

大人のTシャツ問題、これにて解決。
Tシャツって、大人には難しいです。着こなすのが。大大大好きなアイテムなのに、年々難易度が上がっていく感。若い頃の私は、Tシャツって誰にでも似合うアイテムだし、着こなしの必要なんてあります?などと思っていた気がする。胸ぐらを掴みたいですね、はい。
パリッとした、折ジワがはっきりとついているようなものだと、ちょっと元気すぎて白々しくなってしまい、もう少し大人にふさわしい優雅なニュアンスが欲しいなと思う。かといって古着のTシャツなんかだと、こなれ感を通り越して自分の年輪となじみすぎてしまい、逆に生活感が出ておしゃれになりにくい。試着室で「これはスタイリッシュな古着などではなく、単なる古い服だわ……」と失望した経験、数知れず。
袖からにゅっと出る二の腕や、お腹周りをはじめとするボディラインも、隠すところは隠しながら、すっきりと見せたい。でも、Tシャツのいいところってシンプルさだから、体型カバーに配慮したデコラティブな工夫があるものは、もうTシャツというよりはデザイナーズトップスみたいになってしまう。あれはあれで大変いいものなんですが、もっとプレーンな、肩の力の抜けたTシャツを楽しみたいなと思ったりするわけです。できればデニムなんかとあわせてカジュアルダウンすることも、ジャケットとあわせてきれいめに仕上げることもできるような、幅広いポテンシャルもほしい。
どうしたらいいの!?
という心の叫びが届いたのでしょうか。素晴らしいTシャツ、ここにあり。スマイルコットンとエミリーウィークのコラボレーションで生まれた、セカンドスキンカットソー(以下SSC)です。ミドルエイジのお悩みやわがままをまるっと受け止めてくれる工夫が満載。それについてひとつひとつ、ご説明させていただいてもよろしいでしょうか。

とにかく軽い
私は重い服を極力避けたい。これは「軽い方が動きやすくて好き」みたいな嗜好性の問題だけでなく、重いととにかく肩が凝る(物理)ようになってしまっているからなんですね。でも、もう己の筋力の低下を呪わなくていい。SSCの生地は何も着てないみたいに軽いです。あるのは、天使の羽のような心地よい肌触りのみ。スマイルコットンの紡績技術によって、糸の捻りを半分戻しながら編むことができているため、1本の糸の深部までたっぷり空気を含んでいるのだそう。そのぶん、糸の総重量は少なくなっているわけで、だから軽いんです。すごい。

夏は涼しく、冬はあたたかい
糸が内側に空気を含んでいるため通気性がよく、汗などもよく吸い、さらっと乾きます。上半身に突然の汗!なんてことが多い方も安心だと思う。また同様にエアインであることによるウールのような保温性があり、エアコンが効きまくっている環境下でも肌が守られている感。当然、冬はインナーとしても大活躍いたします。一年中マイフレンド。ウールや化繊だとチクチクする、という場合も、これなら大丈夫。年齢を重ねるほどに、肌のハリがなくなり刺激にも敏感になっていくけれど、改めてコットンの魅力に慧眼すること間違いなし。

薄いのに、透けない
風合いのある生地はとても薄くてガーゼのよう。でも、不思議とインナーが透けすぎない。だから一枚でトップスとして成立するし、肌との間に空間ができやすいシルエットだからフィットしすぎず、下着などまとっているものが形としても表に響きません。ゆとりがあるのに薄いから、上にも下にも重ねられてレイヤードもしやすい!
大人をチアアップしてくれるカッティング
まず襟ぐりのデザイン。Tシャツにおける大人の首回り、狭いと窮屈で首が目立ち、空き過ぎていると無防備感が出てしまいますが、程よく鎖骨が見えつつ、上品なこなれ感を演出してくれます。アクセサリーも映えます。
次に袖。今回、ノースリーブと半袖の2種展開ですが、ノースリーブは肩が出過ぎないよう包み込むデザインで、肩にはタックが入り、華奢に見えるようなふわっとした立体感も作ってくれます。スマートでありながらやわらかな印象になって、スカートやパンツにインしてもきれいに決まるのがうれしい。半袖のほうは袖が長めに作られていて、二の腕を頼もしくカバーしてくれます。さらに半袖のほうは腰骨が隠れるくらいの長さで、サイドにスリット入り。インせず出して着ても腰回りがもたつくことなく、縦のラインが強調されてすっきり見えます。




リラックス、なのにスタイリッシュ
圧倒的な着心地のよさにうっとりしながら、スタイリッシュな佇まいを叶えてくれる。だからデニムにも、ジャケットにも合う。家のなかはもちろん、ワンマイルだってフォーマルだって、どんな場面でも頼れるのです。さらに嬉しいのが耐久性で、こんなにふわふわで薄く繊細なのに、とっても丈夫であるだけでなく、洗うほどにふんわりしていきつつ、ねじれは起きにくいという魅力が。カラーもベーシックなホワイトから、くすみ感がきれいなピンクブラウンとブルーグレーという、ハンサムにもフェミニンにも着こなせるラインナップ。複数もっておくとオケージョンによって重宝しそうです。
一気に語ってみましたが、魅力がありすぎる。これまで私は何度も色々なTシャツと決別してきました。もう似合わなくなったバンドT、体型に合わなくなったカッティングのもの、肌が刺激を感じる素材のもの……、若い頃はなんとも思わず着られていたのに、と喪失感でいっぱいになったことも、一度や二度ではない。でも、大人になったからこそ楽しめる素材やカッティングがあるんだということ、同じような悩みを抱え、解決法を考える人がいるのだということ、こういったことを知れるのも、大人の醍醐味だよねと思うわけです。
これなら、今もこれからも、きっとずっと似合っていける。誰かの悩みに寄り添って生まれたものは、生きる希望や勇気をくれるのだなと思います。