C ME (シーミィ) / Debut!!!
【Conceptor片山の 物づくり、モノ語りBlog 】
「靴選びにはもっと慎重になるべきだね。ほとんどの女性がそんなに大事ではないと思っているようだけれど、エレガントな女性というのはその足もとから生まれるものだ」
- Christian Dior-
「履いている靴は、その人の人格そのものを表すものである」というイタリアの諺があります。それ位、女性にとって足元は大切。常にハイヒールを履けばいい、値段の高いものならいい、そういう訳では決してありません。
ローヒールでも革靴でもスニーカーでも。
意思を持って愛すべく一足を選び、そして、大切に履けているのか。
‘美しさが足元に宿る’とは、そういった意味だと思います。
こんにちは。Conceptorの片山です。
私には、足元を見る度、ハッとさせられる女性が近くに居ます。
何気ない日常の中でいつも美しい佇まいを纏っているひと。
ヒールを履いていることが多い彼女ですが、男前なローヒールの時も雰囲気は変わらない。ファッションを愛し、靴を愛し、丁寧に毎日を積み重ねているひと。
そんな彼女の美意識に憧れ、いつか一緒にシューズブランドを作ってみたいと。
長年の夢が、本日2021.03.17(WED)叶います。
C ME (シーミィ)という新たな名を得て。
デビューです。
彼女の名前は、榎本実穂氏。
某大手セレクトショップバイヤーを経て、ファッションブランド設立、クリエィティブディレクターと才能豊かに活躍を重ねる氏のパーソナルプロジェクトとして、CITYSHOPと協業でデビューさせる新たなるシューズブランド《 C ME ・シーミィ 》。
美しい存在感がありながらも、素肌と服に馴染む秀逸さを追求した一足。
「今」、そして「今後」必要な要素をふんだんに閉じ込めたデザインはすべてゼロから創りあげたこだわりの逸品です。
特に、徹底的にこだわった足入れで日本人女性の足型にあった履きやすさは感服するばかり。
カッティング、肌に当たる革の分量、しなやかなカーブ加減、、
ミリ単位の世界を行ったり来たりする様は、職人の姿 (えーーーっとえのちゃんコレは何が違うんでしたっけ、、とボー然とするわたくし。何度も。)
デザイン性の高さと機能性を同居させた仕上がりは、靴作りに並々ならぬ審美眼と実力を持つ、榎本氏ならでは。
STYLEを格上げしながらも、STYLEを問わず合せやすく重宝する至極の3型が生まれました。
■BRAIDED KNOT SANDALS / black, gold
華奢な革紐を見事な職人技でひとつひとつ編み上げた、モードで美しいサンダル。甲を覆うようなBRAIDED KNOTがまるでジュエリーを纏っているかのような特別感です。
右足と左足で革を編む方向が異なるため、職人さんの頭を悩ませ何度もやり直し苦労の末に出来上がった美しい品。(この場を借りて厚く御礼申し上げます!)
甲の繊細なデザインとバランスを図るかのように大胆で強さのあるスクエアソールと太めのヒール。5.5cmの太ヒールは安定感抜群で、どこまででも歩けそう。ノット部分が甲を締め付けたりしないように、何度もミリ単位で調整して(榎本氏怖いほどの拘り。片山ボー然TIME)履き心地を極めた自慢の一足です。
モード顔のブラックと艶ゴールド。フェミニン、ジェントルマン、カジュアルスタイル。どんなコーディネートも格上げします。シャープでエッジーなデザインと儚さが共存する秀逸デザイン。
■TWIST ROPE SANDALS / black, python
セミスクエアのソールと、3.5cmの可憐なキトゥンヒールで、カジュアルになりすぎないトングサンダルを。
ビーチサンダルを履かない榎本氏的ビーサン、と謳えるほどの履きやすさと気軽さ。そして特出したお洒落さよ、、、ふぅ。(嬉しいため息)
こちらのねじねじも職人さん泣かせ。ひとつひとつ、丁寧に手作業で。
ねじる幅によっては、一周の長さや足入れ感が変わってしまうため、均一に保たたれているかどうか一つ一つ確かめながら、匠にねじねじされています。
歩く際、前に体重がかかり指股が痛くならないよう、鼻緒部分には柔らかい革の保護布を施し歩きやすさを追求。
また横顔を絶品美人にするため、鼻緒部分から土踏まず、土踏まずから踵へのラインを何度も調整していた榎本氏(※片山ボー然シーン、part2)細部に至るまで、氏の美意識と履きやすさへの飽くなき探求精神が詰め込まれています。
クールなBLACKはいわずもなが。
もう1色のバーガンディ×パイソンは、榎本氏の美意識爆発です。
(うぇーーーーその色選び!!!涙 ひゃーーー想像以上だーー!えのちゃん、やるやると存じ上げておりましたが、やっぱり本当に天才だった。。!※片山、心の声)
デニムやチノ、バミューダパンツなどのカジュアルボトム、またはハンサム顔のスラックスに合わせたい、ワクワクしています。
■I SKIN SLIPPERS / black, white
徹底的に履きやすいモードなスリッパ。
シンプルに見えながらも、随所に拘りと職人技がちりばめられた、ありそうでなかった一足が遂に出来上がりました。
深く甲を覆ったスリッパ型は、抜群のホールド感。
底幅をしっかりとることで締め付け感がなく、履き口を縫い目が見えない製法で仕上げ、ソフトな足あたりに。(優しい、、、うるうる)
いつだって私達に必要なのは、
‘大人の抜け感’!!!!
という訳で榎本氏、ガッツリ深~い切込み、いれてました。それはもう男前に、大胆に。(※片山、ひょえ~なにこの人やばいすごいシーン)
そしてその後、一番美しく見える切込みの深さと、履きやすさの安定を求めて、榎本氏コンマ以下の世界を何度も彷徨ってらっしゃいました。(なんなのさっきまであんなに大胆だったのにその繊細さ!細やかさ!少々奇人なの。。!!?※片山心の声)
実はこのスリッパ、人知れず秘:テクニックが盛り込まれています。美しさを保つため、レザーの2本だけでなく表の革に響かないよう段差や薄さを追求した伸び止めを各所に仕込み形状をホールド。安定性が秀逸に。
みなさまはお気兼ねなくガシガシは履いてください。
ローヒールだからこそ、潔くオールブラックとオールホワイトで。
マキシドレスやパンツルック。スタイリングの夢と幅は無限です。
クリエーションは勿論、日々の纏い、身体の中への意識の高さ(すーぱーお料理上手!!)、振る舞い、心の中。
榎本氏の足元を見ると、私が敬愛するそれら全てが表れているなあ、と不思議と感じるのです。
シューズに対する愛、
シューズが女性にもたらす心理的ポジティブ要素、伸びる姿勢と生き方。
丁寧に、
美しく、
取捨選択しながらクリアに真面目に生きている人だなと思うのです。
物作りこそ、人となりや人間性が具現化するもの。
榎本氏が創り出すシューズは、彼女の美意識の結晶。
美しいことはもちろん(寧ろ彼女にとっては大前提)、美しくファッションでありながらも、ストレスフリーに、永く愛せるシューズ達。時が経っても、色褪せず、大切に。
「装いは知恵であり、美は武器。そして、謙虚さはエレガンス」
- Coco Chanel-
ファッションとひとの有り方は繋がっているもの。
意思を持って愛すべく一足を選び、そして、大切に履けているのか。
それはすなわち、自分自身を大切にすること。
謙虚さと英知の詰まったこの一足を力に、大切な日常を今日も歩きましょう。
本日、19:15-INSTALIVEでご紹介致します。
是非、ご覧くださいませ。
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