ÉDIFICE 装い目録 Vol.02 "LAMB LEATHER ZIP SHIRT" レザーを、シャツのように羽織る。
ÉDIFICEに並ぶ服の中から、気になる一着をひとつずつ。
素材、仕立て、そしてその背景まで。
一着にまつわる物語を紐解きながら、記録していく。
「ÉDIFICE 装い目録」。
Vol.2はラムレザーで仕立てた2つのレザーのジップブルゾン。
レザーだけれど、構えない。
レザージャケットというと、少し重くて、無骨なものを想像する。
今回つくったのは、そのイメージとは少し違う一着。
装飾的なディテールは極力なくし、フロントには一本のジップだけ。
ショート丈に少しゆとりを持たせた、シンプルなフォルムに仕上げた。
主張するのはデザインではなく、革そのもの。
だからこそ、素材には少しこだわった。
二つのラムレザー。
表革には、セミベジタブルタンニンで鞣したラムレザーを。
革本来の表情を残した、ネイキッドに近い仕上がり。そこに程よくオイルを含ませることで、ピカピカとした艶ではなく、
落ち着いた光沢が生まれている。
新品の状態で完成しているというより、着ることで少しずつ表情が変わっていく革。
シンプルな服だからこそ、その変化も楽しみたい。
もうひとつは、ラムスエード。
なめらかな手触りと、細かな毛足。
選んだのは、ブラウンに少しグレーを混ぜたような色。
茶色ほどクラシックではなく、黒ほど強くない。
グレイッシュブラウンという、その曖昧さがいい。
長く着るなら、シンプルな方がいい。
レザーは、それ自体に十分な存在感がある。
だから、デザインまで多くを語らなくていい。
少し短い着丈と、ゆとりのあるフォルム。
あとは、革の表情をそのまま楽しむ。
流行に合わせて何かを足すのではなく、むしろ削っていく。
着始めた日より、何年か経った頃の方が格好いい。
そんなレザージャケットなら、長く付き合えそうだ。