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ニットを、糸から考える。ÉDIFICE by PIPPIOLINO

ÉDIFICE by PIPPIOLINO

ニットを、糸から考える。

ニットは、形だけでつくられるものではない。

どんな糸を選ぶのか。
どんな編み地にするのか。
ゲージをどう設定し、染色や縮絨をどう施し、最後にどんな風合いへ着地させるのか。

〈ÉDIFICE by PIPPIOLINO〉で向き合ったのは、そんな服になる前の部分からだった。

〈PIPPIOLINO〉の名は、かぎ針編みの繊細な技法「ピコット編み」に由来する。

彼らが手掛けるのは、単にデザインされたニットではない。
糸の選定から編み地の開発、染色、縮絨、ゲージ、風合いの設計まで。

日本が培ってきたニットの技術を使いながら、それを現代の服としてどう見せるかまでを考え、

その技術と感性を、ÉDIFICEのワードローブに落とし込む。

それが、〈EDIFICE by PIPPIOLINO〉

カーディガンに、一本のジップ。

WOOL PLATING V NECK CARDIGAN

 

まずは、19.5MICのメリノウールを使ったシリーズから。

コンパクト紡績によって毛羽を抑えた糸は、ウールでありながら表情がとてもクリア。
柔らかな肌触りの奥に、シルクを思わせるような自然な光沢がある。

その端正な素材を、Vネックのカーディガンへ。

ただし、フロントにあるのはボタンではなく、光沢を持たせた一本のジップ。

昔からあるカーディガンという服も、ディテールをひとつ変えるだけで随分と印象が変わる。

ニットらしい柔らかさはそのままに、少しだけシャープに。

WOOL PLATING KNIT PANTS

柔らかさに、輪郭を。

先ほどのカーディガンと、実は同じ素材。

19.5MICのメリノウールが持つ柔らかさと適度なハリを、今度はワイドパンツに使った。

ニットパンツだからといって、ただリラックスしているだけではない。

フロントにはピンタック。
シルエットにもスラックスの考え方を取り入れている。

見た目は端正に。
穿いてみれば、ちゃんとニット。

スラックスとイージーパンツ、その間くらいがちょうどいい。

 

WOOL PLATING CREW NECK

ベーシック、その少し先。

そして同じ素材を、最もシンプルなクルーネックへ。

ここまで形がシンプルになると、糸や編み地の表情がよく見える。

毛羽の少ない表面。
自然な光沢。
柔らかく、しなやかな着心地。

 

裾や袖には特徴的なリブデザインを。

どこかスウェットのようでもあり、けれど、スウェットではない。

同じ糸、同じ編み地でも、形を変えれば服の見え方は変わる。

この3型を見ていると、PIPPIOLINOが素材だけでなく、「どう編み、どう服にするか」まで考えていることがよく分かる。

 

COTTON PLATING CREW NECK

スウェットを、ニットでつくる。

次は、ウールからコットンへ。

厳選された綿糸を使い、目指したのはスウェットのように気軽に着られるニット。

ここで使われているのが、プレーティング編みという技法。

編み地に適度な安定感を持たせることで、柔らかな着心地を残しながら、服としての輪郭をきれいに保ってくれる。

リブ部分にも、細かなニットのテクニックを。

ぱっと見ただけなら、とてもシンプル。

でも、その普通に見える一着を、ニットでどうつくるか。

そんなところに、このブランドらしさがある。

CROCHET KNIT SHIRT

ニットを、シャツのように。

最後は、少しだけ表情のある一着。

ボディはミニマルなニット。
その襟だけに、クロシェ編みを使った。

全面に装飾を施すのではなく、ニットの技術をほんの一部分だけに。

近くで見ると、編み目の細かな表情がよく分かる。

襟付きのカーディガンのようでもあり、ニットシャツのようでもある。

ネイビーやブラックなら静かに。
ブラウンなら少し季節感を。
オレンジなら、その編み地まで含めて楽しみたい。

技術を見せるための服ではなく、着る人が自然に楽しめるところまで落とし込む。

それもまた、PIPPIOLINOのニットの面白さだと思う。

ウールからコットンへ。
クルーネックからカーディガン、パンツ、そしてクロシェの襟まで。

5型を並べてみると、使われている技術も、考え方も少しずつ違う。

けれど、どれも必要以上に難しくは見せない。

ニットの技術を、日常の服へ。

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