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こだわりの部屋 vol.4
フードスタイリスト/料理研究家 茂庭 翠

部屋というのは誰しもがくつろげる居心地の良い空間。特に何かを表現したり、これまでにないものを生成する人たちの“こだわりの部屋”とはどのようなものなのでしょうか。そこで、シーンの最前線で活躍しているクリエイターの部屋を訪ねて、ライフスタイルの根幹を紐解く連載企画の第三弾。前回出演したフォトグラファーの田中舞さんからの紹介で、フードスタイリストや料理研究家として活躍している茂庭翠さんが登場。
 



キッチンがメインルームの
フルリノベーションハウスに潜入。

「3年前ぐらいに物件を探していたときに、偶然築50年以上のマンションの一室をフルリノベされている部屋を見つけたんです」と茂庭さん。フードスタイリストや料理研究家として活躍している彼女らしく、特にキッチンにはこだわりがギュッと凝縮されています。見せる収納に注力したという部屋づくりとは一体どういったものなのでしょうか。

  • 玄関には世界各国で買い集めたアンティークのお皿や花瓶を棚に並べています。仕事で使用するものの中から、お気に入りのものをピックアップしています。玄関周りに収納スペースがないので、あえて見せ棚としてレイアウトできるのも面白いかなと。

     


  • 仕事場でもあるキッチン周りは自分が使いやすいようにカスタマイズしています。あと、前に窓があるので日差しのおかげで明るく調理することができるのもポイントですね。飾り棚もあるので、キッチンの雰囲気もおしゃれに見えます。時々、小規模な料理のブツ撮りもここで行います。

  • 炊飯器を持っているんですが、専らご飯は土鍋で炊くことにしています。火力が強いので、短時間で芯のあるお米が炊けるんです。しかも少量で炊くときに炊飯器よりも土鍋の方が美味しく仕上がります。桐の米櫃はジャーナル スタンダード ファニチャーで購入したものです。


  • キッチン後ろの木の台は調理したものを撮影するために使用しています。そのさらに後ろは食材を収納しているスペースです。塩とか醤油などの調味料は特にこだわっていて、表記されている原材料を見極めて購入するようにしています。細かい部分かと思われがちなんですが、料理の善し悪しが決まるくらい重要なんです。

  • ドライフラワーは自分で購入した草花を乾燥させたものやお店で買ってきたものなど様々。年に一度クリスマスのタイミングですべて入れ替えるんです。部屋を彩るアクセントとして至る場所に吊るしています。キッチンの壁上には、料理家の渡辺康啓さんのポスターを飾っています。

  • お皿やグラスなどを収納している黒塗りの食器棚は、昔に日本で医療用棚として使用されていたものなんです。これは井の頭通りにある山本家具店で購入しました。和家具を専門に取り扱っているお店で、よくチェックしていますね。

  • 市販の工具箱をカトラリーケースとして使用しています。こちらもすべてアルミやシルバーで製作されたアンティークもの。海外に行ったときにまとめて買ってきます。柄の部分に刻印がされていて、そこから何年代に作られたのかという分析をするのも面白いんです。中には100~200年前の希少なものもあります。

  • 木製棚には撮影で使用するキッチンクロスを収納しています。生地は国内の生地屋さんで買うこともありますし、海外で買い付けてくることもあります。先月、どうしても欲しい生地がイギリスにあったので、行ってきました(笑)。

  • 社会人になって定期的に海外へ行くようになってから、現地のプレートを集めるようになりました。ここ2、3年で爆発的に増えた気がします(笑)。ヨーロッパでは蚤の市の文化がありますし、アジアでは古いものを捨てる習慣があるので、日本では出会えないものがお手頃価格で手に入るんです。
  • キッチンの横は作業部屋を設けています。主にメールのチェックをしたり、お店のリサーチをしたりしています。大きめの本棚には料理本をメインに置いています。デザイン的に惹かれるものや自分の知識が蓄えられるものをジャンルレスに集めています。ここの部屋は自然光が入っていて、とても過ごしやすいんです。

     
    Photo_Shintaro Yoshimatsu