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Dgs Phytreat 梅屋さんに聞く、ハーブの活用法《EMILY WEEK journal》

Dgs Phytreat 梅屋香織さんインタビュー フランスに学ぶ、日常的なハーブの活用法 #emilyweek_journal

  • 神宮前にお店を構える、漢方薬・ハーブなど植物由来の製品を集めたコンセプトドラッグストア「Dgs Phytreat(ドラッグストアフィトリート)」。EMILY WEEKでは、"生理週間を軸に女性の4週間のバイオリズムに寄り添う"ことをコンセプトとした4種類のハーブブレンドをコラボレーションでつくっていただき現在店頭にて発売中です。

    店主の梅屋香織さんは、日本で10年間薬剤師として勤務後、フランスの伝統的な薬草店「エルボリストリ・デュ・パレロワイヤル」で植物療法士としての経験を積まれ、現在もその知識と経験を活かしながら日々お客さまの健康と向き合っていらっしゃいます。

    今回はそんな「Dgs Phytreat」店主 梅屋香織さんに、薬剤師から植物療法士を目指されたきっかけや、フランスから学んだ日常的に体をケアするハーブの活用法についてお話を伺いました。

  • ▶︎ 健康でいられるようにアプローチする、植物療法の考え方

  • ーー 梅屋さんは日本で薬剤師として勤務された後に、フランスで植物療法士を目指されたということですが、きっかけはなんだったのでしょうか?

  • 薬の世界で薬剤師としてさまざまな病気に触れるうちに、薬にできないこともあるんだなと知って、病気になる前に予防したり、快適に暮らすことを生活の中でどうケアしていけばよいか探るようになりました。自分自身が体調を崩したこともきっかけのひとつなのですが、精油やハーブ、漢方など薬以外の考え方と出会い、薬剤師としてそれらの知識を身につけることで、その人が健康でいられるようにアプローチする手段を提供できるのではないかと思ったんです。それと日本には健康な状態を維持するためのサポートを行う場所がないなとも感じていました。

  • 植物療法を身につけようと思ったときに、薬草による伝統医学のあるフランスに行ってその現場を見てみたいという思いが漠然とあり、それまでは全く海外思考はなかったのですが、フランス語を好きになったり、ハーブが身近にあるフランスの生活に興味を持ち始めて、まずはワーキングホリデーでフランスに渡りました。

    フランス生活の中でもいろいろな植物療法の研修を受けたりしていました。その中で、段々と“自分をどう売り込むか”を考えるようになり、ある日「エルボリストリ」へ履歴書と自分が今できることの提案書を合わせて送ったら、すぐに電話がかかってきて働けることになりました。フランスの社会にはいろんな人種の方がいて平等の考え方が根付いていて、日本人の私にも働くチャンスをくれたんです。

  • :Dgs Phytreatの店内はハーブをはじめ、漢方や芳香蒸留水、精油など植物由来の製品が並ぶ

  • ーー 実際にフランスで植物療法士として働かれてみて、フランスでのハーブの活用のされ方はどうでしたか?日本でもハーブティーを飲まれる方も多いですが、違いはあるのでしょうか。

  • フランスでのハーブの使われ方は、日本よりももう少し体のケアを意識しているというか、薬局で使われる場合も漢方にちかくて、病名に対してある程度の処方が決まっているんです。ハーブティーブレンドにも軸となるコンセプトがあって、ちゃんと機能して且つ美味しいバランスになるように考えてつくられているものがたくさんあるんですよ。日本のハーブティーは、カフェで出てくるような、どちらかというと味を楽しむための飲みやすいブレンドが多いなと感じます。

    例えば台湾とか韓国にはおおもとに漢方のような伝統医学があって、それがお茶文化として家庭にも取り入れられています。フランスでもそれと同じでハーブは医療の現場にも家庭にも両方に定着しているんです。一方で日本は漢方が医療として入ってきたからか、家庭で活用する文化がなくなってしまっているなと感じます。いわゆる、おばあちゃんの知恵袋のようなことなのですが、それが十分な専門性に裏付けされていることを前提に、体のケアのために日常にも取り入れられるものがあると心強いなと思います。

  • :梅屋さん作成のオリジナルブレンドハーブティー

  • ▶︎ コンセプトに合わせて選ぶことが大事!ハーブブレンドができるまで。

  • ーー 素朴な疑問なのですが、ハーブを単体で飲むよりもブレンドした方がいいのですか?

  • いろいろ気になるところがあり体のケアをしたい方にはブレンドがおすすめです。ハーブをただ美味しく飲みたいという方は一種類を楽しむのも、もちろん良いと思います。ハーブを使って何がしたいかによりますね。一種類からでもじゅうぶん楽しめます。

  • ーー 今回、梅屋さんにはEMILY WEEKのコンセプトに合わせて4種類のコラボレーションハーブティーつくっていただきましたが、ブレンドをつくる上で意識されたポイントはありますか?

  • EMILY WEEKは4週間のしっかりとしたコンセプトがあるので、そのコンセプトに合わせたハーブを集めて、まとめたという感じです。例えば生理週間をテーマにした「RESET」のブレンドでは、気分を上げたり、生理をスムーズに迎えることを意識してハーブを選びました。

    私の独特な理論も入っていますが、ハーブの役割と味は関連していると捉えていて、コンセプトに合わせてハーブを選ぶと味もそのまま、まとまることが多いんです。例えばハーブの苦味はその役割の性質が現れている状態でもあるので、苦味を打ち消すために甘みのあるハーブをブレンドすると、期待した役割と反対になってしまうことがあったりします。なのでブレンドをつくるときには最初に目的を決めて、それに合わせてハーブを選ぶことが大事なんです。あとは見た目の部分でも楽しんでいただき、期待する機能にもマッチするように調整していますね。

  • :EMILY WEEKとのコラボレーションで生まれた女性のバイオリズムに寄り添う4種類のハーブティー

  • ーー 実際にハーブブレンドをつくる際の工程を見せていただきたいです!

  • まずブレンド決めます。

    なるべく葉が大きいまま仕入れて、大きい葉っぱは手でカットします。

  • 量る、並べる、混ぜる、袋詰め、という感じです。

  • ▶︎ 無理につづけなくても良い。ケアを積み重ねて、いいバランスを保つ。

  • ーーこれから体のケアのためにハーブを日常に取り入れたいという方に向けて、梅屋さんからアドバイスはありますか?

  • 何か気になることがあってこれからハーブを取り入れたいという方には、できれば一度お店に相談しに来てほしいなと思います。どのくらいのケアが必要なのか、生活にどう取り入れたいかによって、できるアドバイスも変わってきます。Dgs Phytreatのお店でオーダーメイドのハーブブレンドを作る時には大体3週間〜1ヶ月分くらいの量をつくって、一回ちゃんと期間を決めてケアしてもらうということをやります。お客さまからよく「どのくらい続ければ良いですか?」と聞かれるのですが、まずは一期間終わるまで。その後は必ずしも続けなくてもよくて、気づいた時にちょこちょこ飲んでいただくのでも構わないと思っています。ケアが積み重なっていいバランスが保てるということもあります。

    EMILY WEEKのハーブティーを買っていただいた方には、日中に1日2杯くらいを目安に1袋をまず飲み終えてもらって、つづけたければ続けてもらえば良いと思います。美味しく飲めるのがベストなので、まずはいろいろ気にせずに、ハーブを楽しんで頂ければ嬉しいです。

  • Dgs Phytreat(ドラッグストア フィトリート)
    東京都渋谷区神宮前4丁目-26-27 ルシード神宮前1F
    TEL:03-6679-2216

  • 【Dgs Phytreat × EMILY WEEK】
    発売中のコラボレーションハーブアイテム。※ハーブティーはEMILY WEEKの店頭限定でお取扱い中です。

  • EMILY WEEK

    EMILY WEEK*Dgs Phytreat ハーブバス for autumn

    ¥2,420

  • EMILY WEEK

    【Dgs Phytreat/ドラッグストア フィトリート】ハーブバス for summer

    ¥2,420

  • EMILY WEEK

    ハーブサシェ

    ¥1,320

  • 梅屋香織(うめや かおり)

  • 薬剤師・フランス植物療法士。
    約10年間の調剤薬局勤務を経て、2016年に渡仏。フランスパリ第5−11大学共同のDIU Phytothérapie aromathérapie修了し、パリの老舗薬草専門店「エルボリストリ デュ パレ ロワイヤル(Herboristerie du Palais Royal)」に勤務。並行してパリにキャビネを持ち、個人コンサルテーションやアトリエ、セミナーを開催。日本、フランスにて漢方薬・中医学の研鑽も重ね、22年、渋谷区神宮前に植物の個性が集まるコンセプトドラッグストア「ドラッグストアフィトリート」を開業。フランス植物療法士の知見を生かし、手軽に行える植物セルフケアを提案。(Instagram:@kaori_phytoplanning)

  • staff credit
    取材・文 / 柿沼あき子 
    撮影・デザイン / 中森陽子

  • ***
    #EMILYWEEK_JOURNAL では、さまざまなゲストをお迎えし「女性が心地よく生きるには?」について考えます。

  • 日々を頑張るすべての女性の日常を、心地よいリズムに。

  • EMILY WEEK(エミリーウィーク)
    Harmony in Rhythm for Women's daily life.
    "日常を、心地よいリズムに。"
    EMILY WEEKは、女性の体の変化とそれぞれの選択を、心地よいアイテムでサポートします。