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  • 人気エディター&スタイリストが教える
    「きれい色」は大人の味方!
    春のお買い物計画

    暖かな陽気に誘われ、新しいアイテムを
    取り入れた着こなしでお出かけしたい3月。
    ワクワク感と同時に、
    目新しさだけでは満足できないヴェルメイユ世代。
    自分らしさもありながらおしゃれに見える方法は?
    人気エディター&スタイリスト3人にお伺いしました!

    Editor ASAMI TSUBOTA
    甘さが少なくなる大人こそ
    “かわいいピンク”をかっこよく着る
    Asami's Rule

    「45歳を越えてから緊張せずに着られるようになったのがピンク。年齢を重ねるにつれて自分の中にフレッシュさが減ってしまったからこそ(笑)、甘さが過剰にならなくなりました。今季はストレートに“かわいいピンク”が着たい気分。肌映えが抜群にいいのも頼りになります。マキシ丈だと面積が広くむしろ大胆さがあるし、素材がシャカシャカしたナイロン素材だからスポーティなムードもあり、一枚でもかっこよく決まります。ハンサムなジャケットを羽織ったり、また真夏は大きく開いた背中のカットを見せて着たいです」(坪田さん)

    小物の色を合わせれば
    全身がすっきりまとまる

    「色を取り入れる時に意識しているのは、きれい色を目立たせ過ぎず、靴やバッグのいずれかの小物とリンクさせて、全体になじませること。今回は靴をピンクにして、ワンピースと一体感を出し、すっきりとした印象にまとめました。こうするとどんな冒険カラーでも唐突な感じがせず、こなれて見えるんです。バッグは季節を考えてかご素材をチョイス。春夏にレザーだとちょっと重いし、ナチュラルすぎるかご素材はほっこり見えるので、スクエア型のかっちりとしたデザインを選んでバランスを取りました」(坪田さん)

     
     

    Jacket 31,900yen / VERMEIL par ienaARRIVAL NOTICE
    Dress 48,400yen / BIRROTARRIVAL NOTICE
    Bag 118,800yen / CAPAFARRIVAL NOTICE

    一番簡単でしゃれ見えする
    コーディネートはワントーン
    Asami's Rule

    「春だけでなく、年間を通して好きなのは同系色でまとめたワントーンコーディネート。春はベーシックカラーの中では断然ベージュやブラウンに注目しているので、全体をワントーンにしました。とはいえベージュ系だけだと全体の印象がぼやけてしまうので、アウターにネイビーのトレンチコートを加えて細見えするように意識。トレンチといえども薄手で着流し風に羽織れるので、トラッドにならずやわらかな印象に見せてくれます」(坪田さん)

    ポップで遊び心のある小物で
    自分の機嫌を上げていく

    「普段から意識している小物使いのルールは、ボトムと靴、できたらバッグの色を同系色で揃えること。今回はブラウン系で統一しました。トレンチコート以外は全体がベージュからブラウン系のゆるやかなグラデーションになっているので、小物も色を揃えるとすっきり見えます。ただ、それだけだとおもしろみがないので、ブレスレットにトレンドのライムイエローを投入。面積は小さいけれど自分の目線に必ず入ってくるアイテムなのでこうした遊び心でテンションを上げます」(坪田さん)

     
     

    Knit 16,500yen / VERMEIL par iena
    Bag 56,100yen / THEMOIRE
    Shoes 41,800yen / RIVECOUR

    Stylist RITSUKO MOCHIZUKI
    大切なのは目新しさより
    “アップデート”感
    Ritsuko's Rule

    「この春一番気になっているのがカーゴパンツ。カーゴ自体は決して目新しいアイテムではないけれど、クリアなホワイトというカラーと、裾が絞られたジョグパン型、さらにスウェットライクな素材がとっても新鮮。トップスには少し透け感のあるシアーなものを合わせて女っぽさを加え、いつものベーシックからアップデートした着こなしに。普段のお買い物では“目新しいもの”より、自分の軸にあるものの中から、素材感や色、着こなしで今らしくアップデートすることを意識しています」(望月さん)

    華やかな色小物があれば
    モノトーンも無難に見えない

    「全体がモノトーンにまとまっている時は、小物で色を取り入れて遊び心をプラスするようにしています。特にパンプスは今季の注目カラーであるライムイエローが気分。服がモノトーンで靴までベーシックカラーだと落ち着いて見えてしまいますが、色を投入すると一気にワクワク感がアップします。さらにバッグに鮮やかなスカーフをつけて華やぎを。色を取り入れることが難しいと感じている人は、まずは小物から効かせてみてください」(望月さん)

     
     

    Necklace 36,300yen / MC STUDIO
    Jacket 31,900yen / VERMEIL par ienaARRIVAL NOTICE
    Knit 17,600yen / VERMEIL par ienaARRIVAL NOTICE
    Pants 26,400yen / THE FLATSARRIVAL NOTICE
    Knit 17,600yen / VERMEIL par iena ARRIVAL NOTICE

    いくつになっても“着てみたい!”
    という気持ちを大切にする
    Ritsuko's Rule

    「このワンピースは、襟元がシャツ襟になっているのが最大のポイントです。もともとシャツが好き、辛口なテイストが好みなので、本来ならパフスリーブのワンピースは、自分的に甘くなるから選ばないけれど、このワンピースはシャツ襟でキリッとしたシャープさがあるバランスにひと目惚れ。春らしいブルーも思わず“着てみたい!”と思いました。洋服を選ぶ上で自分らしさはもちろんだけど、本能的に“着たい!”という気持ちはいくつになっても大切にしたいと思います」(望月さん)

    甘めのアイテムも着こなしと
    小物次第で辛口にシフトできる

    「このワンピースを自分らしく着こなすにはどうしたらいいかを考えた時に、レイヤードと小物の使い方次第だなと直感。ワンピースの下に黒いシアーなシャツを重ねて首元や袖先からのぞかせたり、黒いベルトやスタッズ付きのサンダルで辛口な要素を取り入れてみたり。こうすることで“目新しいアイテムが落ち着かない”なんてことがなくなり、自分らしいムードに引き寄せることができます」

     
     

    Ring 17,050yen / BULBS
    Pierced earrings 24,200yen / PLOW
    Shoes 41,800yen / ANCIENT GREEK SANDALSARRIVAL NOTICE
    Bag 73,700yen / CAPAFARRIVAL NOTICE

    Editor YOKO MATSUI
    王道カジュアルもジレがあれば
    きれいめスタイルに格上げできる
    Yoko's Rule

    「白Tシャツ&デニムという自分の定番スタイルに、今っぽさを加えてくれるジレが欲しくて選びました。ジレっていつものスタイルを変えてくれるすごく便利なアイテム。例えば白Tとデニムだとカジュアルすぎるかなというシーンでも、ジレをプラスするだけで格上げされて、お出かけの幅を広げてくれるんです。白とブルーを基調としているので清潔感があり、真面目になりすぎず大人っぽく見えるというバランスも自分好み。ボクシーなシルエットが体型をごまかしてすらっと見せてくれるのも、大人にうれしいポイントです」(松井さん)

    馴染みのないトレンドカラーは
    小さな面積から挑戦する

    「小物は面積が小さいから、自由に色選びができるので、冒険カラーを選んで楽しいおしゃれを心がけています。今季選んだのがこのライムイエローのリングとストラップサンダル。洋服だと選ばない色も、ちょっとだけ色を足すイメージだから簡単。パールのネックレスはボリュームたっぷりにじゃらっと重ねて。カジュアルスタイルが一気にアッパーな雰囲気になります」(松井さん)

     
     

    Bag 47,300yen / THEMOIRE
    Shoes 107,800yen / VICTORIA BECKHAM

    春こそ生命力あふれる
    元気な色を味方につける
    Yoko's Rule

    「動物的本能なのでしょうか、芽吹きの季節はみずみずしい色や植物のような色ばかり目に留まります。今季も何かしら色を取り入れたくて、オレンジのパンツを選びました。これだけで一気に元気な印象になれます。トップスに合わせたのはテニスベスト。幼い頃の記憶と重なる、スクールっぽさが懐かしくて大好きなアイテム。Tシャツと重ねるつもりでしたが、中にタンクトップを仕込んでノースリーブにすると、女っぽさも加わりました」(松井さん)

    小物は服とテイストが違ってもいい。
    大人の風格漂うものをチョイス

    「小物は自由につけこなす方が楽しいと思うので、テイストが違ってもあまり気にしません(笑)。特に大人がスクールテイストのあるテニスベストを着る時は、あえて吹っ切って全く違うテイストを合わせる方が素敵だと思います。私はジェムのネックレスとイヤカフを取り入れました。バッグはパンツの色とリンクさせて、ごちゃごちゃして見えないよう、すっきりまとめて」(松井さん)

     
     

    Shoes 57,200yen / PELLICO
    Ring 15,400yen / BULBS
    Bag 66,000yen / GAVAARRIVAL NOTICE

    左から
    スタイリスト望月律子さん、エディター坪田あさみさん、エディター松井陽子さん
    Profile
    Stylist/RITSUKO MOCHIZUKI
    望月律子

    ベーシックでいながら洗練されたスタイルが人気の、女性ファッション誌を中心に活躍するスタイリスト。著書に「望月律子のBASIC THEORY」(ワニブックス)がある。完全予約制ファッションレンタルサロン「Allons-y」主宰。

    Instagram :@ritsukomochizuki

    Editor/ASAMI TSUBOTA
    坪田あさみ

    女性ファッション誌を中心に活躍するエディター・ライター。近年はアパレルブランドとの協業や講演など、仕事の幅を広げている。近著に「大人のおしゃれはこなれがすべて 40歳からのFashion&Beauty Method」(PARCO出版)などがある。

    Instagram :@asamit1201

    Editor/YOKO MATSUI
    松井陽子

    湘南・鵠沼海岸在住。女性誌やウェブマガジン、広告などを中心に活動するエディター&ライター。波と時間があれば、サーフィンを楽しむ毎日。家族は、藍染師の夫と、20代2人と10歳の3人の子ども、そして猫1匹。

    Instagram :@yoko_matsui_0628

    Staff
    Photo/ATSUSHI KIMURA
    Hair&Make-up/YUMBOU(ilumini.)
    Text/ASAMI TSUBOTA