【ÉDIFICE Le 1 Novembre 2021】
《毎週月曜日更新!!》
エディフィスがものづくりをする上で大切にしてること、届けたいことを毎週月曜日に投稿する”ÉDIFICE LETTER”。
モノの良さだけでなく、作り手の想いを込めたエピソードをお便りに載せて皆様にお届けします。
日本の老舗の手を借りてつくった フランスのお土産風コレクション
普段私たちが暮らしている中で接している、多くの“当たり前”。
今でこそ、そこに疑問を持つ人は少ないでしょうが多くの場合、はじめはどれも非常識なものだったはずです。
ファッションで言えば、Tシャツがその良い例です。
元は下着だったこのアイテムを1枚で着てクールに見せた銀幕のスターやスタイルアイコンたちは、当時どれほどトガって見えたことでしょう。
そんな価値観の変化にここ日本でいち早く反応したのが、国産Tシャツの元祖、久米繊維です。
1935年、東京は墨田区で創業したこの老舗。
現在の社長さんは創業家系の3代目に当たります。
先のTシャツ製造に踏み切ったのは、そのお父さん。
やっぱり映画が大好きで、新しいものに鼻が利く人だったそうです。
エディフィスではそんな日本が誇る名門に、秋冬用としてスウェットを別注しました。
元はスポーツウェアだった所からファッションへと昇華されたこのアイテムをオーダーする上で、久米繊維の歴史と姿勢は白羽の矢を立てる理由としては十分すぎるものでした。
ボディは久米繊維では定番の少し薄手のコットン裏毛を使ったラグランスリーブのクラシックなスタイル。そこにフランス北西部の港町、サン・マロの地名を冠した、スーベニアテイストなフレンチシックの提案です。
もちろん、彼の地を訪ねたことがある人が懐かしみつつ着るも良し、フランスに行ったことすらないという人がユーモアを持ってかぶれて着るのもまた、粋だと思います。
同じレタリングを載せたキャップと、サン・マロのあるブルターニュ地方を名を冠したスウェットも、どうかお見逃しなく。