「人」と「もの」価値を繋ぐ
「DOUBLE FOOT WEAR」の別注シューズについて。
皆様こんにちは。
今週も仙台店からお送りします。
今回は先日入荷したこちらのシューズについて書いていきたいと思います。
いつもより少し長くなってしまうかもしれないですが・・、
宜しければ是非最後まで御覧下さい。
今回はこちらの「DOUBLE FOOT WEAR/ダブルフットウェア」のシューズについてです。
皆様このブランドはご存知でしょうか?
「DOUBLE FOOT WEAR」は2015年スタートの日本のブランドです。
古くから靴の産地としても盛んである下町浅草。
その中にある小さなアトリエで製作しているインディペンデントなブランドです。
浅草界隈には数多くの靴メーカー、革屋、加工屋がひしめいています。
その職人達の技術と、作り手ならではの発想を元に 2015 年に立ち上げた ファクトリーブランドがDOUBLE FOOT WEARです。
「できうるかぎりシンプルな発想」をコンセプトに、
「made in japan」と 「履きやすさ」にこだわったシューズを一つ一つ丁寧に製作しています。
まず駆け足で3型のシューズを順にご紹介させて頂くのですが、
今回は先方の型をベースにカラー別注組みしており、アッパーカラーの変更やソールカラーの変更で作成しました。
文字通り「JSでしか買えない」シューズに仕上がっております。
まず、最初にご紹介する「Hendrik/ヘンドリック」というこちらのモデル。
オーセンティックなデザインながらベルクロがある事で着脱が容易な事や履きやすいのは勿論、
機能面だけではなく少しだけ現代的な要素がプラスされ、新しいデザインに見えてきますね。
カラーリングはこちらの3色展開。
グレーのみソールはブラックの2トーン配色になります。
続いて2足目にご紹介するのは、こちらの「Laser/レーザー」というモデル。
足の甲を覆う様に設計されたデザインとベルクロパーツがインパクト抜群。
少しだけぽってりさのあるフォルムはさながらスケートシューズです。
ただソールがクレープソールというのがレザーシューズの要素もある為、他のモデルと比較すると一際ハイブリットなデザインに見えてきますね。
この様に簡単に着脱出来ますので楽ちんですね。
こちらも先程のモデル同様、3色展開になります。
最後にご紹介するのはこちらの「Hans/ハンス」。
サドルオックスフォードをモチーフにしたデザインに、先述の2型同様の天然クレープソールを使用。
クラシカルなモチーフですが、ちゃんとカジュアルな雰囲気を持つ靴になっております。
ヒモ無しタイプのデザインになっていますが中にゴムが仕込まれており、足がホールドされ脱ぎ履きがとても楽にできます。
他のモデルと比較すると特にすっきりとした印象に。
僕だったらですが・・適当にガンガン履いてベージュのスウェードを汚して楽しみたいですねー。
(個人的にいつも履いているVANSのスリッポン的な感じです)
話は変わりますが毎回このブログを書くに辺り僕は事前に資料などで色々と調べるのですが、
今回はこのブランドの作り手の興味深い背景を知る事が出来ました。
「DOUBLE FOOT WEAR」のデザイナー様のバックボーンは元々スケートボードにあります。
街履きとして使われているスケートシューズのフォルムをもっとカッコ良く出来ないかと思い、立ち上げたのがこのブランドでした。
スケートシューズの多くは構成要素が少ないシンプルな形が多く、それをベースに色々な柄、形に派生させる事が可能と考えたからだと。
それを知るとプロダクトにも説得力がありますよね。
そんなデザイナー様はブランド設立以前は同じ靴作りでも「ベンチメイド」と呼ばれるオーダーメイドの靴を作る職人。
そこから培われた経験、そしてそこを経たからこその「履きやすい靴」という答え。
でもきっと履くだけの体感的な物だけでは無いと思います。
ブランドコンセプトの「できうるかぎりシンプルな発想」。
これは、裁断したり縫ったり圧着したりという過程をできる限りシンプルにという視点から靴作りを行っています。
その細部に光る日本人ならではの細やかさと丁寧さ。
例えば、インソールの真ん中にクッション材を敷いてくれていたりライニングにマイクロファイバーを使い、型崩れしにくくしてくれていたりと・・。
全ては履く人への配慮や気配り、総じていうなら「優しさ」なのかもしれません。
以前にも近い事は書きましたが、こういった日本人の「ものづくり」の素晴らしさは本当に世界に誇るべきものではないでしょうか?
昨今の世界的な情勢から人々の消費の仕方は大きく変わりました。
ただ、物の価値を伝えられるのは最終的には「人」だと僕は常に思っています。
このブログも僕という一人の人間が書いているものですので媒体は異なれど、伝える行為はきっと同じなはずだと感じます。
作り手が思いを込めて作った物を人が伝え、やがて人に渡る。
そういった思いや価値の連鎖が皆さんの買い物を楽しくさせ、その後の生活を共にする中で愛着に繋がる。
この約半年感、僕はずっとそういった事を考えながら仕事をしているつもりです。
だからこの靴についてお話する機会があれば是非語らせて頂きたいですね!笑
宜しくお願い致します。
では、そんな感じで今回は締めさせて頂きます。
長文になりましたがありがとうございました。
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それではまた次回!