オトコマエ・ユニフォーム
固定概念を覆すオーバーオール
イケメンでもなく、美男子でもなくオトコマエになりたい。
これは私の人生の目標ですが、要約すると色気のある渋い男になりたいということです。
髭を蓄えていたり、タバコが似合ったり、屈強だったり、、イメージは人それぞれあるでしょう。
ただ、オトコマエに共通するのは紳士的であるということ。
どこか品があり、毅然とした様と優雅な振る舞いをする方を見ると、同性として強い憧れと敬服の心が芽生えます。
今回ご紹介するのは
オトコマエと、それに敬服する全ての人に来て欲しいユニフォーム的な'オーバーオール"です。
'オーバーオール"と聞くと山男のような無骨さを想像する方が多いかもしれません。
今回のそれは今までの概念を覆したような存在。
鈍く光り、目立ちすぎない黒ボタンや
腰回りに搭載された同色の内スピンドル、
足元のチェンジボタンにより
シルエットの調整が効き、革靴やコートなどの品のいいものと合わせてもしっくりくる。
チェコ軍のオーバーオールをデザインソースとすることで、ラギッドに見えるディテールを削ぎ落とし
前から見た時のシルエットの美しさを追求しました。
素材は生デニム。
ご時世的にも'着やすさ"や'リラックス"等々がキーワードとして飛び交う中、
あえて鋭い光りを放つ風合いと、バリバリと張りのある生地を採用。
この潔さと
'無骨さ"×'紳士的なデザイン"
という掛け合わせが
まさに'オトコマエ"を表現しているようで心地良い。
シンプルなデザインかつ、洗練されたギミック。
ここまで綺麗なオーバーオールなら、ハイゲージのセーターと合わせて革靴を履いても収まりが良い。
品良く見せるためのディテールを惜しまないこの縫製は、
前々回のブログでご紹介したデニムでお馴染みの塩田被服製です。
トレンドの流れなのか気分なのか、
スウェットやデニム等のいなたい物を身に纏うことが増えました。
そんな今だからこそ、男らしく綺麗な表情を持つ物を掛け合わせたい。
ドレッシーなシャツ、とまではいかないが
このオーバーオールは似たような魔力を持つ存在です。
綺麗な物をキチンと着る。
簡単なようで忘れがちなことですが、
スーツや正装という文化が強く根付く我々にとって
これほどまで体に馴染むオーバーオールは他にはないでしょう。
まさに'オトコマエ・ユニフォーム"
ご体感ください。
素材違いでもう一型ございますので、そちらもご覧ください。
今回は以上となります。
若林