STORIES : 005「東北生まれのTシャツ」
UNFOLLOWのプライベートレーベル"FOLL"が生まれるまでのストーリーをデザイナーとの対談を交えてご紹介する連載ブログ"STORIES"。
Photo _ yuya ota
Text _ yuya ota
ー UNFOLLOWのプライベートレーベル"FOLL"。そのアイテムが生まれるまでのストーリーをデザイナーと対談形式でご紹介する"STORIES"。第5回目。
最近、たまーに「見てるよー」というありがたいお言葉頂いたりする事がちょっと増えましたね。ありがとうございます。
平沢(以下、平) 僕もたまに「見た」と声をかけてもらえるシーンが増えてありがたいです。もっと言ってほしいくらいです(笑)
― ね(笑) さて今回は「東北生まれのTシャツ」ということでリンガーTシャツにフォーカスしてみたいと思います。僕も東北出身なのでなぜかシンパシー感じちゃってますが…。
東北出身っていうのは東北のファクトリーで作られたという事ですか?
平 ファクトリーだと思いますよね?実は糸の原料の綿花が東北出身なんです。
東北の綿花は東北の厳しい寒さを越えるために植物としてたくましく育つようでして、
それで収穫される綿はドライな質感でそのものの色味も濃い。優しい色味なんですけど力強さを感じました。
― なるほど。それでその色味をそのまま生かしたんですね?
平 そうです。リブ以外は無漂白、無染色で仕上げていて、ところどころネップとして綿花の葉が混じっています。
ー 無垢なコットン生地 ー
― 優しい色味だけど力強い。ホントにその言葉の通りの印象です。
その糸で作られた生地もかなりタフですね。
平 かなりタフです。コットンの気持ちに寄り添ったらこの仕様になりました(笑)
あとはもともとリンガーTを作りたいってところからのスタートだったのですが、大体のリンガーTって良くも悪くも華奢でかわいらしいものが多いじゃないですか。
そのイメージを改めたくてタフにしたっていうのもあります。
― リンガーTってなぜかコットン×ポリとか多いですもんね。体のラインも出やすくなるし…
平 僕があまり体のラインが露骨に出るものが苦手だからってのもありますね。
なのでサイズ感もこだわりました。オーバーサイズ過ぎない程よいルーズフィットです。
ー ロングスリーブを着用する平沢 ー
ー ショートスリーブを着用する平沢 ー
― 長袖も半袖も、カジュアルなアイテムだけどクリーンな印象で大人っぽいリンガーってイメージですよね。リブのしっかり感もとてもいいと思います。
平 実はそのリブが一番苦労したところなんですよ…。
リブとして作られている生地がどれもこのボディとのマッチングが悪くて…このボディに対してリブだけヘタってしまうのも嫌だし…。
なので同じ糸でリブのパーツだけ作りました。時間はかかりましたが本当に納得のいくTシャツになったと思います。
― このリブのおかげでヘタすれば一生着れるくらいタフってことですよね。すごい。
平 そうして欲しいですね。そのくらいのものにはなっているはずです。
あと裏話なんですが…リブとボディを縫製する際にタフすぎるがあまりミシン針を何本も折った伝説があります(笑)
最終的には試行錯誤を繰り返して安定して制作できたのですがファクトリーの方に激励いただきましたね。
「こんなのやったことねーよ」って (笑)
― 伝説ですね(笑)
UNFOLLOWのプライベートレーベル"FOLL"のデザイナーとの対談を交えてアイテムにまつわるストーリーをご紹介する連載ブログ"STORIES"。
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