フレアの三面性
フレアパンツの汎用性と秋口の下軸
難波店の若林です。
パンツの種類が多い人っておしゃれですよね。
トップスとの掛け算の選択肢が増えるので当然かもしれないですが、、個人的にはトップスと同じくらいパンツは大事な存在です。
夏はトップス×パンツというわかりやすいコーディネートだったのが、AWになると重ね着をする分、下軸の重要性がグンと上がります。
そこで一つ、今回は新しい選択肢の提案です。
フレアパンツは元々イギリス軍のセーラーパンツが発祥でアメリカに伝わり、60年代後半のヒッピームーブメントと共にファッションに落とし込まれていきました。
古着屋さんで見かけるヨーロッパのワークパンツ等もフレアが多いな、という印象です。
この紀元は相当重要な事実で、
フレアパンツには武骨さ、ラフさ、上品さの三面性があるという解釈ができます。
だからこそ、今回のように上品であり、男らしく、みたいな印象を与えてくれるのです。
例えばこれがテーパードの効いたスラックスだったら綺麗すぎるし、
ボタンダウンシャツ×デニムはもう飽きた、なんて悩みを一蹴してくれます。
近年、デザイナーズブランドがこぞってフレアスラックスを提案したので、モードで一見難しい印象をお持ちの方もいるかもしれません。
ですが、そもそも煌びやかで派手なモードとは対極な存在であり
ミリタリー、ワーク、ラフな印象を持つフレアパンツ。
思い出してみると、スタプレで有名なアメリカのデニムメーカーもフレアの形をベーシックラインで展開していたりしますよね。
新鮮に感じるフレアパンツも、'ジャーナルっぽい"アイテム、なのかもしれません。
そう思うとなんだかすんなり選択肢に入り込めそうな気がしてきます。
個人的にもフレアパンツは3本くらい持っていて、癖のあるトップスにバチっとハマったり、ワードローブが新鮮に思えたり。
背景に歴史と三面性があり、モードなファッションにも取り入れられている昨今、
若くないから、とか
合わせるトップスがないしな、という判断をするのは少しもったいない気もします。
元を辿ると
動きやすさ、という合理的な考えのもと履かれていたり、
既存のルールに縛られない人々が好んでいたものですしね。
季節が変わり、下軸がガラッと変わる今だからこそ、新鮮かつベーシックな選択肢として、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、
去年公開のタランティーノ映画でのディカプリオのフレアパンツの着こなしは痺れました。
そのまま真似するとコスプレになってしまいますが笑、ぜひ参考にしてみてください。
今回は以上となります。