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  3. 人生の節目を彩る 大草直子的 春の”ハレ服“ NAOKO OKUSA × VERMEIL par iena
  • お出かけ! ドレスアップ!
    ワクワクを1着に映して

    年末年始のイベント、もしくは数年会えなかった
    友達との再会など。気持ちがワクワクするタイミングが、
    やっとやっと増えてきました。
    服は、私たちの内面や気持ち、女性像をラップ(包む)する包装紙。
    楽しい、嬉しい、大好き。
    そんな気持ちを、特別なワンピースやスカートに託したい!
    そんな私自身の想いを込めて作った、
    ジャガードのワンピースやスカートをぜひ♡

     

    コラボレーションアイテムはジャガードで仕立てた
    ワンピースとスカートの2型。
    着るだけで華やかなムードをまとえます。

    このワンピース、実は生地をあえて裏返して使用しています。そのほうが、手の込んだジャガード素材の美しさが「立ってくる」から。さらに、ボタンがあるほうを前に、少し立ち上がったネックラインを前にしても良いデザインにしているから、着ていく場所、時間、そしてなにより気分によって、着分けられます。ボタンを後ろにして着れば、甘さやヴィンテージ感が強くなります。赤みのある小物で、艶っぽさをプラスして。

     

    遠くから見るとドットのように見える、ジャガードを、ヴィンテージライクなワンピースにしました。ほんのり肌が透ける繊細な素材感、金糸を使った立体的な表情を際立たせた、華やかな1枚。ベルトでウエストをマークすると、袖やスカートのボリュームが目立って、さらにドラマティックに。上にジャケットを羽織れば、朝から仕事→夜の予定まで、楽に楽しく過ごせます。

     

    伝統と高度な技術を持つ、織物産地・桐生で織り上げたオリジナルのジャガード。サラッとした肌触りとしなやかな落ち感が特徴。ドットにも花にも見える可憐な柄が浮かびあがるように織り込まれています。黒とベージュは、色の違いだけでなく、同じ生地でも、表にする面を変えることで、印象に変化をつけました。ブラックは、膨らみのあるモチーフでシックに。ベージュは、立体感のある突っ切りジャガードで、より華やかに。前後両A面のデザインなので、予定や気分に合わせて、アレンジを楽しんで。

     

    大きな花を描いたジャガードを、ふんわりスカートに。光沢と張りのある素材をひと目見たときに、「スカートを作りたい!」と思いました。力のある素材は、ときにこうしたアイデアを連れてきてくれます。脚が美しく見えるようミモレ丈に、サイドから見たときにスッキリしたシルエットを作るよう、ウエストラインも大胆なタックを入れました。スタイルアップも叶えるスカートを、とろみのあるブラウスと合わせて、女性らしい印象に。

     

    ワンピースと同じく、桐生で織り上げたオリジナルのフクレジャガード。縦糸に2種類の糸を使用することで、起毛しているかのような花柄と陰影のある立体的な花柄を表現。上品な光沢と美しい凹凸が、豊かな表情を生み、優美なムードを漂わせます。ウエストベルトを作らず、ウエストトップからタックを入れることで、腰まわりがふわっと広がり、クチュール感のあるシルエットに。

     

    ネイビーやグレーが、男性の正統の仕事服だとすると、こんなミルクベージュは、女性のそれです。柔らかく優しく華やかで、まろやか。今更女性らしさを言うつもりはありませんが、懸命に仕事する場にも、プライベートでリラックスするシーンにも、素敵な要素。ソフトなブラウスを合わせ、スーツで着ることで、ドレスのような整った印象が手に入ります。

     

    ドレスアップも、「いつもの自分」でいたい、という人にもぴったりのジレのセットアップ。ジレは、シャープでグラフィカルなラインを作ってくれるから、全身をスッキリ見せてくれます。対して、素材はとろみがあり、さらにパールのピンボタン、パンツもスカートのようなボリュームのあるシルエット。スカート派にもパンツ派にも、スタイルアップ希望派にも(笑)ぴったりの着こなしです。タイのあるブラウスで、特別感を出して。

     

    流行や時代に関係なく着られる「リトルブラックドレス」。エフォートレスでミニマルなデザインの黒のドレスのことを言いますが、こんな1着があれば、あらゆるシーンのコーディネートは安定します。おしゃれの安定は、大げさでなく、気持ちの安定につながります! コサージュをつければ、きちんとしパーティーにも。タイツにローファーなら、友人達との食事会にも。スニーカー合わせだって可愛い!

     

    大草直子

    スタイリスト/WEBマガジン『mi-mollet』コンセプト・ディレクター。
    ファッション誌、新聞、カタログを中心にスタイリングをこなすかたわら、イベント出演や執筆業にも精力的に取り組む。
    2019年4月には新しいメディア『AMARC』を立ち上げた。近著『飽きる勇気(講談社)』ほか、インスタグラムも人気。
    Instagram:@naokookusa@naokookusa_styling@amarc_official

    STYLING&TEXT:NAOKO OKUSA
    PHOTOS:TSUTOMU SHIROKI(PEACE MONKEY)
    HAIR&MAKE:chiSa
    EDIT&TEXT:AYAKO SUZUKI(HRM)

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