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  3. クリエイターに聞く、家づくりのメソッド。【vol.2】 How to make better life.
  • 毎日帰る場所だからこそ、家は心がホッと休まる居心地のいい場所にしたい。人との出会いと同じく、家具やインテリアとの出会いも、「家づくり」には大切なタイミングです。この企画では、“こだわり”を凝縮した空間で、素敵な暮らしを楽しむ4組のクリエイターの方々のご自宅をご紹介。第二弾となる今回は、雑誌やTV、広告などで活躍するスタイリストの水野遼平さんとヴィンテージを主体としたセレクトショップ「OVERLAP CLOTHING」のディレクター真理恵さん、息子の凪くんファミリーのご自宅へ伺いました。子育てをする上での安全性や利便性と、“好き”をぎゅっと寄せ集めたオリジナリティが巧みにブレンドされています。ファッションに精通した夫婦がこだわるモダンとヴィンテージを重ねた居心地のいい空間とは。

    Photo_Yuko Yasukawa Text_Aya Ueno Edit_Ryotaro Miyazaki

    水野遼平さん

    雑誌、TV、広告など幅広いフィールドで、ファッションスタイリストとして活動。その傍ら「OVERLAP CLOTHING」のオーナーとして、ブランドの運営から古着の買い付け、オリジナルライン「map.」の制作も行う。
    Instagram:@mizunoryohei

    真理恵さん

    Spick & Spanのプレスを経験をした後、2020年の妊娠を機に独立。ご主人とともにアパレルショップ「OVERLAP CLOTHING」をオープンする。Instagramでは5万人以上のフォロワーに支持されるインフルエンサーとしても活躍中。
    Instagram:@inabamarie

    子どもの動線を意識した部屋づくり。

     

    遼平さん:ちょうど1年前にこの家に引っ越してきました。家探しの第一の条件はシャッター付きの駐車場があること。1984年式のメルセデス・ベンツのミディアムクラスのワゴン車に乗っていて、それをしっかり保管したいという….。これは完全にぼくの都合なんですけど(笑)。あとは二人とも仕事柄、服がたくさんありますし、それを収納できる広さが大事でしたね。最初は神奈川の方とか、23区外まで範囲を広げて家探しを始めたのですが、なかなかいい物件に巡り会えず。逆に23区内で探してみたら、住宅街に囲まれたこの家を見つけました。駅からは遠いのですが、普段クルマ移動のぼくらにとっては不便なく、仕事もプライベートも割と自由に動けますね。住宅街なので治安がいいですし、近くに公園もあるので子育てにはすごく良い場所だなと思います。窓越しに外を見ると、1階に住んでいる方の庭の木がよく見えるんです。内覧の際は緑があっていいね! ってプラスポイントの一つになったんです。ただ、木が大きすぎて日光がそんなに入ってこないことが、住んでみて分かりました。木漏れ日は入ってくるんですが、もう少し自然光が欲しかったなと思います。(笑)

    真理恵さん:住んでみないとわからないものですよね(笑)。息子の凪はもうすぐ2歳で、段々とわたしたちが言っている事を理解できるようになってきました。前は我慢していた木製の家具も取り入れられるようになって、最近は家具選びが以前に増して楽しいですね。前職がベイクルーズという事もあって、JOURNAL STANDARD FURNITUREには特にお世話になっています。

     

    遼平さん:前に住んでた家では、当時のリビングの広さに合わせたオーダーメイドのテーブルを使っていたんです。2人とも家で仕事をすることが多いので、互いがデスクワークをするとダイニングテーブル以上の機能が必要で。横幅を広く取りつつ、身長の高いぼくのために背の高いものをオーダーしたんです。とても気に入っていたんですが、もう10年くらい使っていて随分年季が入ったので、それはオフィスに移して、JOURNAL STANDARD FURNITUREのテーブルに買い替えを検討しているところ。

    真理恵さん:このテーブルはエクステンション仕様なので、最短で130cm、板を1枚入れて155cm、2枚入れて最大180cmと3段階で長さを調節できるのがとにかく便利。作業するときや、来客時など、用途によっていろんな使い方ができるし、この先、別の場所に引っ越してもサイズで困ることはなさそう。あと、ウォールナット素材って使っていくうちに経年変化するとのことなので、それも楽しみ。

     

    真理恵さん:ダイニングテーブルと一緒に使っている一人掛けのチェアとベンチはACME Furnitureのもの。どちらも同じシリーズなので、統一感も出ます。座面は合皮で、汚れてもすぐに水拭きできるところもいいですよね。それと、チェアは重みがあるので寄りかかったりしても転倒しづらく、活発な子どもにも安心。凪は椅子の脚を握って部屋のあちこちへ移動させたりするのにハマっているみたいですね(笑)。

    遼平さん:スニーカー型のフラワーベースは、AIR JORDAN1をオマージュしたもの。本来はライトとして使用するんですが、何故か光が弱くて。お花を入れて、ダイニングテーブルに置くのが定着しました。

     

    遼平さん:ダイニングテーブルの上の照明は60年代のアメリカで使用されていたデザインを模ったJOURNAL STANDARD FURNITUREのオリジナル。暖色系の電球なので、いまの季節にぴったりです。ラタン素材を使用したラウンジチェアはACME Furnitureで購入しました。ここでは、お茶を飲んだり、スマホをいじったり、奥さんと息子のやりとりを眺めたり。リラックスできるお気に入りの場所です。

     

    真理恵さん:チェッカー柄のラグはモロッコで作られたもので、フワフワした肌触りのウール素材が特徴的。この家はクッションフロアで、しかも床暖房もついているのですが、このラグはオールシーズン使えるそうなので、状況に応じて敷きたいなと思っています。

     

    真理恵さん:ソファは凪が万が一ぶつかっても大丈夫なように、角がない丸みのあるものが第一条件。このソファは、家族3人で座っても余裕があって良いんですよね。いまは凪の遊び場として、2重にマットを敷いたサークルが窓際にあるんですが、もう少し大きくなったら解体して、ソファをL字にしたりするのも憧れますね。ブランケットはMYTONEというホームグッズブランドで、これ以外にもバスタオルもいくつか持っています。MYTONEの母体の会社は内装もやっていて、「OVERLAP」全体のデザインもお願いしたんです。

     
     

    遼平さん:窓際の鳥のオーナメントはPUEBCOで購入しました。外の木によく鳥が止まるので、凪に「話しかけてみてね!」って伝えていて。風神と雷神みたいな感じで置いてます(笑)。

    真理恵さん:PUEBCOはキッチン雑貨が可愛くて、よく行っていますね。食器類で言うと、「器まるかく」という神泉にある器屋さんもお気に入り。いろんな作家さんの作品が置いてあるんです。

    遼平さん:家具やインテリアに対して、もちろん好きなカラーやテイストはあるんですが、何か参考にしているものがあるかと言われれば、そういうモデルのようなものは全くないんです。テーマとか理想の家の雰囲気みたいなものを綿密に定めてしまうと、個性が出なくなってしまう気がして。その時のニュアンスで購入して、置いてみたら馴染むでしょ! 合いそうじゃない? というラフな感じで選ぶ方が、自分たちには合ってるんですよね。

     
     

    遼平さん:テレビの壁に大きなアートを二つ飾っていて、右はB-Boy彫刻家の小畑多丘さんの作品。以前お仕事でご一緒した時に、一目惚れして購入しました。
    左のカーミットのポスターはSupreme。あとはUNDERCOVERのHAMBURGER LAMPもお気に入りかな。気づけばアート作品やインテリアのテイストもアメリカンテイスト寄りなのかもしれません。なので、JOURNAL STANDARD FURNITUREやACME Furnitureが余計に合うんだろうと思いますね。

    真理恵さん:家づくりをする上で、わたしたちが気を付けているのは、すっきり見せること。アートやインテリアを飾りすぎるとごちゃごちゃしてしまうので、 最低限のもの以外は収納しています。

     
     

    真理恵さん:家の玄関に飾っているラルフ ローレンのクマのぬいぐるみは、凪が生まれるよりも前から家にいます。廊下の突き当たりが寝室で、寝る前や起きた時に、凪がクマに向かっておやすみ! とか、おはよう! って話しかけるんですよ。小さかった凪が、なんだか急に大きくなってきて。最近は本当によく食べるし、保育園では誰よりも給食を早く食べて、おかわりまでするみたいで(笑)。言葉も少しずつ話せるようになってきて、新しいワードを聞くたびに成長を感じて、夫婦で嬉しくなります。





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