STORIES : 014「続 フォルとホームステッドの蜜月な関係?」
UNFOLLOWのプライベートレーベル"FOLL"のアイテムが生まれるまでのストーリーをデザイナーとの対談を交えてご紹介する連載ブログ"STORIES"。
UNFOLLOWのプライベートレーベル"FOLL"。そのアイテムが生まれるまでのストーリーをデザイナーと対談形式でご紹介する"STORIES"。第14回目。
前回に引き続き、ジャーナルスタンタードのヘリテージライン「J.S.HOMESTEAD」の土肥さんをゲストにフォルとホームステッドの蜜月な関係?を紐解いていきます。
ー さあ、続いては「コクーンデニムジャケット」ですね。
平沢(以下、平) そういえばこのデニムジャケと前回のカーデ一緒に買っていただきましたよね。
ありがとうございます。
土肥(以下、土) いえいえ、だってコレいいもんね。
ちなみにこれが前回の冒頭で言ってた、「3.2万円くらいかな?」のデニムジャケですね(笑)
ー 平沢さんのピュアさに気づいたアイテムですね?(笑)
推しのポイントも聞かせていただいても?
土 まずデザインですよね。新しいけど、突飛じゃないっていうのが面白いな。って思いましたね。
メンズウェアだと特になんですけど、デニムジャケットっていうと1st型、2nd型、3rd型って大体そのフレームにハマりやすいところ、このジャケットはそのいずれにも当てはまらない。かといってカバーオールか?と言われるとしっかりデニムジャケットだし。
アメリカの空気感もあるけど、ヨーロッパのエスプリみたいなものも感じる。男性的な骨太さもあるけれど、女性的なしなやかさもある…みたいな。
丈の感じも腰回りカバーできるし女性にも選ばれる理由も頷けますね。
ちなみに自分でも白いカバーオール作ったのにこっち買っちゃいましたからね(笑)
罪ですよね(笑)
平 罪なデニムジャケットになれて光栄です(笑)
まさに全く新しいデニムジャケットっていうの狙っていたんですよ…
この形を考えるまで本当に大変でしたね…デニムジャケットってデニムパンツと比べると「こう在るべき姿」って固定観念が強い気がして…もう王道は捨てましたね(笑)
男性でも女性でも素敵に着れるデニムジャケットになったんじゃないかな?と思ってます。
ー なるほど。土肥さん的にはこのデニムジャケットの推しのポイントは「デザイン」って事で…
土 あと2つありますよ(笑)
ー おお!お願いします(笑)
土 いずれもデザインにも紐づくところなんですけど、
次は色の出し方ですね。特に白の出し方。
横糸がベージュになっていてそのお陰で清潔感はしっかりあるけど温もりを感じる絶妙な色味になっているんですよね。
あとこの横糸の感じも見ようによっては裏地にも見える。そこがええなぁって(笑)
平 裏地って言われると…確かに…意識してなかったけど(笑)
実は着想段階では真っ白でも考えていたんですけど、秋冬に出すからには秋冬のカラーパレットにも合うような温かみのある色がいいなって思ったんですよ。
じゃないと自分勝手な白デニムになっちゃうなって(笑)
土 それいいね(笑)自分勝手な白か(笑)
あと細かいところなんですけど、付属品と縫製もいいですね。
ボタンは加工でくすませているからチープに見えない。これも手ぇ抜かんなーって(笑)
縫製なんですけど、ドレスシャツさながらの縫製だからスラックスで合わせちゃってもカッコいいだろうなーとか。このルックスなのにポケットの使いやすさもあるから部屋着にガバっと着て出かけてもいいんだろうなーとか。
ホントいろんなシーンが思い浮かぶ一着ですね。夢中になりました(笑)
ってコメントを昨日お風呂入りながら考えてました(笑)
平 服着てないタイミングも服の事考えてくれたんですね(笑)ありがとうございます(笑)
ー ホントに(笑)ありがたいですね…続いては…?
土 このウールコート達ですね。これに関してはヘリンボーンもツイードもどっちも色が良いなぁって思ったんですよね。でもサンプルの段階でしか見たこと無かったから、逆にどういう経緯で作ったのかな?って気になってたやつですね。
教えてよ(笑)
平 教えます(笑)
今シーズンFOLLが掲げていたテーマなんですけど「Inherited New Classic」継承されるべき新しいクラシックってなんなのか?っていう事がモノづくりのベースにあって、
それこそデニム、サーマル、スウェット〜だったりの普遍的な物を新たな視点で見つめ直してたんですよね。
このコート達に関してはツイード、ヘリンボーンという普遍的な生地を見つめ直したっていうイメージです。
土 はぁーなるほど!そういう事なのか。生地が入り口なのね!
平 ツイード素材ってラルフローレンとかグランフェルとか様々なトラッドブランドが作っていて、まずアプローチとしてツイードコートって普遍的じゃないですか。
でも今ってジャストサイジングの概念って変わってきてる中で硬くて分厚いツイードって大きく作るとシルエットが肩幅がそこまで大きく無い日本の人にはマッチング悪いし、逆に小さいと今っぽく無い。
だからこそ実際着る人とその人の気分に合わせて、ツイード素材を柔らかく見直す、形をリラックスしたフィッティングに見直す、それこそ新しいクラシックに相応しいようなコートを作りたかったんですよね。
ー ちなみにこの形にした理由ってあるんですか?
平 ツイードって色々あると思うんですけど、まずヘリンボーンのツイードって日常着としてちょっと遠ざかってきてるなって感じたんですよ。
そこを再編集する事こそが洋服屋のやるべき理由ってか、新品を作る理由ってことかな?って思って…
土 こわ(笑)概念こわ(笑)
一同 (笑)
平 形も再編集するからには、せっかくだったらハリスツイードみたいに硬くて目が詰まってみたいな物よりかは「日本の毛織りならでは」な安心感と柔らかさを持ちながら、耐久性も保温性もあるっていうバランスの良さ。
デザインされた生地で作りたかった。これ実は機屋さんで織ってもらったんですよ。
土 このヘリンボーンもいま持った感じも触った感じも軽いし、なんかエレガンスですよね。仕立てもいいし。ハイブランドさながらですよね。モダン。
平 男らしさって決められて無いし、女性が男性物のコート着るって言うのも今となったら全然ある事じゃ無いですか。そんな中で肉厚だけど軽い、ルーズに見えないけどどこもキツくない、このバランス感ですね。前開きもダブルにしたのもその理由ですね。
ー 今回も土肥さんからホームステッドのオススメアイテムご紹介いただけるんですよね?
土 このモヘアカーデですね。ホントはコートを連れてこようと思ってたんですけど、個人的推しアイテムを…(笑)
平 うわー。柄かわいいですね…これモヘアの混率どのくらいなんですか?
土 柄いいでしょ?実は今期「北欧」をテーマに柄組みしててこの柄も自信作だし、モヘアの混率も55%。だいぶ頑張った(笑)
平 ちょっと嫉妬しそうです(笑)55%だし、ジャガード織り。これはすごいですね…。
ー 「ストレンジャーザンパラダイス」を彷彿とさせる柄の感じですよね…いいな。
これデザインの入りは…?
土 なんだかんだの「カート・コバーン」の気だるい感じですかね?やっぱ好きなんで(笑)
平 「カート・コバーン」なんだ!意外ですね(笑)
ちょっと着てみてますね…
ー いいですね。互いの服着てるって試合後みたいで(笑)
ちなみにホームステッドとフォルの共通点ってどんなところですかね?
平 やっぱモノづくりに対する想い?みたいなとこじゃないですかね…クラフトマンシップにつきると思います!
土 そうだね。ホントそれに尽きる。
フィルターは違えど根っこは一緒みたいな…
ー ありがとうございます。
そんなこんなで名残り惜しいところですが、そろそろお開きですかね…
お二方、最後に一言お願いします。
土 今後ともホームステッドを、
あ、ホームステッドとフォルをよろしくお願いします(笑)
平 (笑)
今後もホームステッドに負けないくらいモノづくり頑張ります!!!!
UNFOLLOWのプライベートレーベル"FOLL"。そのアイテムが生まれるまでのストーリーをデザイナーと対談形式でご紹介する"STORIES"。
次回はJOURNAL STANDARD relume からゲストをお招きします。お見逃しなく。
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