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  3. プレスが明かす、2020年春夏シーズンの至高のアイテムたち。
1月も終盤にして、東京はようやく冬めいてきました。今シーズン、出番の少なかったヘビーアウターがここにきて本領を発揮しようかというところ。さておき、すでに2020春夏のアイテムが続々と店頭に並び始めているのもご存知のとおり。気分だけはすっかり春なのだから、まったく困ったものです。そこで、ちぐはぐな“キオン”と“キブン”の距離を埋めてくれる別注アイテムを、人気4ブランドの各プレスがご紹介。vol.1では、JOURNAL STANDARD とJOURNAL STANDARD relumeが登場します。

 

 

 
  • ーまずは、2020春夏シーズンのテーマについて教えてください。

    “JOURNAL STAND UP 2020”という大枠のテーマと、“NICE a CLOTHING / ニューライト ”、“a SESSION”というサブ的要素の着こなしテーマを掲げています。簡単に言うと前者は、ブランドを体現するオリジナルアイテムに、より注力していこうというもの。別注やセレクトアイテムばかりでシーズンルックを構成するのではなく、あくまで軸はオリジナルアイテムに置く。セレクトアイテムはどこでも買えますが、オリジナルは二十数店舗ある私たちの店舗でしか手に取れませんから、それだけ特別なものにしていきたいと思っています。

    ー具体的には、どういったアイテムを展開する予定ですか?

    今季のオリジナルアイテムは、デザインやシルエットをゆるくしたり、やわらかな生地やパステルカラーを使ったりと、これまでのJOURNAL STANDARDのイメージとはひと味違う印象のものが多くなりそうです。なかでも象徴的なのは、2、3月に入ってくる予定のジャケットのセットアップ。私たちとしては、Tシャツにシャツを羽織るような感覚で着てもらいたいと思っています。

     
  • ー“a SESSION”とはどのような着こなしのことを指すんですか?

    たとえば、いまお話ししたセットアップのインナーに、スケートブランドのパーカやスウェットを組み合わせるといったスタイリングです。あくまでオリジナルアイテムをベースとしつつ、味付けとして、JOURNAL STANDARDの得意とするワークやミリタリーを今季の気分で取り入れる、というわけです。

    ーなるほど。今回紹介していただくBARBOUR(バブアー)とKAPTAIN SUNSHINE(キャプテン サンシャイン)の別注アイテムも、味付け的な立ち位置というわけですね。

    「もし、BARBOURがマウンテンパーカを作ったら?」というテーマのもと、KAPTAIN SUNSHINEがイチからデザインしたアウター2型。春夏シーズンの立ち上がり時期の目玉アイテムと言えます。

     
  • ーポイントとなるのは、どういったディテールでしょうか?

    BARBOURと聞くと、オイルド生地をイメージする方が多いと思いますが、この2型にはライトパラフィンを使ってあります。十分な撥水性がありながらも、軽さのある生地。よりイージーに扱えるのも、嬉しいところです。裏張りは着心地のいいメッシュで、スポーティーな印象もある。
  • ー素材にはBARBOURらしさを、シルエットにはKAPTAIN SUNSHINEらしさを感じますね。その同居のバランスが絶妙です。2型で大きく異なるのは、着丈の部分でしょうか。それぞれおすすめの着こなしはありますか?

    「フードショートパーカー」の方は、レイヤードスタイルに向いています。今期なら、タイダイ柄のスウェットなどと合わせてカジュアルに落とし込むのがよさそうです。

     
  • 「フードマウンテンパーカー」は、スプリングコートのような感覚で合わせを気にせずに、ラフに羽織ってほしいですね。脇下のベンチレーションホールやフラップ付きの内ポケットなど、タウンでもフィールドでも使える機能的なディテールも盛りだくさんです。品のあるファブリックなので、デートスタイルにもいいんじゃないでしょうか。

  • ー2020SSのシーズンテーマについて、教えていただけますか?

    なんと言っても、今年はオリンピックイヤー。JOURNAL STANDARD relumeも日本的な価値に再注目していきたいと思っています。日本人にも外国人にも楽しんでいただける、さまざまな仕掛けを用意する予定です。

    ー日本を代表するジーンズメーカーであるEDWIN(エドウイン)とのコラボレーションも、その一環ということですね。どういった経緯で別注が実現したのでしょうか?

    発端はうちのバイヤーが、ロンドンへ買い付けに行ったときに見つけたEDWINの路面店。ヨーロッパ企画を取り扱うその店の看板に、カタカナで「エドウイン」と書いてあったそうです。不意に出合ったそのカタカナ表記にピンときて、すぐに別注を企画した、というわけです。

     
  • ーなるほど。ここ数年インバウンド向けにロゴを日本語表記するのが一種のトレンドですが、見た目は同じでも、この「エドウイン」については根っこの部分で違っている。そこが面白いですね。

    やはり一番のポイントは、カタカナ表記のレザーパッチ。これは日本初のあしらいです。また、従来のEDWINのイメージとは違う提案をしたかったため、バックポケットのステッチも取ってしまいました。

    ー展開するのは4型で、各々ルックスだけでもかなりはっきりとした違いがありますね。

    「BONTAN」と「HAKAMA」については、それぞれヨーロッパ企画で展開されている型をマイナーチェンジしたものです。

     
  • 「BONTAN」は、80年代の変形学生服をベースにしています。ワイドシルエットですが、テーパードシルエットとタックのおかげで、あくまで上品な印象に。いまっぽく、一番合わせを選ばない一本だと思います。

    「HAKAMA」はかなり思い切ったバギーシルエットが特徴。その分レングスは短めにしてあるので、普段どおりのコーディネートにもすんなり馴染んでくれる。とはいえ存在感はかなり強めなので、夏場はサンダルやシンプルなトップスに合わせるなどでトゥーマッチにならないようにしたいですね。
  • ー打って変わって、もう2型は細身のシルエットですね。

    この2型は、いずれもパターンから起こしたもの。スリムなシルエットですが、穿きやすいようストレッチを効かせてあります

     
  • 「LONDON SLIM」は、名前の通り英国スタイルを彷彿させるスリムテーパードシルエット。マーチンに合わせてパンクっぽく穿いてももちろんハマりますし、今っぽいオーバーサイズのトップスとの合わせもいいと思います。

    「CARIFORNIA SLIM」については、JOURNAL STANDARD relumeの背景にあるアメリカ西海岸のムードを表現しました。センタークリース入りのシューカット。いわゆるスタプレのようなノリです。シンプルなコーディネートに取り入れても、普通になりすぎず、上品にまとまるはず。最近スタプレばかり穿いていることもあって、個人的にも一番気になる型です。
  • もちろん、すべてジャパンメイド。なのに税込みで1万円アンダーというところも推しです! ぜひ手に取って、そのクオリティに触れていただきたいです。