日に日に暖かくなるような、
春がすぐそこまで迫ってきている感覚をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

少し寒くても、
もう冬物を着る気にならないなんていうお話もちらほら耳にするこの頃ですが、

我々も例外なく春の新作に心躍らせる毎日。

そしてどんな時世でも服が欲しいと感じご来店されるお客様にアツい気持ちにさせていただいております。


さて、今回は洋服賛歌ということで、
洋服の素晴らしさを感じていただきたい商品をご紹介いたします。

j.s.homesteadらしい、
ミリタリーに対する現代的なアプローチから、
安定感がありつつ、新しさを感じる洋服達。


セットアップでの着用が可能なのですが、

単純にセットアップと表現するにはもったいないと感じるほど、
こだわりの詰まった1着になっておりますので、
片方ずつ話させてください。



ジャケットはイギリス軍のバトルドレスジャケットを現代的なサイズ感にモディファイしたもの。

ミリタリーのセットアップというと主にフィールドジャケットになるわけなんですが、

今回はあえてバトルドレスジャケットとの掛け合わせであることで野暮ったさが払拭され、
非常に品の良さが際立つありそうでなかった雰囲気に。


ちなみにバックベルト付き。
今まで付いてても使った事ないなんて方も多いのではないでしょうか。

かく言う私自身は、付いてたらなんでも使わずにはいられない恐れ知らずな人間ではあるのですが、

色味も相まって、雑味を感じさせないので、
ベスト着るくらいの感覚で是非気軽に背負っていただきたいと感じます。

単純に暑くて手に持って歩くのも煩わしいですしね。

さてボトムはと言いますと、
これはもう言わずと知れた名作ですね。

フランス軍M47型。

今最も探されている方の多いミリタリーパンツではないでしょうか。

値段の高騰により、数年前に購入してからなかなか買い足す事もままならず、

これまでも私のブログでは何度も引き合いに出てきているものの、

homesteadでは初の登場で、私自身も思わず、
「やっときたか。」
と言ってしまうほど待ち焦がれていた一本でございました。



前期モデルをベースに、
ジャケットと同じく、縦糸と横糸を白とグレーで構成したカラーデニム素材。

ミリタリー色のそれとは一味違うパリッとしたいい硬さのある生地感。

本来のM47の美しいシルエットやディテールはそのままであるものの、
非常に洗練された雰囲気に仕上がっています。

レザーシューズはもちろん、
アクティブなスニーカーやサンダルなどにも馴染みの良い凡庸性の高い一本は

どうしても薄味になりがちな春夏のスタイリングに程よい存在感を生み出してくれることでしょう。

春が来る。

温度的な暖かさを感じるのは当然のことではあるものの、
それだけでは説明のつかない感情。
　
まるで内面的な重さや暗さからも解放されたような気分が、

雪解けの暖かさが、人々に生きる希望を与えて欲しいと感じる毎日でございます。

そしてその日々に身に纏う洋服が素晴らしいものでありますように。


洋服賛歌、次回に続きます。


　　　　　　　　　　　　　　　森本