【ETS.MATERIAUX】 - 2021AW 3rd Delivery -
こんにちはETS.MATERIAUX PRESSの小島です。
季節の変わり目という事で気候の変動も大きくあり、ようやくジャケットやブルゾンを着れると思えば、また暑さがぶり返してカットソーに戻ったりと最近は1日の装いを悩んでしまいますよね…
でも僕達のマインドは完全に秋冬ということで少し重たい羽織でも何だかんだ袖を通してしまいます。洋服屋という一種の職業病ですね笑
マテリオでも秋冬物が徐々に揃ってきており今の気候から、もう少し肌寒くなった時にも対応してくれる衣類は勿論、重ね着をした時にも織りの表情からレイヤードを楽しめるものも展開しています。
そんなこんなで今週末発売のAWの3rdデリバリーが納品されましたのでご紹介します。
では。
ヴィンテージ好きであれば、サイズ云々は度外視してデザインや生地の雰囲気に惚れて買ってしまう、なんてことが一度はあると思う。
なぜなら、それと全く同じ様に経年変化やリペアが施されたモノはこの世にそれしかないからだ。
そういう一点ものとの出会いのような感覚を伝えたくてこのパンツを作った。
かなり強めに洗いをかけ、ペインティングを施したことで実際に誰かが使い込んだような味のある風合いに。
サイズ感はジャストではなくあえてビッグサイズにしていて、サイズアップしたものをベルトで絞って履いたときのあのいつもと違った見え方を目指したかったからだ。
強めの加工にビッグサイズと決して綺麗な一本ではないけれど、こういうものにこそ、きっと愛着が湧いていく。
20年代に生まれ、古くはアスレチック・ウェアとしてアメリカの大学や軍隊で用いられていたスウェットシャツだが、現代においてはファッションとしてもはや定番的に好まれている。
両Vや前Vのガゼット、ラグランからフリーダムスリーブまで長い歴史の中で様々にディテールも変化してきたロマンの詰まったアイテムだ。
過去の名作に敬意を払いつつ、僕たちなりの理想のスウェットシャツのかたちを考えていく。
身頃脇のリブは排し、横編みの仕様にすることで身幅に余裕を持たせ、リラックスして着用ができるように。
袖から脇にかけてフラットシーマで縫製したことで縫い目のゴワゴワした感じがなく、着用感が心地良い。
オールシーズンで着用しやすいように裏毛の素材を採用。ハリがあるけどちょっと光沢もあるような絶妙な生地感だ。
真面目に作ったうえでちょっとした遊び心が欲しくて、無地のものに加えてマテリオの頭文字を配したカレッジもののオマージュも作ってみた。
まるで当時のユニフォームのように、揃いで着用してみるのも面白いかもしれない。
スウェットシャツを作るのなら、せっかくだからと共生地でパンツも作った。
同じようにアスレチックウェアとして生まれたスウェットパンツだけど、ヴィンテージのものを着用してみようとすると独特なシルエットのものが多くて、どうしても合わせづらさを感じてしまう人も少なくないと思う。
誰もが履きやすく、けれどもヴィンテージのあの雰囲気は感じてもらえるようなものを目指して、形を一から見直した。
「らしさ」を感じられる股ぐりのリブのディテールはそのまま採用しつつ、可動域を考慮した膨らみのあるパターンに変更したことでストレスのない履き心地になった。
ストレートに上下で着て制服のような着こなしを楽しんでもいいし、ブレザーやシャツに合わせてスタイルのハズしとして使うのも格好いい。
それぞれのスタイルの中にすっと溶け込んでくれそうな一本に仕上がったと思う。
アメリカ生まれのワークシャツであるネルシャツというアイテム。
ヴィンテージのネルシャツの中でも、ウールで作られたものは保温性はあるけど、がさっとした肌あたりの良くないものが多くて、意外と着づらかったりする。
気兼ねなく着られて暖かく、それでいて着心地もいい。ウール特有のあの雰囲気の良さまで兼ね備えた一枚があったら、、。そんな思いから始まった一枚。
経糸にコットン、緯糸にウールを使用し、がさつきが少ない素材を採用。シルエットはゆったりさせて、いい意味でラフに羽織れるようにした。
もう少し外が寒くなってきたら、Tシャツの上からがばっと羽織って出かけたい。
アメリカ製のとあるベースボールTシャツ、それもすこし古いものをお手本にスウェットを作った。
原型のベースボールTらしい雰囲気を残した薄手のものなどはよく見るけれど、この手のデザインでスウェット地のものはあまり見かけたことがない。
ましてや、それがモックネックともなれば尚更だ。
フレンチ・カジュアルのスタイルをつくるうえでしばしば登場するモックネックというディテールが合わさったことで、どこかシックな印象すら感じさせる仕上がりに。
さらに身頃脇には本来つかないリブを配したことで、デザインとしての迫力も一段と増した。
さまざまな要素を持ち合わせた、コーディネートのし甲斐がある一枚になったと思う。
マテリオとしては定番化しつつある、ミリタリースタイルのハニカム編みでつくられたサーマルT。
色合いが変わるだけでも、よく見ていたはずのアイテムが全く違った表情を見せてくれる。
一見するとハイゲージのニットのようなシックな印象のネイビーと、まるで本来ブラックであったものを使い込んでフェードさせたかのような、ダスティな印象のグレーベージュ。
対照的な風合いを持つふたつが新たにマテリオのラインナップに加わり、またひとつスタイルの幅が広がっていく。
今までのスタイルに取り入れるだけで、また違った雰囲気を楽しませてくれそうだ。
今回も僕らの思いを1点1点アイテムに落とし込んだラインナップになっています。
フレンチやアメカジ等様々な洋服を通って来られた方にも気になるラインナップではないでしょうか?
メインディッシュとなるコートやジャケット、勿論ヴィンテージにも馴染んでくれるそんなアイテム達です。
小島
ETS.MATERIAUX 新宿店
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