IÉNA

Serial Interviews Essences of Life

何を纏い、どこへ行こう? 何を選び、どう働く?
私たちの暮らしには、たくさんの選択が溢れている。
たくさんの選択が重なり、自分らしい愛すべき日常が
出来上がっていく。
輝く女性たちはIÉNAを纏い、何を想い、
どんな風に過ごしているんだろう?
日常を少しだけのぞき見させてもらいました。

#7

Endo

IÉNA Shop Staff

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Marunouchi

12:00 p.m.

アパレルへの想いが高まり、
ギリギリの進路変更を

揃ってIÉNAのファンだという遠藤さん母娘。ほとんど見たことがないという娘さんの仕事場でお母さんと一緒にお買い物を。
「もともと教育関係の仕事を志望していたのですが、現場に関わっていくうちに自分が本当にやりたいこととは違うんじゃないかと葛藤が生まれてきたんです。進路変更を考え始め、母や先生などに相談し、引き止めてもらったのですが、やっぱりその気持ちは高まる一方で…。遠回りになるかも知れないけれど、アパレルの道を選び、試してみたいと決意しました」
その当時のことを「自分がアパレルの仕事なので大変な側面も知っています。だから、もちろん心配はしました。けれど、やりたいことがハッキリと決まっていく様子は素直に嬉しかったです。明らかに顔が変わっていったので」とお母さんは話す。その後ギリギリのタイミングで入社試験を受けたのは、ベイクルーズの一社だけ。
「母がもともとベイクルーズが好きで、IÉNAの青山店やジャーナルスタンダードなどしょっちゅう連れて行ってもらっていたので馴染みがありましたし、私自身も好きなお洋服が多かったんです。社風もいい感じがしていて、出遅れながらもエントリーしました」

おしゃれへの気持ちをぐっと変えてくれた、
憧れの先輩の存在

私は最初からずっとIÉNAなんです。最初は町田店に配属となり、新宿やニューマンなどを経て合計7店舗目。色々な店舗を経験していく中で学ぶことがたくさんあり、様々なことにチャレンジさせて頂きました。
新宿店に配属になった時、すごく憧れの先輩と出会ったんです。とてもキラキラしていて、彼女のようにIÉNAの世界観を私なりに体現したいという具体的な目標のような気持ちが生まれたんです。その人は、ネックレスを巻きつけてブレスレットにしたり、シャツを何通りも着こなしたり、お洋服が本当に好きで楽しんでいるということが伝わってきて。それに、彼女を信頼している顧客さんも多く、みんなから愛されているんです。この出会いを機に、おしゃれというものに対する気持ちがぐっと変わりました。

ノスタルジーでノーブルなIÉNAを
ずっと愛用している

母娘と2代にわたりIÉNAを愛用しているそう。お母さんにIÉNAの想い出をお聞きすると、「昔からIÉNAが大好きです。ノスタルジーでノーブル、昔から本当に変わらない。明治通りにお店ができた時に嬉しくて妹と通いつめた想い出がありますが、それは20年以上前だというのに、その頃と今でイメージは何も変わりません。その頃のお洋服をまだ持っていて、それを娘が着たりもしています」IÉNA歴はもう20年以上とのこと。最終的にアパレルの道を選んだことは、お母さんの影響もあるのだろうか。
「私がお洋服屋さんを営んでいたので、娘は幼稚園の頃からお店で遊んだりフィッティングルームでお昼寝したりしていました。インポートが中心のお店でしたが、娘のお洋服は自分で編んだりヴィンテージの布でパッチワークのスカートを作ったり。けれども私が自分の趣味を押し付けていたせいなのか、娘は意外とファッションには興味がない様子で、高校生くらいの頃から自分らしいファッションを楽しむようになっていきましたね。今回働いている姿をちゃんと見るのは初めて。楽しそうに働いていてとても嬉しいです」

初任給で贈ったブラウスは、
今でも色褪せない美しさ

美しい人とはどんな人かと尋ねると、お母さんは「私は、笑顔が素敵な人に美しさを感じます。何事も楽しんでいて、そういう気持ちが、表情などから滲み出ている人。もちろん言葉遣いや所作はありますが、それよりも内面から出てくるものだと思っています」とのこと。
その言葉に「そういう意味では、母はとにかく明るい。厳しい面ももちろんありますが、一緒に楽しんでくれたり、何事に対してもポジティブなんです。そのポジティブさは見習っていますし、本当に素敵だなと思います。なんでもダメと否定するのではなく、まずは応援してくれるのがとてもありがたいです」と遠藤さん。
この日お母さんが着てきたブラウスは、遠藤さんが初任給で母の日に贈ったIÉNAのもの。6年経った今でも大切に着てくれているその姿を見て、遠藤さんも嬉しそう。「こうして6年経っても色褪せず美しいブラウスを見ると、これを贈り物に選んで良かったなぁと思います。母が着られなくなったら、私がお下がりで着ようかな」

Movie

photo and movie
Yu Inohara

edit and text
Maki Kakimoto

art direction and design
Yoshihide Uchida

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