- BATONER × L’ECHOPPE|Basque Shirt -
■BATONER -バトナー-
ニットの産地として知られる山形県で、様々なメゾンブランドやアパレルメーカーの製品を手掛けてきたファクトリー・奥山メリヤスのニットウエアブランド。
バスクシャツの起源は500年以上前。
元々は漁師や船乗りが身体を守るための作業着だったもの。海の強い風や波に耐えうるよう厚手のコットンが用いられ、タフで実用的なワークウェアとして重宝された。
衣類としての機能性、視認性の高さから、のちにフランス海軍のユニフォームとして採用される。
20世紀になるとピカソやヘミングウェイなどの文化人からも愛され、彼らのトレードマークにもなった。ワークからミリタリー、そしてカジュアルウェアへと変遷をたどり、今もなお幅広い層から親しまれている。
様々なブランドがアレンジして展開するアイテムだからこそ、自分たちが手がける理由が要る。
今回レショップでは、ニットウェア専業ブランドのバトナーとともに、金子が使い古したヴィンテージのバスクシャツを参照しながら、その独特の褪せた色合いやムードを、今身に付けたいバランスに落とし込んでいった。
生地はコットン、リネン、ラミーを混紡したバトナーオリジナルの素材。
程よい硬さと揺らぎのある清涼感はこの生地ならでは。強撚糸を用いてヴィンテージのような粗野な風合いを再現した。締まりのある浅めのボートネックに、肩からゆったりと落ちるよう設計されたパターン。
着丈はレディースのサイズバランスを参考に、少しだけ短めに。
パッと見てもその違いはわかりにくいけれど、袖を通して、普段使いしたときに実感できる魅力がある。
特に生地の質感は、言葉では伝わり切らない。
気づけば手に取ってしまうような一着を、この春軽やかに纏ってほしい。
▼その他のブログ