

case:
008
Miyako Takayama
モデル
Photo_Satomi Yamauchi
Hair & Make-up_Chika Suzuki
Edit & Text_Sota Nagashima
case:
008
モデル
Photo_Satomi Yamauchi
Hair & Make-up_Chika Suzuki
Edit & Text_Sota Nagashima
今年も春がやってきた。出会いと別れ、期待や不安。
色んな予感と気持ちが胸の中を巡りつつも
なぜだがジッとしてはいられない。
それは、輝いて見えるあの人たちだって変わらない。
新しい景色を見るために人知れず葛藤して、
今も挑戦を繰り返しているはず。
歳も性別も、畑も違う13人の人々が教えてくれた、
彼らの心を動かすもの。
時代の閉塞感がどれだけ強まっても、
好奇心と情熱は奪えない。
お気に入りの1着に袖を通したのなら、
さぁ、新たな自分に会いに行こう。
時の流れは早く、
少し息苦しくなってしまった現代。
そんな時代の中でも、
モデルの高山都さんは新しいことにもアクティブに、
そのトレードマークの笑顔と共に
常にチャレンジする姿は多くの女性が憧れを抱く存在。
けれども、彼女にだって
少し息詰まってしまう時はもちろんある。
自分を変えたいという想いから
昨年訪れたパリで感じたこと、
上手な息の抜き方などについて、
彼女のルーティーンである料理を作ってもらいながら、
その素直な想いを自宅にて聞いた。
高山さんはオフの日は普段どのような洋服を着られることが多いですか?
今日みたいなコーディネートが多いので、本当に私服みたいでした。自分の家に友達を呼んでホームパーティをする時なんかは、動きやすくて洗えるもの。エプロンもつけるので本当にボーダーのトップスもよく着ます。特に今日のボーダーのカットソーは丈が短くて、身長が低く私でもバランスが取りやすいので気に入ってます。後、最近髪をすごい短く切ったので、ただのボーダーだとメンズっぽく見えてしまうことがあるんですけど、ネックの開きが広いから野暮ったく見えないのも良いですね。
洋服の選び方と料理で何を作るかは、その日の気分を反映しているという点では似てそうですね。
そうですね。季節や天気、シーンに合わせてとか。今日は暖かいからこういう物を食べようとか、そういう選び方のポイントは似ている気がします。天気の良い日は全体的に軽やかな物だったり、夜は家でパスタをあまり作らないのですが、ブランチやランチには有りだなぁとか。今日のパスタは、このお皿を使いたかったので作ってみました。
このお皿には何か思い入れがあるんですか?
パリで買ったお皿なんですけど。昨年末に1人でパリへ行って。それは去年がとても忙しくて、アウトプットをし尽くした状態なのにずっと忙しいのは変わらないままという感じで、余白が無い様な状態だったんです。心身共に疲れていて、ここでどっかスイッチを入れないと来年に向けて変われないなと思い、思い切ってお休みを取ってパリへ行ったんです。別に観光がしたいとかではなくて、あっちで過ごしながら何か発見があったらいいなと思って行ってました。だから、泊まるところもホテルじゃなくてアパートを借りて、お花を買いに行ったり、ワインを買いに行ったり、東京でやっていることと同じことをパリでやろうと思って。そんな中で蚤の市には絶対行きたかったので、クリニャンクールというパリの少し外れにある蚤の市へ行きました。全て1人で、冒険みたいな感じ。フランス語も喋れないですし、拙い英語なので。それで欲しいお皿などを見つけて、家へ持って帰ってきて。そういう10日間が昨年の12月の後半から自分にすごい大きな変化をもたらせてくれました。やっとヒントが見つかったなとか、また自分の気持ちがアウトプットに向いたなと。
なるほど。実際にこのお皿はどんな点が気に入って買われたのですか?
今までお皿などは日本の作家さんの物を買うことが多くて。今まで白いお皿とかも使ったことが無かったんですけど、フランスの蚤の市やヴィンテージのお店などで見たものはすごく惹かれたんです。古い物の表情がある白のお皿とか、普段だったら選ばなかったようなちょっとガーリーなお皿も、私の料理が入ると良い感じに中和されて、自分らしく使えるなという発見があった。洋服を自分らしく着るにはどうやって着るんだろうと考えるのと一緒で、お皿をどうやって自分らしく使うか考える。だから、今まで作ってこなかった料理とかも、このお皿を使ってもうちょっと作っていきたいなと思っています。今日作ったパスタもただイタリアンのものを真似するとかではなくて、美味しいと思ったものをちょっと再現しつつ、自分要素を入れることを意識してます。
フランスを選んだ理由は?
10月に一度撮影で行っていて。その時に1日だけパリへ行って蚤の市にも行ったんですけど、パリの質感が好き過ぎて全然時間が足りなくて、また行くことを決めました。他にも色々な場所へ行ってはいるけど、結局仕事でしか全然行ってないと思って。
何かそこで気付いたことや、思い出深い出来事はありましたか?
コミニュケーションがおもしろいなと思うことが多かったです。カフェでコーヒーを飲んでいた時に、いきなりお店の人に呼ばれてサロンを巻かれて中に入れられて、どうだバイトするか?みたいな(笑)。フランス語も喋れないし、拙い英語だけどこっちが開いていれば、意外とみんな開いてくれるんだなって。写真を撮ってもらう時も1人だから誰かに頼まないといけないので、近くにいるマダムなどに声を掛けて、まずこっちが写真を撮ってあげる。綺麗に撮ってあげると喜ぶから、それで私も撮ってと言ってお互い褒め合ったりして、じゃあ良い旅をと言って別れるみたいな。そういう1人で行かないとできないことが今回の旅には結構あって。自分でなんとかしなきゃいけないというか、恥ずかしくても伝えなきゃいけないとか、自分で道を開くということはすごい味わえたなと思います。
仕事で海外へ行くのとはまた全然違った、良い切り替えになっていそうですね。
新しいチャレンジというか、色々自分を変えたいということは去年末にずっと思っていて。髪もベリーショートに切ったんですけど。パリに行くし、思い切ってすごく短くしちゃおうということで切りました。今回は10日間も行けたので、それによって東京の何でも流れが早過ぎるその環境に呑まれていたのが、自分のペースで生きるという風に戻れた気がします。
どんな時に流れが早いと思いますか?
東京に暮らしていてこういう仕事していると、比べられるというか。流れの早い中で自分が先頭に立って行動するような仕事だったりして。それに少し疲れてしまって。一回誰も知らない場所に行きたいと思って(笑)。リセットして、そしたら肩の力が抜けて、自分は自分だなと思えるようになりました。
普段東京にいる時はどんなリフレッシュ方法をしていますか?
1人になる(笑)。自分の為にご飯を作って、食べて、走って、映画を観たり、本を読んだり。結局は自分のことは自分で答えを出さなきゃいけないと思うから。
確かにそれらをすることによって、考える時間を作れそうですよね。
人は何かに注いでる時って無になるから、気付いたら悩みもスッキリしていたりするんですよね。
—先程の先頭に立ってじゃないですけど、高山さんはこれまでにモデルという枠組みを超えて、料理やランニング、ブランドとのコラボ、本の出版まで様々なことにアクティブにチャレンジされている印象があります。そのチャレンジし続ける原動力はどこから生まれていますか?
好きなことで東京に来たから。自分の夢というか、やりたいことが好きなことだったから、ずっと頑張れているんだと思います。世の中で好きなことを仕事にできている人って本当に一握りだと思うから、自分が好きだと思ったことに対しては真っ直ぐでいたいです。
PROFILE
高山都 / たかやま みやこ
モデルとしてだけではなく、料理やランニングなどのライフスタイルにも注目され、同世代女性からの絶大な支持を得る。過去に『高山都の美 食 姿「したたかに」「自分らしく」過ごすコツ』、『高山都の美 食 姿2「日々のコツコツ」続いてます。』などを出版している。
Instagram : @miyare38
13th Anniversary present campaign
17,000円(税込)以上購入の方、先着25,000名様にもれなく
オリジナルポーチとシャンプー&コンディショナーをプレゼント
期間:2020年4月1日(水)~ 4月23日(木)
キャンペーンはご好評につき終了いたしました。