物はそこにあって実際に手に取って触れることができるが、ブランドとは概念であり、それは人々の頭の中にのみ存在する。
オロビアンコというブランドを、あなたはどう捉えるだろう。
ビジネスバッグのイメージを浮かべる方も多いのではないか。レザーとナイロンのコンビネーションで形作られたバッグ。日本での流行には、金子恵治が当初から関わっていたという。
「オロビアンコはイタリア人デザイナー・ジャコモが手がけるファクトリーブランドで、元々は最高級品を厳選して扱っていました。日本市場における販売戦略で、前述のレザーとナイロンのコンビネーションバッグが誕生し、爆発的な人気を博したんです。クオリティとデザインが高い次元で融合していて、一時代の象徴と言えるほど浸透しましたね。”比較的手に取りやすい価格で、クオリティの高いものを展開する”という目的を達成した素晴らしいブランドだと思います。」
オロビアンコはそのように広く認知され、愛用され、憧れのブランドから、より日常的な存在へと推移していった。
今回レショップが手がけるのは、原点回帰とも呼べるような、原始的な構造のヌメ革のビッグトート。オロビアンコのラグジュアリーな側面に改めて光を当て直すべく、一切妥協をせずに仕上げた。
メゾンブランドで用いられるレザー。かつて使用されていた旧ロゴ。とにかくシンプルで美しい仕上げと、大きなサイズ。生産背景は折り紙付き。汚れて、艶が出て、ボロボロになっていくほどに美しい、そんな道具。ブランドという概念は、この一つのトートの登場によってどう変わるのか。
使いこなす人の認識と遊び心を試すような逸品です。
【orobianco / オロビアンコ】
1996年、イタリア・ミラノ近郊で創設されたバッグ発祥のファクトリーブランド。
※取り扱いについては、商品についている取扱表示にてご確認下さい。
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