イヴルルド遙華 × yUKI TAKESHIMA
運気も引き寄せも、自分から突っ込んでいってナンボ! 殻を破って新しい波に乗る方法
イヴルルド遙華さん × yUKI TAKESHIMAさん スペシャル対談 後編
それぞれの “美しさ” について考えるコラム連載「Way of thinking beauty」。
ファッションやヘアメイク、心身との向き合い方など、毎回ゲストを迎えて紐解いていきます。
12年に一度の革命イヤーであり「愛の年」でもある2023年に、フォーチュンアドバイザーのイヴルルド遙華さんと、メイクアップ・アーティストでありビューティーイノベーターのyUKI TAKESHIMAさんによる、パワーみなぎるスペシャル対談が実現!
2023年の運勢や開運術、風の時代を軽やかに生きるヒントについて語っていただいた前編に続き、後編では「運のいい人」になる秘訣や、人生を変えるための第一歩の踏み出し方、嫌なことや失敗との向き合い方についてまで、パワフルで愛溢れる金言の数々と一緒にお届けします。
「運」ってなんですか?
イヴルルド遙華(以下「イ」): 仕事柄みなさんから、運気を上げたいです! ってご相談を本当によくいただくのですが、私が一番大切だと思っていることは、実は 運気を下げないようにすることなんです。
なんといっても運気の「気」は「気持ち」の気だから。
やっぱり自分の気持ち次第でいいことが運ばれてくるし、結果、それが運を動かしていくことに繋がります。
yUKI(以下「y」): 嫌な気持ちを引きずったままでいたら、チャンスが来ても見逃しちゃいそうだよね。
イ: そうそう。例えば嫌なことがあって、寝る直前まで「明日も憂鬱だな」「最悪だな」って思っていたら、翌朝起きたときも憂鬱な気分のまま脳内がスタートしていっちゃう。
そうすると、どんどん体が重くなるし、会社に行きたくなかったり動きたくなくなったり。
結果、また嫌なことを引き寄せていっちゃうんですよ。
y: 気持ちの切り替えは本当に大事だなって私も思う。
「でも」「だって」って、うまくいかない言い訳を考え始めたらどんどんマイナス方向に進んでいっちゃうから、このワードは自分のなかで禁止にしてるんですよ。
「できるよ」「やるぞ」って自分に声をかけた方が、ずっといいじゃないですか。
イ: みんな、運は「来る」ものだと思っているかもしれないけど、運気だって引き寄せだって、自分から突っ込んでいってナンボなんですよ。家のなかで願って待っているだけじゃ何も寄ってこないから狙っていかないと! 動かず待っているだけじゃ、本当に変わっていかないから。
y: だから私もなるべく楽しいことに参加したり、ワクワクすることをやっている人たちに会ったりしてる。
そうすると気持ちが切り替わるし、新しいアイデアだって湧いてくるよね。
イ: あとね、運がいい人ってめっちゃ素直なんですよ。何か言われたとしても、歪んだ受け止め方をしないから真っ直ぐ前に進んでいける。
y:自分は何かが足りない気がして、なかなか一歩を踏み出せないことがあるかもしれないけど、足りないところにフォーカスするより、今持っているものからつくり出そうとすれば大丈夫! これはメイクだって同じです。
イ:運気の上げ方や幸せの見つけ方は、買い物の仕方と同じなんです。
運も幸せも即日お届けのデリバリーみたいには来ないから、まず、何を買いたいのかを明確にして、買い物をする場所を間違えないこと。
言い換えると、自分はどうなりたいのかを明確にして、突っ込んでいく場所を間違えないこと! メロンを買いたいのに家電量販店に行っても売ってないでしょ(笑)?
人生を変えたかったら、寄り道して経験値をアップ!
y: 前編で「アップデートをしていくのが大事」っていう話をしたけど、年々、その大切さに気付かされていて。
“いつも同じ”は安心を得られるかもしれないけど、殻は破った方がやっぱりいいんだよね。
私のメイクレッスンに来てくれる方たちには、いつも「アンテナに引っかかるものや自分にとって気持ちのいいものを取り入れてみて」って伝えています。
それは、いっけん似合わないと思うものだっていいんですよ。思い込みがあるかもしれないし、意外にいいじゃん! ってなるかも。
イ: 思い込みって、手放してみると発見に繋がったり違う選択肢を持てたりするんですよね。私はこれしか食べられない、こういう系統の服しか似合わないってなると、いつも似たようなもののなかから選ぶことになっちゃう。
そうすると心のトレーニングに繋がらないんです。心がトレーニング不足だとときめかないから、好きな人もできないし仕事だって何をしていいかわからなくなりがち。
夢がない人が増えているのは、ときめき不足も一因かなと思っています。
y: 無意識のうちに自分にストップをかけちゃうんだよね。ちょっとのことでいいから、新しい一歩を踏み出してほしい。
イ: 脳って放っておくとオートパイロット(自動操縦)の状態になるから、いつもと違う道に行くとパニックになるんですよ。自分のなかに頭がカタい上司がいるようなもので、どんどん可能性が狭まっていっちゃう。
人生を変えたかったら、小さなことからでいいので寄り道をしてください。
一杯だけワインを飲んで帰ろうとか、気になる洋服を試着だけでもしてみようかなとか。
最初はみんなペーパードライバーだけど、回数を重ねれば慣れていきます。
最初から完璧なスーパードライバーになろうとするんじゃなくて、まずはオートパイロット状態から外れたことができるようにならないと。
y: 私、いま瞑想を勉強していて。過去の嫌だったことをここで一回クリアにする、っていう考え方がすごくいいなと思っているんです。
過去は過去でそれ以上にはならないから、もう昔の出来事は今の自分には関係ないよねって。過去に振り回されない方がいいし、今がすべてなんですよ。
イ: 過去は変えられないけど未来は変えられるって、本当にそのとおりだよね。過去に失敗したことがあっても、年齢を重ねたら違うやり方を覚えてリベンジできるし。
できなかったことに捉われているのは、心の牢屋に閉じ込められちゃっているのと一緒でもったいない!
y: マイナスのことをプラスに変えていくのは思考だよね。マイナスのままで終わらせない、プラスに持っていくって思うだけでも違う結果になると思う。
嫌なことやつらいことも考え方や捉え方ひとつですよね。
イ: 失敗だって経験のひとつだから。経験値が上がると自分のことがより理解できるようになりますよね。
経験して自分を知るっていうサイクルは、要は飼育と同じなの。
自分に必要なエサが何なのかは、自分でわかっていくしかないんですよ。うさぎタイプなのか、虎タイプなのかによって取り扱い方が全然変わるでしょ。
うさぎにA5ランクの肉だよ〜って与えたところでいい迷惑だし、虎に無農薬の上質な葉っぱをどうぞ、と渡しても満足できないし。
y: 十人十色、人と違っていいんですよね。人と同じじゃないといけないと思うことがナンセンスだなって思います。
イ: そうそう。だから逆に他者のことも勝手に決めつけちゃいけないの。いい・悪いのジャッジをしないことです。他人が気になっちゃうときは、頭のなかが飼育されているモードに慣れすぎているのかも。自分じゃない飼育員になんとかしてもらおうと思ったり、エサを与えられるのを待ったりしちゃって、他人が羨ましくなっちゃう。
y: 自分に集中だよね。だって、今日の自分が一番若いし、何でもやってみないとわからないから。
私ね、メイクアップアーティストの仕事に就く前にいろんな試練があったんですよ。
でもそれは、本当にこの仕事をやりたいのかって試されていたんじゃないかと思って。そのとき、本気でやりたくて乗り越えたから、今も続けられているのかなって感じます。
イ: 一歩踏み出してやってみた結果、自分の本当の気持ちに気づくよね。そこで違ったなと思ったらやめてもいいわけだし。とにかくやってみる。絶対どうにかなるから!
ハッピーでいるために楽しい方を選ぶ
イ: 動き出そう! 新しいことを取り入れよう! ってたくさん話してきたけど、私たちだっていっぱい失敗してきているんですよ(笑)。過去の失敗が学びになって、今があるんです。
y: 私も失敗はたくさんしていると思うけど、やってみないとわからないなって思うから、いつもやる方を選んでる。
やらなかったことの方が後悔するし、ずっと引っかかって、挑戦しなかった自分のことが許せないと思う。やってみてイマイチだったとしても、その経験さえあとで勉強になったり、違うものに繋がっていったりするよね。 そう考えると、失敗だって思う必要はないんだなって。
イ: そうそう、無駄なことはないし、ダメなら次! でいいよね。
y: コロナで家にいる時間が長くて、この先どうなるんだろうってときも、考える時間ができたんだなと思ってた。自分を一回リセットする感覚で、瞑想とか顔相を勉強していたんだよね。
そこで学んだことがメイクの仕事に活きていて、例えば、本人はマイナスポイントだと思っているところを、違う捉え方をして伝えたり、意識的にメイクでできる方法を伝えたり。いい方向に意識し始めると顔って本当に変わるから。
イ: 使ったことがない色とかラメをのせると、すごく新鮮で新しい顔を見つけられるなって私も思います。こういう小さくて身近なことから、新しいものを取り入れてみて欲しいなあ。
y: 私は、ハッピーでいるために、いつも楽しい方向に行くって決めているんですよ。
あとは自分のことを信じてる。
2023年のキーワードの「セルフラブ(ご自愛)」にも繋がると思うけど、魂が喜ぶことをしたいって思い続けています。
そう思っていると、似た考えを持つ仲間が集まってくるんだよね。
イ: それこそが引き寄せだよね。2023年は「毎日がときめきデー」だと思って、好きなものに囲まれるのがおすすめなんですよ。
だから、いいなとか好きだなって気持ちを例年以上に大切にして欲しいです。
嫌なことがあっても失敗しても、みんな今日も生きてるじゃん。生きていたら、また前を向いて進んでいけるから。
y: 私ね、嫌なことを嫌とは捉えず、逆にありがとうと思っているんですよ。
私にとっては当たり前だと思っていたことが人によっては違うんだって、新しい価値観に触れることができたわけだから。
気づきや学びがあってラッキーだったなって思うと、嫌なことと思わなくなるんですよね。
イ: yUKIさんの考え方、最高! 過去にあったこともこれから起きることも、全部を栄養源にして大きな花を咲かせましょ。
今は誰だって主役になれる時代だって私が断言します! 可能性は無限大だからね、本当に。
メイクアップ・アーティスト
ビューティー・イノベーターyUKI TAKESHIMA
メイクアップアーティスト。1990年に渡仏し、パリのメイクスクール「クリスチャンシュボー」で学ぶ。
その後、パリ、ロンドン、ニューヨークなどで活動し、数々の海外メゾンのコレクションやモード誌の撮影を経験し、1998年に帰国。以降は日本をベースに活動し、卓越した技術とセンスで各分野のプロフェッショナルたちから絶大な信頼を集めている。
2009年、多くの女性をきれいにしたいとブランド「yUKI TAKESHIMA」を立ち上げ、「yUKI Brush」や「BISOU」を手がける。
フォーチュンアドバイザーイヴルルド遙華
前向きなアドバイスが口コミで広がり、モデルやヘアメイク、エディターなどの業界で絶大な支持を得る、いま話題のフォーチュンアドバイザー。
西洋占星術、タロットをはじめ、人生の流れを24の節目で区切る「フォーチュンサイクル」など、幅広い占いを独学で研究する。
著書に『風の時代に幸せをつかむ! “フォーチュンサイクル占い”』(主婦の友社)、『強運ダイアリー2023』(主婦の友社) など。
次回更新
3月20日(月)
※更新日は予告なく変更する場合があります。
Text : Kaori Hasegawa
Illustration : maegamimami
Plannnig : Mika Morishima