STORIES : 010「2021春夏編最終回!! 気軽にキレイなイージーセットアップ」
UNFOLLOWのプライベートレーベル"FOLL"が生まれるまでのストーリーをデザイナーとの対談を交えてご紹介する連載ブログ"STORIES"。
Photo _ yuya ota
Text _ yuya ota
ー UNFOLLOWのプライベートレーベル"FOLL"。そのアイテムが生まれるまでのストーリーをデザイナーと対談形式でご紹介する"STORIES"。第10回目。
約半年間お付き合いいただきましたが、今回を節目にいったんお休みです。
というより2021年春夏編が終了。ご覧いただいた皆様ありがとうございました。平沢(以下、平) 本当にありがとうございました。秋冬のアイテムもしゃべり尽くせない程の熱量で制作してますのでお楽しみに(笑)
― 秋冬もこだわりが有り余ってますもんね(笑)
さて春夏編ラストは夏のホリデーシーズンを楽しむセットアップアイテムを紐解いていくんですね。半袖シャツとイージーパンツ。いいですね。
なんでまたセットアップを?平 本来は軽い羽織になるようなシャツを制作する予定だったのですが、とてもいい生地を生地屋さんで見つけて。
一瞬、ウールかと見間違うほどの色味の深さと高級感。でも触ったら確かにイージーケアなポリエステル素材なんですよ。
生地感も軽くて、肌触りもいい。「これだ」と思ってシャツだけじゃなくパンツも作りたくなりました。
ちなみに個人的にはシャツは夏でも長袖派なんですけど、この生地の気持ちよさをいろんな方に試してもらいたくて真夏も快適な半袖にしました。
― 確かに真夏となると35℃とか普通にいっちゃいますしね。半袖のほうが過ごしやすいでしょうね。
平 ただ半袖のシャツでオープンカラーの物って良くも悪くも結構カジュアルじゃないですか。なのでそこまでカジュアルに見せないようにエリやソデを見直しました。
― あ、一般的なオープンカラーと比べると剣先に少し丸みありますね。
平 正解です。レディースのシャツのモチーフを参考にしてオープンカラーの持つ男臭さを削いだイメージです。
あと半袖シャツのソデが立って膨らむのが苦手で。
ストンと落ち着かせるために外側のソデの長さを少し長くして、見返し(タタキ幅)を広くとって少し重みをつけました。
― ただのデザインとして幅を広げてるだけでは無いんですね。これはお見それしました。
平 そうです。細部に宿らせています(笑)
あと高級感を出すためにボタンもこだわりました。これで普通のボタンをつけてしまうと生地の存在感に負けちゃうんですよ。
それで厚みのある金縁の貝ボタンを試してみたら、もうドンズバ!
そしたら同じ仕様の黒バージョンもあって…もうコレ。運命だなって(笑)
― いや、ホントこの生地、この形に、これしかないってくらいハマってる。
いろんな奇跡のめぐり逢いでこのシャツが出来上がってるんですね(笑)
すごい。平 そうなんですよ(笑) 最後にこの奇跡のパンツも見てください(笑)
― 見させてください(笑)
平 イージーなんだけど太すぎずな、ワイドスラックス然としたルックス。
ハイウエストでも腰履きでもどちらでもキレイ目に仕上がるように設定してます。
― あ、フロントにジップついてる。イージーパンツってフロントジップ無くてのっぺり見えるけどこれなら抵抗なく履けそうですね。
平 あとポケットですね。ヒップポケットは無くしてサイドポケットのみのシンプルな仕様なんですが、あたかもポケットが無いように細めのタタキ幅で仕上げてスッキリと仕上げています。
― ホントだ。手を入れるまでポケットがあるかわからない。
平 でもポケットが使いづらいようであれば本来の“イージー”の意味を成さないと考えて。
手を入れやすい広めのポケット口で、深めのマチで安心感もある。そして手を入れた時の仕草も様になる。
真の意味でイージーなパンツになりました。
― 確かに。イージーパンツってザックリ作られていてポケットが異様に小さいこともありますしね。
これは気楽にキチンと着られるセットアップですね。別も考えたけどそうなるとやっぱセットアップがアツいですね。
最後になりますが、今シーズンの締めのコメントお願いします。平 これまでSTORIESで紹介した以外にも、FOLLのアイテム達は3年寝かしたとしてもまた必ず“気分なモノ”になるアイテムばかりです。
いつでも、何度でも気分になるアイテム達を長く愛してください。
本当にお付き合いいただきありがとうございました。
― ご覧いただいた皆様、ありがとうございました。UNFOLLOWを!! FOLLを!!!よろしくお願いします!!!
SEE YOU SOON...
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