「履く」と「穿く」
新しい季節を歩く、6つの足元。「履く」と「穿く」
どちらも身につけるという意味の動詞だけれども、
実際はその言葉の意味は異なる。
ちなみに履物を足に付けるときは前者、
足先から通して下半身に身につけるのが後者、
という使い分けが正しいようだ。
このように、これまで気にも留めなかった事柄も、
一度認識してしまったら、
ついつい意識してしまうもの。
新しい季節。まずはついつい手抜きになりがちな
「はきもの」から考えてみよう。Model_ Katsuyasu[Y‘sc models]
Hair & Make-up_Emi Iijima
Photo_Masaki Kiyokawa
Edit_Yuya Ota1ソフトなグランジの気分でいたい。
「セミフレアのパンツとウエスタンブーツ」その字面だけだと、なかなかにハードなイメージ。 しかし秋冬らしい色使いと、素材感をチョイスするだけで、どこか懐かしく優しい印象に。
「いなたさ」をすこし薫らせた、色気を感じる足元になれる。2馴染みのいい総柄パンツで、小粋な着こなしを。
総柄でも悪目立ちせずに取り入れられるのは、全体的に落ち着きのある色選びだからこそ。 オトナにはけて、総柄の、ワイドパンツなんてそうそう出会えるものじゃない。 さらに柄で使われている色味をシューズに取り入れることで、パンツだけが主役にならないこなれた印象に。
3「THE 休日」にならない、スウェットがいい。
都会的なグレイッシュカラーの一本なら、その願望にも答えられる。 体の動きに合わせた構築的なカッティングは「リラックス」よりも、 「リュクス」という言葉が適している。同系色のハイカーシューズでストイックに着こなしたい。
4デニム × スニーカーも、当たり前にしない。
なんだかんだで、この合わせが一番落ち着くし、裏切らない。しかし今年はいい意味で裏切りたい。 リーバイスの別注デニムはレングスそのままに、ウエストは40インチ以上とかなりオーバーサイズ。 ギュっと絞ったウエストに落ち気味のヒップポケット。
このバランス、当り前じゃない。5潔く履くなら、自身を物語る一足を。
レザーアウターを羽織るなら、潔く着たいし、他のアイテムも潔く合わせたい。 裏原スタイルの象徴ともいえるスーパースターを、贅沢に本革で別注した本作は、 カルチャーとともに成長した大人にこそ相応しい一足。
6ラフすぎないが、いい塩梅。
秋冬に履きたいサンダルの必要な要素として、「あたたかいこと」はもちろんの事、 足元がさみしく見えない「リッチさ」も必要不可欠。 その点、こちらのサンダルのアッパーはクロムエクセルレザー、 その内側にはムートンがセットされており、間違いなく合格。 今年はスラックスなどのオトナなパンツであわえたいところ。