STORIES : 006「ウエスタン×ドレスなデニム」
UNFOLLOWのプライベートレーベル"FOLL"が生まれるまでのストーリーをデザイナーとの対談を交えてご紹介する連載ブログ"STORIES"。
Photo _ yuya ota
Text _ yuya ota
ー UNFOLLOWのプライベートレーベル"FOLL"。そのアイテムが生まれるまでのストーリーをデザイナーと対談形式でご紹介する"STORIES"。第6回目。
この間のフイナムでのラムダさんとの対談も記憶に新しいのですが、こっちはこっちでのらりくらりとやっていきましょう。
今回はデニムパンツの記事を作るってのが前々から決まっていたのですが、それこそこの間、ありがたい事にラムダさんが個人買いしてくれた通称「※ラムダデニム(笑)」についてです。(※勝手にそう呼んでます。スイマセン。)
よろしくお願いします。
平沢(以下、平) よろしくお願いします。
いやー、ホントありがたいです。だから失礼な事言わないでください(笑)
― スイマセン(笑)
さて、本題に移りますね。。。
まず2シーズン目にして初めてデニムを作ろうと思った経緯を教えてください。
平 まずはこれまでご紹介したFOLLのアイテムと同様にUNFOLLOWにおけるベーシックを作りたいというのが第一なのですが、今季のシーズンテーマにデニムというアイテムが必要不可欠だったんです。
― なるほど。今季のテーマは「※western military academy」ですもんね、(※FOLL商品説明欄に記載)
確かにこのデニムもウエスタンの要素を感じるディテールですね。
これは元ネタのような物はあるのでしょうか?
平 一応元ネタはその当時の写真を見た時に履いていたレザーのフレアパンツが元ネタで、その原型が気に入ってしまい、
その原型に近い年代や、近い形のレザーパンツを無茶苦茶探しました。
そして、偶然一緒に働いているスタッフが着てて超ラッキー。サンプルに使わせて貰おうって感じだったんですけどめちゃくちゃ細身だしフレアが強かったりでかっこよかったんですけど現実的じゃなかった感じで。
露骨にフレア感をアピールする以外のアプローチでその元ネタの持つセクシー感を残すように努力しました。
ー サンプルとなったレザーパンツ ー
― 行きついた先がこのシルエットなんですね?
平 そうです。スラックスをベースにセンタープレスをピンタックに、前から見たら緩やかな微フレアに。
ウエスタン×ドレスの要素をちょうどの塩梅で合わせれたデニムになりました。
― 確かに一般的なデニムパンツとは一線画すルックスですよね。平沢さんの事だから、もちろん生地に対してもこだわりはつまっているんですよね?
平 ブルーとブラックの生地は岡山のデニムファクトリーの12.5オンスのものをピックアップしました。
ブラックはリジットのまま仕上げましたが、ブルーはまず生地の段階でオリジナルのウォッシュ加工。そして製品化してから手作業でのエイジング加工を施しています。
ピンタックやポケットなど、随所にリアルな風合いが出せましたね。
個人的な推しがブルーなのもこの加工に満足しているからってのもあります。
― 確かに加工が立体的ですね。あとこの濃紺は…?
平 これは少数ロットのスペシャルピースですね。
この生地は生地屋さんから「少量だけど、いいデニム生地あるよ」とご紹介いただいて、生地を見た瞬間もうこの生地には二度と出くわせないと思って即採用しました。
ムラ糸を使用してないのにムラがかっているんです。おそらく試験段階で生まれた技法だと思うんですが、通常の糸の限界を超えるほど密に織っているんです。
糸が悲鳴を上げている状態ですよね。これ以上詰めないでくれ。みたいな(笑)
それで仕上げたスラブデニムです。ホントにこれは絶対いい色落ちすると思うんですが、どういう風に色落ちしていくか全く読めないのでそこも含めて楽しめる一本ですね。
― ムラ糸じゃないのにスラブが出来るってすごいですね。
平 初めて見ましたね。
あと後日談で、「あの生地は今は廃業してしまったメゾンブランドとかラグジュアリーブランドをクライアントにもっていた岡山のデニムファクトリーのデッドストック生地なんだよ。ちなみにこれは本来○○で使われるはずの~」と言われて、そのメゾンブランド○○が大好きなのでかなりテンションあがりました(笑)
高ぶる気持ちを抑えきれず、「魂の赤ステッチ」で仕上げています (笑)
UNFOLLOWのプライベートレーベル"FOLL"のデザイナーとの対談を交えてアイテムにまつわるストーリーをご紹介する連載ブログ"STORIES"。
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