機能性と生活観
ミリタリーの機能性は日常でどう生きるか、
新しい色と共に考えてみるとまた、面白いですね。
今日のファッション業界では、定番と化した機能服。
アウトドアものをファッションに組み込むことももはや当たり前ですね。
吸水速乾。
接触冷感。
防水・撥水。
抗菌。
パッカブル。
その機能は多岐に渡り、さらに新しい技術が次々と生まれていく。
まさに人類の知の結晶だと思います。
近年はこうした恩恵にあやかった洋服が
数多く生み出されています。
ジャーナルスタンダードでもたくさんご用意がございます。
ただ、この機能素材というものが実用化されたのは近年。
私自身も当然のようにそういった服を着てしまっているのですが、
ふと、当たり前にそれが無い時代にはどういった服を着て生活していたのか、
何をもって使いやすいと感じていたのか
気になってしまい、
気づけばパソコンの前に座っています。
そういった生活を想像するとやはりミリタリーがチラついてしまいます。
おそらく近年のように化学繊維や加工技術が発達していない時代でも、人々は“機能性"と向き合わなければならないわけですよね。
結果的にミリタリーにおける機能というのは、非常に理由が単純なものが多く、
何かに巻き込まれないために締められるだとか、
可動域が広くなるだとか、
怪我をした場合、止血に使えるだとか、
理由が明確になっているものがほとんどで、
近年のようにコンフォータブルな思想とはかなりかけ離れたものになっています。
ただそこになぜかロマンを感じてしまうのです。
このオーバーパンツを履いた時、
近年のハンティングやフィッシング、アウトドアに類する高機能ウェアを着た時とはまた違う感覚が呼び覚まされました。
オーバーパンツ。
軍に類する人達がパンツの上に履くパンツを総称してそう呼ぶことが多いですが、
そうするとおのずとシルエットは太くなり、腰回りも調節しやすいことにフォーカスしたディテールになってきます。
パンツの上に履くためにデカくなるのは当たり前だと言われてしまいそうですが、
その潔さがまた心地いい。
その単純明快な機能がなぜか今の自分にはしっくりきました。
このオーバーパンツを化学繊維のパンツの代わりに履いて、
スエードのスニーカーなんか履いてしまうのが、新しい気分かもしれません。
原点回帰や新しい発見を繰り返して
個人の解釈でファッションはまた新しくなる。
そんなことを常々感じてはいるのですが、
今回は原点回帰の寄り道に新しい発見がついてきた。みたいなラッキーを感じました。
ちなみにこのパンツはライトブルーとライトなデニムの展開もあるのですが、
瞬く間に完売してしまいましたので、今回はホワイトをご紹介いたしました。
(現在は再入荷してご用意ございます。)
どの色をとってもおもしろい発見のあるパンツだと思います。
是非ご覧ください。
森本