

case:
010
Harumi Sato
アーティスト / モデル
Photo_Shota Kikuchi
Movie_Taiga
Hair & Make-up_Kouta
今年も春がやってきた。出会いと別れ、期待や不安。
色んな予感と気持ちが胸の中を巡りつつも
なぜだがジッとしてはいられない。
それは、輝いて見えるあの人たちだって変わらない。
新しい景色を見るために人知れず葛藤して、
今も挑戦を繰り返しているはず。
歳も性別も、畑も違う13人の人々が教えてくれた、
彼らの心を動かすもの。
時代の閉塞感がどれだけ強まっても、
好奇心と情熱は奪えない。
お気に入りの1着に袖を通したのなら、
さぁ、新たな自分に会いに行こう。
日本を代表するダンス&ヴォーカルグループ、
E-girlsのパフォーマーとして長きに渡り、
多くの人々を魅了してきた佐藤晴美。
現在はダンサーの他に、
持ち前のプロポーションと艶やかさを生かして、
ファッションモデルとしての顔を持つ。
「常に上昇志向でいたいんです」という
そこはかとないパワーを持つ裏側には、
一言では言い表せない努力と決断があった。
そして、2020年を最後にE-girlsは解散し、
メンバーそれぞれの道へと歩き出す。
その先にある佐藤晴美の未来とは。
現在、E-girlsのパフォーマーとして活躍されていますが、ダンスを始めたきっかけについて教えてください。
わたしには兄と姉がいるんですが、二人ともスポーツをやっていたんです。それで母からの勧めで、小学二年生のときに地元・山形のダンススクールに通い始めたのがきっかけです。最初は人前で踊ることや激しい音楽にためらいがあって。元々、派手なことをするのが好きではなく、友達と砂場で泥だんご作りをしているほうが好きな子どもだったので(笑)。スクールに入ったばかりの時は、行くことを拒んでいたんですが、一年ぐらい経ってようやく自信がついてダンスの楽しさを知ることができました。
ダンスを始めた当初は意外にもそんな感じだったんですね(笑)。
そうなんです(笑)。安室奈美恵さんがダンスをしながら歌っているのを、テレビで観ていて、幼いながらもカッコいいなあとは思っていたんですが、いざ自分でやってみるとすごく難しくて。いまのようにYouTubeやInstagramなどはなかったので、先に入った子たちのダンスを見よう見まねで、練習していました。
その当時のダンスのジャンルは何だったんですか?
ストリートジャズからスタートして、ヒップホップやハウス、ロックなど様々なジャンルを小学生のうちに経験した後、中学二年生で地元のスクールを離れて、新たに福島のスクールへ通うようになりました。そこで出会った高校二年生の講師の方のダンスが抜群に上手くて。全国大会にも頻繁に出場していて、憧れの存在でした。
その当時、ダンサーになりたいという夢はあったんですか?
漠然とプロのダンサーになりたいという気持ちはあったんですが、具体的に何をしたらいいのかわからなくて、この先どうしたらいいんだろうと悩んでいました。なので、普通の大学に進学して、社会人になるということも視野に入れていました。中学生ながら、人生に対してのプレッシャーを感じていました(笑)。
なるほど。そこからどのようにE-girlsへ加入したんですか?
福島のスクールに通うようになってから、東京でやっているコンテストへ出場する機会が増えたんです。あるコンテストにチームで出場した際に、たまたまLDHの方が見にきていて、わたしたちを「VOCAL BATTLE AUDITION 3 ~For Girls~」というオーディションに誘ってくださったんです。そこで、個人戦を勝ち抜いて、E-girlsに加入することができました。
Egirlsのパフォーマーという夢を掴んだ結果、そこで得た発見や学びはありましたか?
“継続は力なり”という言葉があるとおり、猛練習の成果がやっと還元されたなって思いましたね。また、福島のスクールに通う時間や月謝、東京に行く遠征費などを不自由なくサポートしてくれた両親に対しての感謝もたくさんあります。E-girlsに所属できたことで、やっと恩返しができると思いましたね。あとは自分では気付けなかったことを、メンバーからたくさん教えてもらったことです。越えられなさそうな壁があっても、周りからのサポートによって克服することができました。
E-girlsとは佐藤さんにとってどんな存在なんですか?
一言で表現するなら、“青春を謳歌する場所”ですかね。メンバー全員がほぼ同世代ということもありますし、一つの目標に向かって、みんなで努力することが部活のような感覚なんです。でも、青春っていうのは永遠じゃない。だから、2020年を最後にE-girlsは解散して、それぞれの道に進もうっていう決断をしたんです。
E-girlsに所属してから8年が経過しました。当時から変化したことと変わらず貫いていることは?
E-girlsに入った当時から比べると、負けず嫌いの性格がさらに強くなったんじゃないかな(笑)。地方から上京したということもあって、都会の人には絶対負けたくないというハングリー精神というか。自分の人生を悔いなく終えたいというのもあって、とにかくいまは妥協したくないんです。年齢を重ねるにつれて、譲れない部分も増えてきたので、しっかりと相手に伝わるように意思表示をするようにしています。
逆に変わらず続けていることは、家族とのコミュニケーションです。特に母とは頻繁に電話していますね。内容については、仕事の話から世間話まで全部(笑)。母は誰よりもわたしのことを理解してくれているので、迷ったときや困ったことがあると、まずは相談するようにしています。電話し終わったあとは、すごくリフレッシュしているんです。家族と話すことはブレていた気持ちの軌道修正をする時間でもあるんです。
E-girlsの話を中心にしてきましたが、モデル活動の話についても触れていきます。現在は様々なファッション誌で活躍されていますが、モデルを始めた経緯についても教えてください。
2014年ぐらいに女性ファッション誌の『Ray』の専属モデルオーディションにエントリーして、選んでいただいたのがきっかけです。ダンサーとして自分のスタイルをありのままに表現してきたんですが、ファッションモデルは服を映えさせなければいけない。なので、各媒体のテイストによってスイッチを切り替えています。時には「あ、こういう表現方法があるんだ!」って気付くことのできる発見の場でもあるんです。まだまだモデルとしては勉強の途中ですね。
様々なことに果敢にチャレンジされている佐藤さんが想う理想の女性像はありますか?
うーん、そうですね...。年齢を重ねても、アグレッシブにチャレンジする人かな。例えば、出産をした後でも、再びモデル活動をされている方もたくさんいます。女性としての段階を着実に踏みつつ、仕事とプライベートを両立している姿に憧れますし、自分で限界を決めない芯の強さを感じます。
華やかな世界で活躍されている佐藤さんですが、オフの日はどのように過ごされているんですか?
自宅でお香とかアロマを焚いて、日々の疲れを癒しています。あとはオフの日も仕事のことを考えちゃうので、思いついたことや考えていることを事務所に行って、スタッフさんに話すこともしばしば(笑)。
2011年から活動してきたE-girlsですが、2020年いっぱいで解散が発表されました。メンバーそれぞれが新たなステップへ踏み出そうとしていますが、ラストイヤーとしての残り9ヶ月どのように過ごしていく予定でしょうか?
残り9ヶ月といってもあっという間に過ぎ去ってしまうと思うので、改めて自分と向き合いつつ、次のステップへの地盤をしっかりと築いていきたいです。あとは、ずっと一緒に頑張ってきたメンバーとの時間を大切にしたい。
そして、これまで応援してきてくださったファンの方々には感謝の気持ちを伝えるのはもちろん、解散後もわたしたちの活動を見て、ワクワクしてもらえるような発信をしていきたい。先ほどお話した“E-girls=青春”とリンクしているんですが、ファンの方々にとってもわたしたちと青春を共有しているはずなので、今後も一緒に人生を歩んでいけたらなとも思っています。
最後になりますが、新たに挑戦したいことや実現したい夢について教えてください。
一人の女性として輝くために、どういうライフスタイルを送っていけばいいのかを多くの女性と共有していきたい。仕事面でいうと、モデルのほかに演技の方にも興味があるので、広い観点で物事を捉えていけたらいいなと思っています。
PROFILE
佐藤晴美 / さとうはるみ
1995年6月8日生まれ、山形県出身。A型。
11人組ダンス&ヴォーカルグループ“E-girls”のリーダー。2020年をもってE-girlsは解散。今後のモデル業、女優業の活躍に期待がかかる。
Instagram : @sato_harumi__official
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