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これまでアメリカのさまざまな街をロードトリップしてきたanna magazine副編集長・溝口加奈さん。
今回のポスターに使用した写真のセレクトに携わった彼女にとって、「アメリカの夏」とは？

私はアメリカの西海岸、特にカリフォルニアに行くことが多いこともあって、いつ訪れても夏のイメージなんです。夜はもちろん寒いこともありますが、冬でも昼間は暖かくて、私にとってアメリカに行くイコール夏って感じなんです。そもそも太陽が大好きなので、肌に感じるジリジリした暑さとオレンジ色のサンセットに、アメリカの夏を感じますね。乾燥してて、毎回日光湿疹が出ちゃうけれど（笑）。

anna magazineでも紹介していたサンクレメンテって街のビーチサイドにあるBeachcomberっていうホテルに泊まるのがずっと夢で、数年前、anna magazineが大好きな女の子とアメリカを一緒に旅をしたとき、運よく予約が取れたんです。その日はパームスプリングからジョシュアツリーを抜けてサルベーションマウンテンまで行って、サンクレメンテのこのホテルで泊る10時間くらいのロードトリップ。ジョシュアツリーを過ぎる頃はすでに夕暮れで、女の子２人で周りに何もなくてだんだん恐ろしくなってきてBeachcomberに着いたのは、夜の11時くらい。ホテルの受付はもう閉まってて、電話をかけてみたら、オーナーが「確認したけど君たちの予約ないよ」って。改めて確認してみたら、私たちが予約したのは500km北のサンフランシスコのBeachcomberだった。あまりにもショックを受けていたら、オーナーが「今日は埋まっているけど、明日だったら一部屋空くからそこ泊めてあげるよ」って、その日の別のホテルの予約まで取ってくれて。感動してホテルのお風呂で泣きまくりました（笑）。次の日、念願のBeachcomberから見た夕日、それまでの経緯もあってその景色が一番の夏の思い出ですね。

Vol.14の取材で、カメラマンのIBUKIさんと一緒にアリゾナに行った時に撮った写真ですね。写っている２人は地元の高校3年生のカップル。ツーソンという街で偶然入ったライブハウスで卒業ライブをしていたバンドのメインボーカルの女の子が、超キュートだった。すっかり心を奪われた私たちは、インスタで連絡をとって、後日取材したら彼氏も一緒だった（笑）。今は別れてしまったみたいだけど、すごく素敵な子でした。