデルをされる前は、スポーツ少女だったとか?

    小学生の頃ですが、水泳とテニスの強化選手でした。土日もどちらかの試合に行っていたので、週7日間全部が習い事だったんです。わたしのなかでは学校に行くことが休憩だったので、その頃第2・第4土曜日が休日になり、練習しなきゃいけなくなったので、イヤでしたね(笑)。その時代のめちゃくちゃストイックなスポーツ生活が、影響している気がします。体を動かすのも苦じゃないし、むしろ汗をかいたりするのは楽しいですね。

    たくましくかつ自由に育てられたのかも。

    オン・オフの切り替えはどうやってしていますか?

    切り替えの役割として、お風呂を使っているのもあります。先ほどの通り、周りからストイックとは言われますが、すぐにオフスイッチが入っちゃいますけどね(笑)。

    海外旅行もお好きですよね。

    好きになると、同じ国や都市に何度も行きます。コロナ前はベルリンがすごい気に入って、何ヶ月か住む計画を立てていたくらい。ベルリンは、家具やプロダクトのデザインが好きで、音楽も盛ん、アーティストが多くて、街の雰囲気というか、自由な感じがすごい性に合って、居心地がよかったです。

    移住まで!? 事務所からもOKが出ているんですか?

    事務所とは、そういう契約なんです(笑)。いまの事務所に移る6、7年前までは、土屋アンナちゃんのお母さんの事務所に所属していて、その10年間で“土屋マインド”を引き継いでいて、たくましくかつ自由に育てられたのかも(笑)。

    自分の頭と力でどうしたいかを決めていく、というような感じですか?

    そうですね。判断基準が、全部自分だったから。大きい事務所だと会社が守るとか、これをしちゃNG、これはOKとかの許可制じゃないですか。許可制は1個もなくて、任せられて、全部やらなきゃいけなくて。海外のショーでも、他のモデルさんたちはマネージャーやヘアメイクさん同伴のなか、わたし一人で行って、なんとかしたり。そうやってたくましくなりました(笑)。

    これから、旅行も徐々に解禁される流れですが、行きたい国とか場所はありますか?

    ヨーロッパをなんとなくの気分で、ウロウロしたいですね。

    将来的には、モデルをずっとこのまま続けていきたいというお気持ちですか?

    求められて成立するお仕事だと思うので、モデルは自分が楽しめるように続けられたらうれしいですね。あとは、今自分が好きなもの、料理や陶芸、旅行など趣味のものも続けられたらいいなと。歳を重ねるごとに、生活に根付いてるものに興味が出てきているので、その興味を追い続けていきたいです。

    比留川 游の定番品

  • バスグッズセット

    バスソルトはamritaraのものを使っています。お風呂に入れると、温泉特有の硫黄の香りがしてお家で温泉気分が楽しめます。たしか何十年前のヒマラヤ山脈かどこかの塩だったと思うんですが、完全オーガニックです。klarmのクレイパックはどの場所かは忘れてしまいましたが、すごいエネルギーが強い土を使ったものらしいです。それ抜きでも、クレイ自体がすごいデトックスになります。お風呂の湯舟で落とすとそのまま入浴剤としても使えるのが、お気に入りのポイント。

  • 自作の器

    2ヶ月に1、2回ほどの頻度で逗子にある陶芸教室に通って、料理を盛り付ける食器や花器を手びねりやろくろで作っています。先生が自由な考えをお持ちの方で、色選びもラフだし、好きなものを好きに作っていいですよと。色調整など、専門的なところはイメージだけお伝えして、先生にお願いしています。

  • Beatsのワイヤレスイヤフォン

    コードレスにしないのは、確実になくすから(笑)。せっかちなので、外した瞬間にポーンと飛ばしちゃうんです。音楽は、オールジャンルで好きですが、最近聴くのは、SamphaやTENDREのような聴き入っちゃう声の人や、民族楽器というのかな、楽器がたくさん重なっているKhruangbinなどです。