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  3. クリエイターに聞く、家づくりのメソッド。【vol.4】 How to make better life.
  • 毎日帰る場所だからこそ、家は心がホッと休まる居心地のいい場所にしたい。人との出会いと同じく、家具やインテリアとの出会いも、「家づくり」には大切なタイミングです。この企画では、“こだわり”を凝縮した空間で、素敵な暮らしを楽しむ4組のクリエイターの方々のご自宅をご紹介。連載最終回となる第4弾は、都会の喧騒から少し距離を置いた自然の溢れるエリアへ引っ越した、takumaさん、nao さんご夫婦のご自宅にお邪魔しました。優しい光が降り注ぎ、奥行きのあるダイニング兼リビングルームは、家具の木目のトーンを変えることでメリハリのある空間が特長的。お二人の“こだわり”をバランスよくミックスされた居心地の良い空間は、来客者も和やかな気持ちになって、つい寛いでしまうようなゆったりとした時が流れていました。

    Photo_Yuko Yasukawa Text_Aya Ueno 
    Edit_Ryotaro Miyazaki

    takumaさん

    関西出身の31歳。海外での活動後、関西に戻り、現在は、フリーランスで映像制作を手掛ける。コーヒー愛好家。毎朝、こだわりの豆とドリップ技術で抜群に美味しいコーヒーを淹れる。趣味は映画鑑賞、美術館巡り、椅子を集めること。

    naoさん

    関西出身の31歳。動画クリエイターとして、「自分らしく生きる」「自分に優しくする」をテーマにしたYouTubeを通して何気ない日常の一部を切り取り、優しく丁寧なライフスタイルを発信している。1年前から始めたnoteのエッセイ「出窓の傍から」も人気を集めている。趣味は読書とお笑い鑑賞会。
    youtube:nao.
    Instagram:@nao_in_the_studio

    たくさんの日差しが降り注ぐ、
    心地のいい家。

    naoさん:去年の夏に、この家に引っ越して来ました。以前は都心エリアに住んでいたんですが、二人ともお仕事が在宅で出来るということもあり、もう少し静かな場所に住みたいと思って、この物件に出会いました。すぐそばに自然がたくさんあるのは、すごくリラックスできますね。

    takumaさん:この家で気に入っているのは、広さ、日当たり、あとはなんと言ってもペットを飼えることです。いまはイラと凪の猫2匹を飼っていて、いつかはワンちゃんも迎えたいと思っていて。

    naoさん:日当たりは抜群です。ちょうど寝室が東側で、朝にしっかり日差しが入り、ぐるっと回って、リビングのある西側に日が落ちる。住んでから気づいたことですが、太陽の落ち方で時間がわかるのも嬉しいです。冬でも西日のおかげで夕方まで暖かいんですよ。

    naoさん:お家の色のトーンを決めてコーディネートしていくのではなく、前から自分たちが持ってるものをベースに、色味がマッチするものを近くにレイアウトしています。食器棚に合わせてキッチンは明るい木目のものをチョイスしています。

    takumaさん:家の雰囲気に合わせて、家具を買い足していく方がいいと思うんですが、個人的には昔から持っているものを大切にしたいという想いがあって。基本的に長く使えるものを選ぶこと、無駄なものを買わない、というマインドを大切にしています。趣味嗜好が変わって、どうしてもその場に置けないようなものがあっても、誰かに譲れるものがいいなと。

    naoさん:なので、キッチンカウンターは食器棚に合わせて、ウォールステッカーを使ってこの色合いにしてるんです。本当はシルバーがベースだったんですよ。じっくり近づいてみると端が剥がれ気味だったりきてバレちゃうと思うんですが、それもご愛嬌ということで…(笑)。ただ、簡単に空間のイメージチェンジができるので、とても便利ですよね。

    naoさん:つい最近、フローリングを自分たちで張り替えました。本来は床が硬くてツルッとした材質だったので、活発な猫たちの関節が気になっていて。主張し過ぎないモルタル風なデザインのクッションフロアにしたので、猫が飛び降りた時も音があまりしません。

    takumaさん:部屋の雰囲気もすごく明るくなったよね。ただ、張り替えは本当に大変でした。きっと5時間あったらできるやろと思ってたんですが、結局丸々半日くらいかかったんちゃうかな?(笑)

    naoさん:最近購入したばかりのJOURNAL STANDARD FURNITUREのソファは、わたしたちはもちろんのこと、猫も大のお気に入りみたい。早速爪研ぎしちゃって、ボロボロになりそうだったので、ブランケットで隠してます(笑)。カバーは3種類くらいバリエーションがあったので、一番明るい色に。購入当初はホワイトがあったらいいな…なんて思っていたんですが、いざ使ってみると少しダークな色のほうがしっくりきました。ソファーの下のラグも、JOURNAL STANDARD FURNITUREのもの。毛足が長くて、季節問わずずっと使っています。これはコットン100%なので、猫ちゃんたちがウールサッキングをすることもなく(笑)。

    takumaさん:手軽に洗濯できるのもいいですね。ソファもカバーを買い替えられるものが多いし、長く使い続けたいぼくたちにとっては、すごくありがたいです。カラーバリエーションも豊富なので、気軽に部屋の雰囲気を変えられます。

    takumaさん:家具の配置は、二人で試行錯誤しながら決めていきました。ぼくがラフイメージを伝えて、妻がアジャストしてくれることが多いです。

    naoさん:いい役割分担だよね。わたしは抽象的にこんな感じがいいと言ったりするんですが、彼が具体的に進めたりしてくれるのでバランスがいいかもしれない。例えば、ここの壁も飛び出たデザインなので、大きい棚を置いてしまうと圧迫感が出そうだったんです。当初は何も置かないようにしてたんですが、食器棚のガラス戸を外してこんなふうに使えばいいんじゃないという提案のもと、いまの状態に。彼の気の利いたアイデアには、とても助かっています。

    takumaさん:この棚には、ぼくたちの趣味でもあるギャラリー巡りや展覧会で出会ったインテリアや雑貨を飾っています。

    naoさん:白を基調にいろんな置物や花瓶をセレクトしています。例えば、上段にある小人が座っている置き物は内田恭子さんという方の作品。なんと3歳の娘さんをモチーフにされているそうです。上段のパロサントの隣にある2段に重なった石の置物は、植田佳奈さんという陶芸家の方の作品。一見石に見えますが、持ってみるととっても軽くて。実は陶器なんです。これはSNSでたまたま見て、一目惚れしました。

    takumaさん:普段の仕事のほとんどが在宅メインです。主に1Fのワークスペースで。仕事以外では、PCでソリティアをやったり、コーヒーを飲みながら音楽を聴くことが多いです。音楽は10代からずっと好きで、ドイツに訪れたときに衝撃を受けたのがベルリンのクラブ。流れていた音楽がジャンルレスだったんですよ。ずっと同じカテゴリーのものばかりを聴いてきたので、その日を境に音楽は「好きなものは好きでいいか!」と思うようになって。いまも基本的に、生活上で流れてきた曲をShazamで調べて掘り下げています。

    naoさん:レコード棚は、窓の光がよく差し込むのでガラスや透明感のあるものを集めておいているのですが、この石のブックスタンドはJOURNAL STANDARD FURNITUREで購入した新入りさんです。家具は木製のものがやっぱり多いので、放っておいても木は増えていくんですが、石ってあまりないなって。それとは別に、ブックエンドで本を収納するのはネットで最近見てて、気になっていたんです。まだ、どのように活用するかは模索中。小さいものが可愛いかなと思うので、CDなんかを挟んでもいいかも知れないですね。

    naoさん:この家は、窓が多くて日中はかなり明るいので、夜以外はあまり照明を使いません。ただ、実用性のあるものを探していたときに見つけたのがこれ。リビングに入ってすぐの場所に置いてあるので、すぐに電気を付けられるし、湾曲した壁に当たる光がすごい可愛いんですよ。

    naoさん:コーヒーが大好きなわたしたちにとって欠かせないのが、こちらのコーヒーステーション。好きなコーヒーショップがあって、そこから定期的に届けてもらっています。 最近はコーヒーの他に、抹茶を立てるようになりました。意外と海外のブロガーさんが家で の一息に紹介しているのを見て、自分も始めてみました。以前から、抹茶ラテをお家でも飲みたいと思ったことはあったんですが、作法も分からないので敬遠していたんです。ただ、彼女たちの動画を見た時に、自分のために立てるものなんだから、そんなに堅苦しく考えなくてもいいかと思って(笑)。まずは見よう見まねでやっています。

    takumaさん:夕飯はほとんど一緒に食べています。料理は二人で作ることもたまにあります。いまハマっているのはパッタイかな。こんな寒い時期に南国フードにハマるなんてって感じなんですけど、本当に美味しくて週一ペースで作ってますね(笑)。

    naoさん:何か自分で発信するものをできたらなと思って、YouTubeを2年半前くらいから始めました。基本的に三脚を使って自分で撮影をするんですが、外の撮影は旦那さんにも手伝ってもらったり。イメージを相談するとアドバイスをくれるので、それを参考にしつつ試行錯誤しながら日々動画を作っています。そういう意味では旦那がクリエイターなのは、とてもありがたいですね。2Fの自室で編集作業をしています。集中するのが難しい時は無理にやろうとせず、一回リセットするために好きなことをやります。その後、またデスクに戻るとやる気スイッチが入ったりします。作業時や読書するときはDAMDAMのお香でリラックスします。読書も好きで、一冊をコンプリートして次の作品を読むのではなく、常に4.5冊くらい読みかけのものがあります。一つって決めてしまうと、内容がその時の気分じゃなかったら読まなくなっちゃうので、同時にいろんな本を手に取るようにしているんです。

    naoさん:2Fの寝室スペースは畳なんです。馴染みやすいウッド調のベッドやサイドテーブルを置いて、柔らかい印象に。リビングに引いてあるラグが気に入って、後日同じデザインの小さいものを寝室用にも買いました。寒い日は猫も布団にくるまって、昼寝をしています(笑)。





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