- <ジャーナルスタンダード>では<ザ・ノース・フェイス パープルレーベル>を長年お取り扱していますよね。
<ジャーナルスタンダード>の歴史を語る上で欠くことのできないブランド、<ザ・ノース・フェイス パープルレーベル>。両者の蜜月な関係を象徴するのが、SMU(スペシャルメイクアップ)と冠した別注モデルの存在だ。今シーズンは3モデルが別注としてリリースされる。ここでは別注企画を担当したバイヤーの小林雄大に話を伺った。<ジャーナルスタンダード>にとって<ザ・ノース・フェイス パープルレーベル>とは?そして別注モデルとは?
- これまでどのような別注アイテムを作られてきたんですか?
色々作らせていただきましたが、僕自身が実際に着ていた別注は、MA-1やインナーダウン、あとはテーラージャケットやショップコートですかね。話しながら当時の記憶が蘇ってきました(笑)。
- そして今シーズンは3アイテムをリリースされます。
はい。今季はマウンテンジャケット、ダウンベスト、そしてダウンパーカを別注でリリースします。第1弾が、今回ご紹介するSMU スタンドマウンテンジャケットです。
- 別注ポイントを教えてください。
まずは<ジャーナルスタンダード>の完全オリジナルデザインということです。つまり<ザ・ノース・フェイス パープルレーベル>のインラインでも同じデザインのジャケットはありません。色替えによるカラー別注はよくあると思いますが、このジャケットはこちらからデザインを提案させていただき作られたモデルです。
- モチーフはあるんですか?
90年代に<ザ・ノース・フェイス>がリリースしていたスキージャケットをイメージソースにしつつ、僕たちならではのこだわりを落とし込んでいただきました。
- 例えばどのような点ですか?
スタンドカラーの内側にはフードが収納されているんですが、普通ならかさばることを避けるため、薄め生地を採用するんです。ただ薄いとフードを出した時のバランスが悪くなり…。なのでボディと同じ共地にしました。
- スタンドカラーのボリューム感もいいですね。他に別注ポイントはありますか?
あとは着丈ですね。イメージソースにしたスキージャケットはかなり長めだったんですが、タウンユースで取り入れるにはちょっとバランスが悪いと思い、ショート丈にしています。またウエストと裾にスピンドルを装備しているので、シルエットを自在に調節することが可能です。
- 袖に施された<ザ・ノース・フェイス パープルレーベル>のロゴがボディと同色なのもいいですね。
様々なコーディネートに取り入れていただきたいので、ブランドロゴは同色にしています。あとはフロントをダブルジップにしたり、ポケットの中にスマホなどが収納できる小さなポケットをつけたりとかなり細かいリクエストもさせていただきました。
- ディテールにまで<ジャーナルスタンダード>ならではのこだわりの詰まったジャケットですね。
そうですね。別注ならではの、スペシャルなジャケットが完成しました。
小林雄大 こばやしかずひろ
1986年生まれ、北海道小樽市出身。文化服装学院を卒業後、2009年ベイクルーズに入社。販売職を経て、2020年より<ジャーナルスタンダード>のバイヤーに。溜め録りしたドラマを鑑賞することが趣味という1児の父。
「SMUスタンドマウンテンジャケットは元々ショート丈なんですが、裾のスピンドルを利用して、さらに短くしています。アウトドアアウトドアにならないよう、ダブルニーのデニムパンツとベースボールキャップでカジュアルにコーディネートしています」