“x点” 気分とトレンドの交差点
個人的な気分とトレンド、ちょうど交わりました。
ビビッときた。
それは洋服を選ぶ際の判断基準の一つとなる事でしょう。
どういうときにそう感じるのかは人それぞれ。
私にとっては、
自分自身がこんな服があればいいな、欲しいなという部分と、
こういうディテール、〇○系の軍モノからデザインが来てるものが最近多いなと感じるトレンドの部分、
その二つの曲線が重なるような感覚、自分自身の欲望にフィットするものに出会えたときである事が多いのです。
私はこの曲線が重なるビビッとくる感覚を上手く説明できず、勝手に“x点"と呼んでいます。
今回はすこし、私の“x点"にお付き合いいただければと思います。
近年のユーロミリタリー熱の上がりようはすさまじいですね。
数年前に1万円ほどで買ったフランス軍のM-47が先日倍以上の値で販売されているのを見て、
心底買っておいてよかったなと思いました。(私のは履き倒してもうボロボロですが、、)
今年は逆行して、USミリタリーのものを販売しているお店もあったりする様ですが、
それでも、その実用性だけでなく美意識を感じるシルエット、縫製技術の高さから、ヨーロッパ圏のものに心奪われてしまう人も多いのではないでしょうか。
今季、JS.homesteadからもいくつかそういったミリタリーパンツは展開させていただいておりますが、
私の“x点"はこのドイツ軍のオーバーパンツをデザインのベースに作られたもの。
かなりの太さがありながら、ストンとまっすぐ落ちる美しいシルエット。
裾を絞って履くと非常に機動力を感じるフォルムへと変貌いたします。
ウエストはイージーパンツ仕様で、
斜めに走るフロントのボタンフライはまさかのスナップボタン。
そのノンストレスな実用性には文句のつけようがありません。
チャコールグレーが好き。
それはかなり昔からで、私自身クローゼットの中には白TよりチャコールグレーTのほうが圧倒的に多いです。
チャコールグレーのものには何でもついつい手を伸ばしてしまいます。
完全な黒では無いその不確実な存在は、
優柔不断ではない割に、
なぜか白黒はっきりさせるのが苦手な私に幼い頃から寄り添ってくれました。
つまるところ大好きなミリタリーパンツもチャコールグレーがいいという話です。
もちろんミリタリーパンツといえば、オリーブやネイビーではあるのですが、
もうすでにクローゼットには備わっています。(前述したフランス軍M-47ももれなくオリーブでした。)
なにか新しい感覚がありながらデイリーに履ける存在。
今回のGerman cargo pantsには私の欲望カラーがございます。
もともと無骨な靴しか履かないタイプだったのですが、
最近なんとなく購入したAngelo Ruffoのミュールを合わせて、
楽そうで味のある合わせを今年は頻発してしまいそうです。
トップスはラフなカットソー、生地の良いシャツあたりが気分といったところでしょうか。
トレンド感のあるユーロミリタリーでありながら、
気分なラフさとカラー。
そろそろビビッとくる方もいらっしゃるのでは無いでしょうか。
ちなみに私は日常的に自転車に乗るのですが、
このディテールは非常に重宝します。
ナイロンパンツやスウェットパンツの代わりに履く事も増えました。
そんなところまで私にとって"x点"だったわけです。
"x点"
ぜひ体感ください。