SEEALL x CITYSHOP
【Conceptor片山の 物づくり、モノ語りBlog 】
「流るる空気が、透明で澄んでいる。
SEEALLのコレクションを見るとき、いつも感じる 感覚。
伝統が有する揺ぎ無さと奥行きを、モダンに昇華させること。
それがSEEALLの服である。」
このたった4行の中に、SEEALLとCITYSHOP、共通の哲学を多分に見いだすことができる。だからこそ、この企画が頭に浮かんだとき SEEALLしか考えられなかった。
新しい‘透明な’季節のはじまりに。
みなさま、新年明けましておめでとうございます。
CITYSHOPコンセプターの片山です。
引き続き大変な日々が続きますが、粛々と笑顔で。本年は、これまでより更に‘CLEAR’に透明に。皆さまの気持ちの高まりに寄り添えますよう、CITYSHOPは精進してまいります。
昨春から思い描き、デザイナーさんと大切に進め温めていた企画が、遂にローンチです。
コロナ禍初期、ファッションをこれからどう作っていくべきか、深い渦に入り込んでしまったタイミングがありました。考えて考えて。いくつかの希望を見出しました。
そして、頭の中に射し込んだ一筋のひかり(ワード)が下記のとおり。
「おうちの中でも、外でも着られる。圧倒的に着心地が良く、ストレスレス。気張らなくても洒落感が出るデザイン(なんと有難い)。リラックス感が悪い方向に行かない=おうち着が齎すだるだる感ゼロ。ちょっとそこまで、も最高に決まる。」
凄い羅列(わ、我儘)、、、。しかし突如、こういう服を作らなきゃいけない!!と思ったのです。服屋の使命として(大袈裟)。というか、これを作らなきゃ先に進めないと。
だって今、必要じゃないか!!と。お客様も、スタッフも、勿論わたしも!!!
という訳で、緊張の面持ちでSEEALLデザイナー瀬川氏のもとへ。
片山:(これこれこういう訳で↑上記参照)最高に格好良くてリラックス感があって(=おしゃれなのに楽⇒ということは)身体を通すと、心がふわっと優しくなれるスウェット、作ってください!出来ればセットアップで!!!!!
瀬川氏:うち、コレクションでスウェット出したことあらへんけどな。
片山:(げ。まじで。そうだっけ。。。そういえばそうかも。)絶句…(ひぇ~どうしようーどえらいこと言ってしまった。でも絶対SEEALLがいい。それ以外考えられん。)
瀬川氏:ええで。SEEALLの記念すべき初めてのスウェット、片山ちゃんとCITYSHOPのために大事に丁寧に、作らせて貰うわ。
そうです。圧倒的な知識と価値あるヴィンテージを両面から保有する瀬川氏。スウェットへの偏愛が深いあまり思考を巡らせ過ぎてしまうと、ご自身のコレクションでスウェットを作られたことが無かったのです。なんと、、、。
こうしてデザイナー瀬川氏の懐と愛情の深さから、ブランド初となるスウェットアイテムを、0からデザイン頂く光栄な機会を頂戴しました。
SEEALLの真髄は、世界中から厳選された上質な素材とクラフトマンシップの融合により生み出される、クリーンさとモダニティ。流れている空気感は、圧倒的にクリーンでミニマル。着る人にフィニッシュを預けられる潔さがあるから、どんな方でもそれぞれの雰囲気で着こなすことができる服。
奇しくもSS2021 /
CITYSHOPのテーマは‘CLEAN’。
新しいシーズンの幕開けに、瀬川氏ならではの見事な素材使いにより、エッジーでモダン、心にヘルシーを齎すセットアップが完成しました。
《 Sweat Suits / SEEALL for CITYSHOP 》
ヴィンテージスウェットのようなしっかりとした目付けを選び、ヴィンテージ加工を施して風合いを。セットアップでも着こなしが完結するように、従来のスェットデザインをリデザインし、モダンなシルエットとディティールを加えました。
イギリス60’s-70’s
Swinging LONDON 伝説のブティックBIBA のスタイルから着想を得て。
《Cropped Sweat Top》
ミニマルに見えて、このトップスには拘りのディティールがふんだんに散りばめられて。そして、身体をとにかく美しく見せる魔法が掛かっているのです。
まず変型ボート(ストレート)ネックで、女性の一大事、鎖骨周りを絶妙に魅せることに成功。服を纏うとき、ここの肌分量が全体のバランスの成否を決めるといっても過言ではありません。そしてオーバーサイズでありながらも、袖のテーパードを付け、更には折紙のように美しく畳まれたフォルドスリーブに。クロップド丈でバランスを図り、身体を通すだけで、気になる二の腕周りなどを、デザインによってスタイルアップ可能なフォルムに仕上げています。
何より大事なのは、このコンテンポラリーな新解釈が、クラシックな一面からデフォルメされたものであること。スウェットのAuthenticと言えばChampion、中でもキング・オブ・スウェットREBERSE WEAVE (リバースウィーブ) 。そのフラットシーマ横のフライス部分をSEEALLイズムで、モダンに仕上げている。だからこそ良い意味で、軽さ(茫洋さ)が無い。アート、音楽、家具、カルチャー。あらゆる美に造詣深い瀬川氏だからこその「揺ぎ無きデザイン」と感服するのです。
《Sweat Pants》
たっぷりとしたボリュームをとりながら、足首に向かって潔いテーパードをかけ縦への美シルエットを強調。特筆すべきは、センタークリースをデフォルメしたような切り替えデザインにより、着易いながらも特別感を漂わせている。あえてリブエンドを付けないことで、カジュアルダウンしすぎることなく、シックなスタイルに。
そして語らずとも目に留まる秀逸ポイントは、カマーバンドのような幅広ウエスト。ヒップ、太もも周りは身体を泳がせながらも、ウエスト部分でバランスを引き締める。デザイン性の高さだけでなく、女性の身体の特徴を捉えた理にかなった美パターンなのです。これがスウェットパンツで実現できるなんて。
瀬川さん、これは歴史に残る卓犖スウェットパンツです!涙
SEEALLとCITYSHOPのCLEANさを表現するホワイト。
スウェットの代名詞、AUTHENTICなグレー。
そして、SEEALLのモダニティとCITYSHOPのモード感、「強さとしなやかさ」をはらむ理性の色、ブラック。
敬愛するデザイナーと、思考と気持ちと願いを交換しながら「決して飽きることの無い普遍の価値を持つ服」を発表することを決意した今シーズン。
「着易いけれど、特別感に溢れている服」今のわたしたちに必要なのは、その信念。
CITYSHOPの挑戦がはじまります。
まずは、この英知と愛に溢れたスウェットスーツから。
セットアップで着ても、単品でも。あなただけのSTYLEで、お楽しみください。