Tracing
the history of
masterpieces21AUTUMN & WINTER COLLECTION
名品の歴史を辿って
ファッションには如何なる時も、人々の関心が一手に集まる流行が存在します。しかし流行れば廃れるという宿命が付きまとうのも自明の理。ただしそのようなサイクルから抜け出し、歴史を重ねて着た伝統ある老舗ブランドが存在するのも事実です。今回は業界でアニキとして慕われ、ヴィンテージに精通し企画や動画プロデュースなど幅広く活躍する片野英児さんがご意見番として登場。今季EDIFICE一押しの別注アイテムを用いた21AUTUMN&WINTER COLLECTIONに鋭いコメントをいただきます。お見逃し無く!
片野英児(アニキ)
株式会社AG代表
1968年東京生まれ。定番ファッションと昭和酒場のコンテンツで人気に。業界ではアニキと慕われ、アパレルブランドのクリエイティブディレクターや自身のANKブランドでのコラボ商品販売の他にYouTubeチャンネル「アニチューブ」を中心に幅広く活躍中。
Instagram:@eijikatano
YouTube:アニチューブ
01
MACKINTOSH
LAGGAN TIELOCKEN COAT
Aniki's Comment
ベージュのタイロッケンコートにボルドーのパンツが新鮮ですね。最近はボリュームのある靴が多く見受けられますが、このぐらいさらっとローファーを白ソックスで外すあたり、力の抜けた大人感があってグッときました!個人的にはマスタードイエローのような色みで太めのパンツもありですね。あと、自分はトレンチやタイロッケンのようなコートには余りかさ張らない薄手のインナーに合わせることが多いです。
02
BARBOUR×
MARKAWAREBEDALE
Aniki's Comment
インナーのパープルが効いていて良いですね。自分なら同じ色味でニットではなくアメリカ的なスウェットを合わせたりもするのかなと。そして不思議なんですけど、バブアーのセージグリーンはどんな色も合う魔法のオリジナルなカラーなんですよね。あと全体を通して、このワイドパンツは絶妙な一品だなと。雰囲気はクラシックなのに、今っぽいワイドシルエットが気に入りました。
03
BARBOUR
TRANSPORT LONG BLOUSON
Aniki's Comment
パッと見はクリーンで優等生な雰囲気ですね。ラグビージャージとバブアーというスタンダードな組み合わせですが、ボリューム感のある白パンが良いメリハリを生んでいて自分のスタイルに近いです。この別注トランスポートは丈を長くしていてまるでコーチジャケットのようで、レトロスポーツ雰囲気なのに新しさを感じる一着。バブアーにビットローファーって合わせかたも男心をくすぐられて、グッときました!
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COAT : Barbour ¥53,900
BUY -
KNIT : LA BOUCLE ¥21,780
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PANTS : STUDIO NICHOLSON ¥49,500
BUY -
SHOES : HIROSHI TSUBOUCHI ¥26,400
BUY
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04
RENOMA &
DORMEUILDOUBLE BREASTED JACKET
Aniki's Comment
ダブルジャケットにスタンドカラーのシャツという組み合わせは、リラックス感があり、90年代の着こなしの再解釈を感じます。フランスの上品な大人の不良ってイメージですかね。全身のカラートーンをグレーとブラックでまとめているのもその要因かなと。このスタンドカラーのシャツにジャケットのボタンを留めずに羽織るスタイルは、言うならばフレンチ仕様の寅さんで男のダンディズムが滲み出てます。
05
BROOKS BROTHERS
STUDIUM JUMPER
Aniki's Comment
このスタジャンは今回試着した中で羽織った瞬間に一番グッときました。レトロスポーツのグルーヴを最も感じましたし、チラッと見えるブラックウォッチもたまらないです。スタジャンにスウェットってのは王道のアメカジスタイルになりがちなんですけど、このスタジャンが上手いことニュアンスを変えてますね。長丈のボックスシルエットにネイビー×ブラックって部分にエディフィス解釈のアイビーを感じます。
【ブラアニキ★EDIFICE編3】エディフィス別注に唸る!
ブルックス ブラザーズのスタジャンとマーカウェアのバブアーと
マッキントッシュのタイロッケンとリングヂャケットとレノマのジャケットとやるせない夏が終わったセプテンバーに、
グッとくる2021FWのエディフィス別注をチェックしにエデフィス丸の内店へ。
9月のテーマは「レトロスポーツ」ということで、今回も期待できそう。