STORIES : 008「ベーシックなTシャツに求める、3つの要素」
UNFOLLOWのプライベートレーベル"FOLL"が生まれるまでのストーリーをデザイナーとの対談を交えてご紹介する連載ブログ"STORIES"。
Photo _ yuya ota
Text _ yuya ota
ー UNFOLLOWのプライベートレーベル"FOLL"。そのアイテムが生まれるまでのストーリーをデザイナーと対談形式でご紹介する"STORIES"。第8回目。
もう5月も残すところあと少しですね。じっとり汗が滲むような梅雨の時期に突入。
どうお過ごしですか?平沢(以下、平) 今は秋冬のアイテムの制作でひーひー言っていますね。まだ夏前にも関わらず大量の汗ながしながら。頑張ります(笑)
― 頑張りましょう(笑) 今回はそんな汗やあんな汗をかくタイミングにクールなTシャツを紐解いていきます。まず〝PACK TEE〟と〝BASIC TEE〟ベーシックなTシャツを2型リリースした経緯をおたずねしても?
平 たぶん嫌いな人いないと思うんですけど、僕クルーネックのTシャツ大好きなんですよ。特に無地のシロは無数に持っていて、細かすぎて伝わらないディテールを見比べたりしていまして…ふと、思ったんですよね。べストなTシャツ作ってみたいな。と。
― 嫌いな人いないと思いますけど、きっとそこまで好きな人もあまりいないでしょうね(笑)
ベストなTシャツを作る為に2型制作する必要があったということですね?それはなぜですか?平 まずインナーにも一枚着でもオールラウンドに対応できるバランス型。そしてこのシーズンの一枚着に最適な特化型。の二つのパターンで制作しました。
同じベーシックなTシャツなんですが、そのタイミング、シーンによってベストなアイテムって違うと思うんですよ。
― 確かに。モノを選ぶ行動って生活そのものですしね。ちなみに平沢さんが思う、ベーシックなTシャツのベストな要素とは?
平 まず生地感ですね。肌触りが良くて、透け感が無い。繰り返し着て、洗濯してもヨレが出ない。
〝PACK TEE〟は一般的なパックTのテロテロ感を残しつつ、透けないギリギリの厚さで仕上げています。これは糸からオリジナルブレンドで生地作りしています。
〝BASIC TEE〟は先ほどとは違い、ビッグメゾンの生地を受け持っている日本のファクトリーのもので、これはビッグメゾンが使用しているものと同じプレーティングという技法で仕上げています。厚手なんだけどなめらかで、型崩れがほぼ生まれない極上の生地です。
― 肌触りよくても透けちゃったら恥ずかしくて着れないし、タフすぎても肌触り悪いといまいち気乗りしないし。生地はホント大事ですね。
平 個人的には透けるのが一番NGなので、そこは神経質に生地を選びましたね。
そして、細かやかなサイズ感。
〝PACK TEE〟に関してはベースレイヤーとして使いやすいフィッティングにしています。
ルーズ過ぎず、タイト過ぎず、着丈が短めの設定なんですけど丸胴では無くハギ付きで作ったからスッキリとしたシルエットになっています。
〝BASIC TEE〟は〝PACK TEE〟と比較して着丈が少し長め、身幅はぐるり一周で5センチ位広め、脇回りにゆとりを持たせて袖は10センチ位長めになっています。
― ややルーズめな〝BASIC TEE〟も丸胴ではなくハギ付きなんですね?
平 丸胴のボクシーな感じも好きなんですけど良くも悪くも形が崩れやすい。
あの男らしい感じも捨てがたいんですけど、あくまで今回はクリーンにしたかった感じですね。
― なるほど。ベストなポイントは他にも?
平 最後はプライスですね。リピートしやすい価格設定でこのクオリティに仕上げるのは苦労しました。
〝PACK TEE〟はまず量産することで1着当たりのコストを下げることが出来ましたね。なので結果としてパックTとしての販売になったイメージです。
〝BASIC TEE〟はFOLLとしては珍しく生地作りから行っていないのと、ファクトリーの閑散期に制作を依頼することで工賃を下げることが出来ましたね。
― 〝BASIC TEE〟は¥6500。〝PACK TEE〟は¥4500。確かに良心的。文面だと生地感伝わらないのが悔しいくらいです。
平 まず騙されたと思って試してほしいですね(笑)
服に限ったことでは無いですけど、ベーシックで毎日使うようなモノを選ぶ事ってすごい大切なことだと思うので。
― 最後になんですがこのパックTのパッケージの文章ってなんですか?(笑)
平 ああ、これですか(笑)
1930年代に現在のTシャツの原型が生まれて…(長いので略)
…それでこのTシャツが生まれたよ。みたいなメッセージです(笑)
― 皆さんは是非お手に取って詳細をご確認ください(笑)
UNFOLLOWのプライベートレーベル"FOLL"のデザイナーとの対談を交えてアイテムにまつわるストーリーをご紹介する連載ブログ"STORIES"。
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