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  3. プレスが明かす、2020年春夏シーズンの至高のアイテムたち。vol.2
1月終盤からようやく冬めいてきた東京。出番の少なかったヘビーアウターが、ここにきて本領を発揮しようというところ。さておき、すでに2020春夏のアイテムが続々と店頭に並び始めているのもご存知のとおり。気分だけはすっかり春なのだから、まったく困ったものです。そこで、ちぐはぐな“キオン”と“キブン”の距離を埋めてくれる別注アイテムを、人気4ブランドの各プレスがご紹介。vol.2では、EDIFICEと417 EDIFICEが登場します。

 
  • ー2020春夏のEDIFICEのシーズンテーマについて教えてください。

    立ち上がりは、天然素材と化繊を組み合わせたスタイリングを提案していきますが、実は提案するテーマは月ごとに変わっていきます。ブランドテーマであるエレガント、コンテンポラリー、クリーン、コンフォートを表すアイテムを展開。そのなかでも特に「コンテンポラリー」に当てはまるのが、今日紹介する2つの別注アイテムです。
  • —RED CARD(レッドカード)は、日本のデニムブランドですよね?

    EDIFICEが取り扱う唯一のデニムブランドです。日本で屈指のデニムブランドでパタンナーを務めてきた方がデザイナーで、日本ならでは素材をつかい、国内で生産している。そうした背景に共感してセレクトしています。

     
  • —今回別注に選ばれたのは、かなりベーシックなモデルのようです。もともとはどういったアイテムなのでしょうか?

    「Rhythm」という定番の型で、EDIFICEでもひときわ人気の高いモデルです。ハリとやわらかさのバランスが絶妙な生地にヴィンテージ加工を施し、さらにストレッチを効かせてあります。ジャパンブランドであるだけにシルエットは日本人に綺麗なフィット。それでいて、スリムテーパードとは思えない快適な穿き心地が実現されています。

     
  • —なるほど。別注のポイントはどういったところでしょうか?

    レングスを9分丈にしたこと。実は、それだけなんです。

    —かなり控えめですね!

    狙っていた反応です(笑)。今回の別注には、店舗スタッフやお客さまの声を反映しました。これまでお客さまのなかには、レングスが合わず、お直しが必要な方も多かった。お客さまにとっては面倒かつストレスフルなことです。また、ヴィンテージ加工されているため、そのままのレングスで穿いていただくに越したことはない。だから、最初からジャストレングスにすることにしたんです。


     
  • —お客さまの要望もEDIFICEとしての提案も、同時に叶える別注というわけですね。

    ブランドが作ったものも、しっかりと尊重したかったんです。「ここだけ、もう少し違ったら……」を別注というかたちで実現しています。かゆいところに手が届く。そんな別注を目指しました。AURALEE(オーラリー)の別注についても、同じく「かゆいところに手が届く」を実現したアイテムと言えます。

     
  • —こちらも、一見目立った別注をした感じはありませんね。もとは、AURALEEでは定番のスウェットなんでしょうか。

    そうです。ベーシックなデザインのなかに、素材やシルエットなどのちょっとした味付けがある。EDIFICEの着こなしにも通じるアイテムと言えます。

    ーいまのトレンドにもしっかりと寄り添っているんですね。

    通常ブランドが展開しているのは、薄い水色やグリーンといった、ブランドらしいカラーリングのもの。ただ、素材やシルエットがいいだけに、僕らとしては定番色でも着たいと思った。そういうわけで、流行を踏まえつつもEDIFICEの提案する着こなしにも馴染む、ネイビーとグレーを別注で作ることにしたんです。


     

  • —2020春夏のシーズンテーマについて教えてください。

    今年で10周年を迎えた417 EDIFICEは“To Be With You”というテーマを掲げています。そのなかで主軸となるのは、「ゆるトラ」です。いまのトレンド的には外せないトラッドという要素を、417 EDIFICE流の解釈で提案していきます。

     
  • —具体的にはどのようなアイテムを展開する予定でしょうか?

    WELLDER(ウェルダー)に別注したセットアップは、まさに今季のテーマを象徴するアイテムと言えます。ベースにしたのは、2019年に417 EDIFICEで即完売したセットアップ。ぜひ2020年の春夏シーズンでも展開したいと思っていたのですが、残念ながら今季は展開されていなかった。そこで、生地別注で製作することにしたんです。

     
  • —パッと見ても、サイジングや素材づかいなど、「ゆるトラ」というキーワードがぴったりくる印象です。別注のポイントについて教えてください。

    カチッとしすぎてしまうダブルのジャケットを、気軽に取り入れていただけるようリップストップ生地に変更しました。リップストップにはミリタリーやワークといったオトコ臭いイメージがありますが、ダブルのジャケットに落とし込むことで中和しています。417 EDIFICEのブランドカラーであるネイビーを採用したこともポイントですね。
  • —ストレートシルエットのパンツも、かなりインパクトがありますね。

    腰位置を調整することで、異なる見え方を楽しめます。ストンと綺麗に落ちるシルエットには、どことなく和の雰囲気もある。夏場はレザーのサンダルに合わせても良さそうです。

     
  • —一見クセがありそうで、意外と汎用性が高いのですね。MANEBU(マネブ)のシューズにも相性が良さそうです。こちらはレザーシューズともスニーカーともつかない、ユニークなデザインですね。

    これを履いてスケートもできちゃうようなつくりです。とはいえ、417 EDIFICEとしてはあくまでカジュアルな革靴として提案したいと思い、この型を仕入れました。


    —デッキシューズのディテールは懐かしいというか新鮮というか、久しぶりに見たような気がします。

    個人的にもですが、デッキシューズはいまの気分にぴったりなんじゃないかと。しかも「マリン」という解釈じゃなく、アメリカントラッドとして履きたい。この「ボートシューズ」は、ネクストトレンドとして提案したいですね。
  • —もう一方のモデルは、ストラップシューズですね。ソールとアッパーの絶妙なバランスが、大胆なストラップ金具によってさらに引き立っています。

    ボートシューズが次のトレンドだとしたら、こちらは、いまドンズバで履きたい一足。WELLDERの別注セットアップの足元にももってこいです!

     


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