コートやニットは、一日着ただけでも汗や外気の湿気を含んでいます。そのままクローゼットに戻してしまうと、型崩れやニオイ、毛玉の原因になることもあります。帰宅後はすぐに収納せず、ハンガーに掛けて風通しのよい場所でしばらく休ませてあげましょう。

特別な道具は必要ありません。湿気を逃がすひと手間を習慣にするだけで、洋服のコンディションは大きく変わります。

ブラッシングは、洋服をきれいに見せるためだけのものではありません。表面に付いたホコリや汚れを落とすことで、生地の傷みや毛玉の発生を防ぎ、結果的に服を長持ちさせてくれます。

着用後や湿気取りのあとに、コートやニットの繊維の流れに沿って、やさしくブラシをかけるのが基本です。力を入れすぎず、一定方向に整えるようにすることがポイント。日々のブラッシングを習慣にすることで、シーズンを越えても気持ちよく着続けられます。

首元や手首まわりは、皮脂や汗、メイクなどが付着しやすく、気づかないうちに汚れが蓄積しやすい部分です。そのままにしておくと、生地の変色や傷みの原因になることもあります。

着用後は状態を確認し、気になる箇所があれば、衣類用クリーナーを含ませた布などで軽く拭き取るのがおすすめです。強くこすらず、やさしく押さえるようにするのがポイント。日々のうちに汚れを落としておくことで、洋服を清潔に保ち、長く着続けることにつながります。

湿気取りやブラッシング、汚れのケアを終えたら、収納前の仕上げとして消臭・抗菌スプレーを使用します。目に見えないニオイや雑菌は、日常のケアだけでは完全に防ぎきれないもの。最後にひと手間加えることで、より清潔な状態を保つことができます。

スプレーは生地から適度に距離をとり、全体に軽く行き渡るように使用するのがポイントです。かけすぎず、しっかり乾かしてから収納することで、次に袖を通すときも気持ちよく着られます。