- ブランド誕生から100年以上、ほとんど変わらない姿で世界中から愛され続けるCONVERSEの定番モデル「ALL STAR」。 日本製の「CANVAS ALL STAR J」から、今季のカラーアレンジモデルが新登場。2月17日から販売が開始される。 そこで今回は、登録者数15万人を誇るYouTubeチャンネル「OUR’s / 僕らのチャンネル」でモデルである自身のライフスタイルを発信する傍ら、 セレクトブランド「STRONG」のディレクションを務めるインフルエンサー・モーガン蔵人が3つのスタイリングを提案。 普段からCONVERSEを愛用する彼にフォーカスし、福岡県の工場で生産する「 MADE IN JAPAN」の魅力に迫る。Photo_Mala Morgan【LDH】
Hair&Make-up_Chihiro Yamada
Text_Nao
Edit_Ryotaro Miyazakiモーガン蔵人
モデル、YouTuber1995年4月17日生まれ、東京都出身。モデル事務所「BE NATURAL」所属。10代の頃に185cmという長身を生かし、モデル活動を開始。 YouTubeチャンネル「OUR’s/僕らのチャンネル」メンバーとしても活躍中。それと並行して、ファッションに特化した「STRONG」も立ち上げて、オリジナルや別注アイテムを製作し、人気を博している。
Instagram:@claude0417
Youtube:OUR'sファッションの原体験、
出発点と現在地。―ファッションアイコンとして多くの人から支持されている蔵人さんですが、そもそもファッションに興味を持ったのはいつ頃だったんですか?モデルの仕事を始めた10代半ばくらいに、ファッション業界の知り合いが増えたのがきっかけです。当時、母が買ってきた服を毎日着てたので、超ダサかった(笑)。「俺、やばいかも……」と思ったのを覚えてますね。そこから、友人が働いていたセレクトショップ「SULLEN TOKYO」に通うようになって、猛烈にファッションにのめり込んで。気づいたら、スタッフとして働いていました(笑)。―ところで、1月に開催されていたパリ・ファッションウィークへ訪れていたそうですね。現地ではどのように過ごしていたんですか?10代の頃は、パリコレでモデルとしてランウェイに挑戦する立場でしたが、先日のパリ・ファッションウィークは観客として、Diorのショーに招待していただきました。 パリでは日本人がマイノリティだからか、ひとつの場所に集まっていることが多いんです。そうすると、必然的に新しい人たちと出会える機会が多くなるんですよね。 コレクションが社交の場になってお互いの知り合いを紹介し合ったり、日本ではコンタクトが難しいような人とも話ができる。人脈を広げて、仲を深められる貴重な機会でした。 他にも自分たちで宿を借りて、現地の友人たちとパーティーしたり、クラブに出掛けたりして、盛りだくさんの内容で。 今回は以前来た時と違った過ごし方ができたので、新鮮さがありましたね。―なるほど、かなり刺激的な時間だったんですね。この企画ではCONVERSEに合うスタイリングを私物と組み合わせていただきました。蔵人さんはどのようなスタイルが好みですか?カテゴライズするとしたら、ストリート系ですね。とは言ってもスケーターやラッパーみたいな、いわゆる横ノリ系ではないので、全体的なバランス感は常に気を付けています。 ストリート系のアイテムをベースにしながら、アウトドアブランドやメゾンのアイテムを取り入れることで清潔感のあるスタイルを狙っています。 足元はシンプルなデザインのものを選ぶことが多いので、CONVERSEみたいに使いやすくて汎用性の高いアイテムは重宝します。どんな個性とも調和するCONVERSEの安心感。ーCONVERSEの多面性は、様々なシーンで自分らしく活躍する蔵人さんにもシンクロしているように感じます。蔵人さんにとって、モデル・YouTuber・ブランドディレクターの3つの活動は、それぞれどんな位置づけなんですか?モデルを始めたばかりの頃は、ブランドの世界観に合うかどうかでキャスティングされていたんですけど、それだけでは満足できなかったんです。 もっと自分の“個性”を伝えたいと思って、YouTubeを始めました。今回の企画もそうですけど、最近は「モーガン蔵人」として仕事に呼んでいただける場が増えていて、とてもありがたいです。 モデルとしてもYouTuberとしても“自己表現”ができているので、そういう意味では2つの活動の境界線は段々と薄れているような気がしますね。 モデルやYouTubeの仕事が「自己表現の場」になっているのに対して、ブランドディレクションは「クリエイティビティを活かす場」ですね。 また、OUR'sの名義で運営している「STRONG」では、セレクトショップとしての役割とは別に、オリジナルアイテムの製作もしています。 自分たちが気になるカルチャーをデザインへ落とし込んで、仕上がった服を自分たちで着る。自分が本当に満足できるものを作るために、試行錯誤する過程が好きなんです。―蔵人さんは、自分らしさを多様なフィールドで表現しているんですね。ご自身の核となるような、大切にしているマインドはありますか?遊びでも仕事でも、なんとなく流されるのではなく、目の前のことに集中できるよう気持ちを一回入れてから全力で楽しむようにしています。 それだけではなくて、「どうしたら、もっと楽しくできるのか」を常に考えて動いています。だからこそ、いま信頼できる仲間と一緒に活動できているし、楽しみやすい環境になっていますね。―そんな蔵人さんが考える、CONVERSEのイメージを教えてください。一番古い記憶だと、幼少時に履いていたシューズがCONVERSEだったのを覚えています。中学生の頃もよく履いていたので、定番という感じですね。 CONVERSEのスニーカーは、どんなスタイルにも調和する普遍さがある一方で、スタイリング次第でいくらでも自分のものにできるところがすごく面白いし、気に入っています。ぼくの周りにも、CONVERSEを履いている人がかなり多い印象です。―CONVERSEの中でも、特にお気に入りがあればぜひ教えてください。今回履かせていただいた「MADE IN JAPAN」は、黒のハイカットを持っています。その他にもワンスターやチャックテイラーなど5足ぐらい持っていて。形は断然ハイカットが好きですね。 ローカットの「ALL STAR」を履いたのは、1月のパリコレへ行った時が初めてなんです。今回のスタイリングでは、ボトムスの雰囲気に合わせて、ハイカットとローカットのどちらを履くのか考えました。 最近、限定ライン「TimeLine」から復刻リリースされた、かかと部分にスターが施されている「ヒールスター」も気になっています。―MADE IN JAPANのカラーアレンジモデル。実際に履いてみた印象は?まず、幅が細くなっていて、レギュラーモデルの履き心地が全然違う。 「MADE IN JAPAN」のキャンバス生地はめちゃくちゃ足にフィットしますね。シューレースも、コットン素材のほうが自然で好みです。 あとはヴィンテージ感のある生成りのソールも絶妙な色味で新鮮でした。インソールの赤いロゴが日本国旗を象徴しているというところからも、細部へのこだわりを感じます。 そして何と言っても、新作のロイヤルブルーはコーディネートに奥行きが出ますね。恐れず軽やかに。挑戦し続けるモーガン蔵人のこれから。―蔵人さんは色々なことに対して、フットワークが軽いですよね。何かを始める時に迷いはあるんですか?それはないですね。失敗して嫌になったら、諦めるのは簡単だし、基本的に「やったもん勝ち」だと思ってます。それもあって、「やりたい!」と思い立ってから行動するのは早い方ですね。 YouTubeも始めようと思ってから1ヶ月後には、撮影して投稿するまでの一連の作業がルーティーン化していました。 最初はできないことが多くて難しいと思っても、特別な才能が必要なジャンル以外は、時間をかけて勉強していけば、そのうち必ず形になるんですよね。―どんなシーンでも自分らしさを忘れず、興味のあることに挑戦していく蔵人さんは、変わらない姿で、多くのファンのニーズを叶えてきたCONVERSEの「ALL STAR」と重なるところがあります。そんな蔵人さんは、これからどんなことに挑戦していこうと考えているのでしょう。もともとアートが好きで、良いと思うものを自分の力で作り上げられる人に憧れていたんです。次第に土台は出来ているので、ものづくりや表現の幅を、もっと広げていくことが次の目標ですね。 ものづくりの面では、より本格的な服作りができるように周りと協力しながら準備しているところです。 あとは最近、ピアノとギターを始めたので、音楽も自分で作れるようになったら面白いんじゃないかなと思ってます。 YouTubeに自分の作った音を掛け合わせたら、表現の場をアップデートできるんじゃないかと思うんです。もっとこだわっていきたいですね。―最後になりますが、「MADE IN JAPAN」の新作を使用した3つのスタイリングを蔵人さんに提案していただきました。それぞれののコンセプトを教えてください。今回のカラーアレンジモデルは明るくて爽やかな青がすごく印象的だったので、どのスタイリングも服の色味を統一して、足元がポイントになるように組みました。ちょっと近くのスポットに行くくらいのラフなデートをイメージしました。全体的にシンプルで、リラックスできるアイテムを使っています。カジュアルなディナーを楽しむ日をイメージして、少しキレイめに。ニットの上からジャケットを羽織って、ドレスアップしてもいいかも。広い公園まで足を伸ばして散歩しながらリフレッシュする休日をイメージしています。原っぱに座って、のんびりコーヒーを飲みたいですね。