

case:
004
Erika Mori
モデル / 女優
Photo_Cosmo Yamaguchi
Hair & Make-up_Tomoe Nakayama
今年も春がやってきた。出会いと別れ、期待や不安。
色んな予感と気持ちが胸の中を巡りつつも
なぜだがジッとしてはいられない。
それは、輝いて見えるあの人たちだって変わらない。
新しい景色を見るために人知れず葛藤して、
今も挑戦を繰り返しているはず。
歳も性別も、畑も違う13人の人々が教えてくれた、
彼らの心を動かすもの。
時代の閉塞感がどれだけ強まっても、
好奇心と情熱は奪えない。
お気に入りの1着に袖を通したのなら、
さぁ、新たな自分に会いに行こう。
ビューティモデルとして、複数の女性誌で
“なりたい顔No.1”モデルに選出されるなど
圧倒的な人気を誇る森絵梨佳さん。
30代を迎え、さらに気品さが増すとともに、
内から滲み出る透明感、磨かれた表現力で
多くの女性を虜にしている。
そんな引く手数多の森さんに、自身の原点から
現在に至るまでの活動を振り返ってもらいつつ、
その先に見据える未来を語ってもらった。
長きに渡りモデルとして活躍されている森さんですが、デビューのきっかけからお話を伺えますか?
12歳の時に母の勧めで、ティーン向けのファッション誌でデビューして、本業の学生と並行でモデルをやってきました。大学入学とともににモデル活動を休止していたのですが、卒業時にこのままモデルとして続けるのか、周りと一緒に就職活動をするのか、それとも新たな自分を見出すために何かを始めるのかという三択があって、ものすごく悩みました。
結果的にヴィンテージ家具が好きだったこともあり、お店を出してみるのもアリなんじゃないかと思い、テナント探しなどもしていたんです。でも、店舗経営の基礎知識などがなくて、悪戦苦闘していたときにビューティモデルのお仕事をいただきました。ずっとファッションモデルとしてやってきたんですが、女性の方々にビューティを提案するということがとても新鮮で。それが転機となり、いまに至ります。
なるほど、色々と悩まれたんですね。周囲へ相談したりとかもしたんですか?
そうですね。家族はもちろん、事務所の社長やマネージャーもすごく親身に考えてくれて。悩んだ挙句、根底にあったのが女性に共感してもらえる仕事だったんです。これまでファッションモデルやグラビアも経験してきましたが、自分に一番しっくりきたのがいまのお仕事で。決心してからは、家具屋のことを忘れるくらい前のめりになって、いろんな出版社へ顔見せに行ったりしてましたね(笑)
これまでにたくさんの撮影を経験されてきたと思いますが、一番印象に残っていることはありますか?
大学を卒業して、ビューティモデルとしてやっていこうと決意したときがやはり一番心に残っていますね。当初はわたしのことなんて、誰も知らないですし、現場では常に緊張していました。環境に溶け込むのはかなり苦労しましたが、そこで強いハートができたんじゃないかなと思います。
ファッション撮影とは異なり、メイク撮影では“寄り”で表現することが多いかと思いますが、いつも撮影時に気にかけていることはあるんですか?
テーマによってアイメイクやチーク、リップなどそれぞれの企画があるので、そこだけは頭に入れて、あとは自然体で伸び伸びといつも撮影に臨んでいます。ガチガチでやっても表現がうまく伝わらない気がします。
モデルとしてのマイルールみたいなものはあるんですか?
常に柔軟でいることですかね。カメラマンさんやスタイリストさんによって求められることが異なるんですが、あまりそこに自分で壁を作らずにその環境を受け入れるようにしています。いろいろな考え方を模索して重ね合わせた方がいいものは生まれるんです。
10代の頃からモデル業をされていますが、30代になって仕事に対しての向き合い方は変わりましたか?
10代の頃は自分がこの先もモデルとしてやっていくという具体的なビジョンがなかったので、ただ黙々と撮影をこなしていた気がします。そこから大学卒業と同時に、本格的にモデルとして活動していきたいという意志が芽生えたのをきっかけに、色々なことにチャレンジしてみました。そして30代になった現在は、若いときの頑固さがなくなって、自由に仕事もプライベートも楽しめていますね。
最近ではドラマや映画にも果敢にチャレンジされていますが、モデルとの意識の違いはありますか?
モデルとは全然表現の仕方が違いますね。演技に関していうと、自然な会話ができてるかなといつも気にしていますし、まだまだ勉強中です。
やはり台本を覚えるのは大変なんですね。
クランクアップまでは常にドキドキしてますね。台本を覚えるときは集中したいので、カラオケの個室や自宅などの一人になれる空間で行っています。セリフを覚えることは大変ですが、苦手じゃないので時間を忘れるくらい没頭しちゃうんです。
お仕事の話をしてきましたので、今度はプライベートについても聞かせてください。オフの日はどのように過ごされているんですか?
子どもと近所の公園に行ったり、気になっている映画を観たりしてリフレッシュします。
森さんは25歳でご結婚、27歳でご出産されました。お子さまができてから、生活環境はどう変化しましたか?
独身時代より規則正しい生活を送るようになりましたね(笑)。子どもがいるので、必然的に早寝早起きになりますし。その結果、代謝が良くなって以前より太りにくくなりましたし、身体も疲れにくくもなって、いいことづくしって感じです。
ファッションの話についても少し。今シーズンはどんなスタイルが気になっていますか?
ファッションでいうと淡いピンクのアイテムが気になっています。普段はモノトーン中心で、あまり着ない色なんですが、今年はすごい気分なんですよね。特にゆったりしたシャツがいいかも。メイクはブルートーンのものが気になります。例えば青のシャドーを目元に入れるだけで絶妙な透明感と艶が出て、表情も明るくなるんです。
最後に、2020年に挑戦したいことや展望を教えてください。
できるだけ多くの人に会って、自分の引き出しをたくさん作りたいなと思っています。出産直後は子育ててバタバタしていましたが、ある程度は落ち着いてきたので、自分の時間がある限りは人との関わりを増やして、感受性を豊かにしていきたいんです。お仕事でいえば、“来るものは拒まず”というスタンスで、アグレッシブにチャレンジしていこうと思っています。
PROFILE
森 絵梨佳 / もり えりか
1988年10月4日生まれ、宮城県出身。『VoCE』『美的』『ar』といった数々の女性誌のカバーを飾る。その他にも花王、AJINOMOTO、ガスト話題のCMにも多数出演。テレビドラマでは、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(16)、映画では『アイネクライネナハトムジーク』(19)に出演。また昨年には、メイクビジュアルカタログ『森絵梨佳 100の顔 カラフル / colorful』が話題に。
Instagram : @official_mori_erika
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