いま考える、ミリタリーの再解釈4選。
ミリタリーウェアには、長い時間をかけて残ってきた理由がある。
動きやすさ、防寒性、収納力。
必要な機能を突き詰めた先に生まれた形は、時代や用途を越えて、今ではファッションに欠かせないものになった。
ただ、その完成されたデザインを、そのまま着るだけではない。
素材を変える。シルエットを整える。ディテールを削ぎ落とす。あるいは、本来の機能を今の暮らしに合わせて組み直す。
ÉDIFICEが考える、現代のミリタリー。
異なるアプローチから生まれた4つのアイテムを紹介する。
BEAVER FLIGHT BLOUSON
フライトジャケットらしいボリュームのあるフォルムを、ウール100%のビーバー素材で仕立てた一着。
本来の無骨な印象に、起毛したウールの滑らかな表情を重ねることで、ぐっと上品に見える。
大きなフラップポケットなど、フライトジャケットらしい存在感は残しながら、ディテールはあくまでシンプルに。
身幅と袖にはしっかりと分量を持たせ、着丈はコンパクトに設定。裾と袖口を絞ることで生まれる丸みも、このブルゾンの特徴になっている。
ミリタリーの形はそのままに、素材によって印象を変える。
スラックスやシャツと合わせても自然に馴染む、ÉDIFICEらしいフライトジャケット。
8W CORDUROY ZIP BLOUSON
MA-1という完成された形を、8Wのコーデュロイでつくる。
ナイロンに代表されるフライトジャケットの機能的な表情とは対照的に、太畝のコーデュロイには温かみがある。
さらにエアタンブラーを施すことで、ふっくらと柔らかな風合いに仕上げた。
シルエットには適度なゆとりを持たせながら、過度にルーズにはしない。MA-1の特徴を残しつつ、日常のスタイリングに取り入れやすいバランスへ整えている。
ファスナースライダーなど、細かなパーツにもひと手間を。
素材を置き換えるだけで、見慣れたミリタリーウェアにも新しい表情が生まれる
NZ LAMB LEATHER FLIGHT JACKET
フライトジャケットをベースにしながら、特徴的なディテールを極力削ぎ落としたレザーブルゾン。
使ったのは、スポンディッシュな質感を持つニュージーランドラム。
しっかりとしたシボ感にはレザーらしい男らしさがありながら、着てみると軽く、柔らかい。その膨らみのある質感とステッチワークそのものを、デザインとして見せている。
装飾を足してミリタリーらしさを強調するのではなく、むしろ引いていく。
最後に残ったフライトジャケットの骨格を、上質なレザーで表現する。
シンプルだからこそ、素材とフォルムが際立つ一着。
EDIFICE
NZ-ラムレザー フライトジャケット
ブラック | M
¥72,600
M-65 LINER SHORT MODS COAT
ミリタリーウェアを代表するM-65。
その魅力はデザインだけでなく、環境に適応するために考えられた機能性にもある。
今回のモデルでは、無骨なディテールを整理し、ショート丈の現代的なシルエットへ。シェルには程よいハリと落ち着いた光沢を持つ素材を使い、ミリタリー特有の土臭さを抑えた。
そして、この一着の再解釈を象徴するのが3WAYの仕様。
シェルとライナーを組み合わせれば、冬のアウターとして。
シェルだけなら、秋口や春先の軽い羽織りとして。
キルティングライナーは単体でも着用できる。
気温に合わせて服の形を変える。
環境への適応から生まれたミリタリーウェア本来の考え方を、現代の日常へ置き換えた。
ミリタリーウェアの魅力は、完成された形にある。
だからこそ、大きく変える必要はないのかもしれない。
素材を変える。
バランスを変える。
余計なものを削る。
そして、機能を今の暮らしに合わせる。
その少しの違いによって、軍服として生まれた服は、今の街に自然と馴染んでいく。
いま着たいミリタリーを、いまの解釈で。
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