Her Favorite あの人が選ぶ、とっておきの一着Her Favorite あの人が選ぶ、とっておきの一着

イエナと所縁のあるスタイリストとエディターが、2022AWシーズンのコレクションの中から個人的に気になったものをレコメンド! ご本人のコメントともに、それぞれのスタイルやいまの気分が反映されたアイテムをご紹介します。

STAFFphoto: Keita Goto (W)

飯島朋子> LOGO SWEAT

about IÉNA

イエナ30周年の記念カタログである『IÉNA BOOK』 でスタイリングさせていただきました。東京とパリで約2ヶ月かけて撮影した思い出深い一冊で、過去のヴィジュアルを参考に“可愛くも一言で括れない人”という自分なりの女性像を表現。初めてのお仕事にも関わらずそんな大きなプロジェクトにお声がけいただけて、とてもうれしかったです。

about ITEM

多くのメゾンブランドがスポーティなスタイルを提案していたように、私も今シーズンはスポーツアイテムを日常に落とし込むコーディネートが気になっています。スウェットは誰でも取り入れやすいデイリーなアイテム。この一着は、“VOILA(その通り、どうぞ、ほら見て)”というメッセージに惹かれました。フランス人の知り合いに聞いたところ他にもいろいろなポジティブな意味合いを含むようで、ポジティブなワードセンスが好きです。

シックなロゴデザインがきれいめなスタイリングの外しとして効く、大人でも着やすいモノトーン配色のスウェット。素材にはあえて厚手のラフィ裏毛を選んで味を出し、ロゴも発泡プリントにすることで立体感を演出しています。

PROFILE
飯島朋子(TOMOKO IIJIMA)スタイリスト

ファッションや雑誌など、自分の好きなものに携わることを目指しスタイリストを志し、金子夏子さんに師事。2000年に独立。多くのモード誌のほか、広告やブランドカタログなど幅広く手がける。

Instagram: @iijiytomokoiijima

STAFFphoto: Keita Goto (W)

辻 直子> FLUFFY KNIT

about IÉNA

これまで何度もコラボレーションしているイエナ。それまでのシックな世界観からよりモダンなムードに変わるタイミングでお声がけいただいた印象があります。私自身コラボする上では“難しいことは考えずにその時の気分をピュアに反映すること”がベストだと思っているので、ブランドとしてフレンチという軸は保ちつつも、時々のトレンドや様々な女性にフィットする柔軟性にとても共感しています。

about ITEM

コンサバティブは日本ではちょっと勘違いされていますが、私にとっては大好きなテイストのひとつ。特に大切にしているのは色使いで、先シーズンからグレーをシックに着たいなと思っています。しかもこれは今季らしいクロップド丈で、首の空き具合やリブのボリューム感も個性的。一見シンプルに見えるニットでも、ディテールに注目することでシーズン性が出て新鮮に写るのでおすすめです。

ふわふわとした柔らかい風合いのニットプルオーバーは、シャツやカットソーとレイヤードできる適度なゆとりは持たせつつ、今年らしいクロップド丈にすることでコンパクトなシルエットに。フレアスカートやワイドパンツなど、ボリュームのあるボトムスとの合わせがおすすめです。

PROFILE
辻 直子(NAOKO TSUJI)スタイリスト

様々なファッション誌や広告などで幅広く活躍する人気スタイリスト。独自のセンスとスタイリングにファンが多く、女優やブランドからのラブコールも絶えない。

Instagram: @naoko.ts

STAFFphoto: Keita Goto (W)

金子 綾> EMBROIDERED PANTS

about IÉNA

もともと甘いテイストが好きなので、フラッとお店に行くとキュンとする、でも甘すぎないアイテムが揃っているイエナのファンでした。だからいまこうしてお仕事で関われているのはうれしいですね。特に印象に残っているのは、去年誕生したイエナアンファンのヴィジュアルに娘と出演させていただいたこと。親子で使えるリュックも一緒に作って、それは私自身いまも愛用中です!。

about ITEM

年齢を重ねるにつれて主張が強いものが着られなくなってきて(笑)。このパンツは、ベースはシンプルな黒いスラックスだけどイエナらしいドット刺繍が同色で施されていて、さりげなく華もあり着ると様になるバランス感が絶妙。この冬はこんなベーシックカラーのパンツに色味のあるコートを合わせたいですね。

レディライクなドットジャカードの生地を使用しながらも、ウエスト裏のベルト仕様や前カンといったマニッシュなディテールを施したデザインパンツ。裾に向かってややテーパードしたシルエットが、すっきりした印象を生みます。

PROFILE
金子 綾(AYA KANEKO)スタイリスト

『VERY』や『Oggi』などのファッション誌をはじめ、カタログや広告、ブランドとのコラボレーション、ディレクションなどで活躍するスタイリスト。『黒のおしゃれEVERYDAY BACK !』(小学館)をはじめ、著書も多数手がける。

Instagram: @ayaaa0707

STAFFphoto: Keita Goto (W)

白澤貴子> TAILORED JACKET

about IÉNA

仕事でもショップに行くとついお買い物してしまうくらい、イエナの大ファンなんです。そんなイエナが偶然にも、設立時から私が大好きだったRoujeというフレンチブランドをエクスクルーシヴで取り扱うことに。そのプロモーションに関われたことが、イエナとの数々のお仕事の中でも記憶に残る企画のひとつです。2年前にコラボレーションしたワンピースもいまだに私の中での名品で、それを着てわざわざ私に会いに来てくれる人がいるほど。イエナとお仕事ができて幸せです。

about ITEM

先日お仕事でメゾンイエナに伺った際に目に留まったのがジャケット。ちょうどその数日前までパリにいて、パリジェンヌたちが男性から借りたようなビッグサイズのジャケットを上手に着こなしている姿を見て私もジャケット気分が急上昇していたところだったんです。ただハンサムなだけでなく、繊細な服と合わせることでより魅力が引き立つデザインは、さすがイエナです!。

秋のアウターとして活躍する、程よくゆったりとしたサイジングのウールジャケット。バックスタイルにボリュームを出しているため前から見た時にシルエットが膨張せず、またヒップが隠れる着丈にすることでどんなボトムスとも相性の良い一着に。

PROFILE
白澤貴子 (TAKAKO SHIRASAWA)エディター

10代の頃からファッション誌制作に携わり、現在は雑誌にとどまらず、広告媒体のクリエイティブディレクション、コラム執筆の他、アパレルのブランディング、アドバイザーなど多方面で活躍。パリ在住時に培われた独自のセンスとライフスタイルは、幅広い年代の女性や企業から支持されている。

Instagram: @takakoshirasawa

STAFFphoto: Keita Goto (W)

丸山佑香> DOWN VEST

about IÉNA

今年の8月に、私が手がけるアクセサリーブランドのトンのポップアップをメゾンイエナ自由が丘店で開催させていただきました。イエナのネイビーへのこだわりを大切にしたくて、あの時点では納得のいく色合いのビーズを揃えたつもりですが、いまでもきれいなネイビーを見かけるとついつい手を伸ばしてしまいます。

about ITEM

vol.1でもお話ししたように、スポーツマインドや男の子が着ていそうなプレッピースタイルが気になっています。そんなムードにぴったりだと思ったのがこのダウンベスト。ジャケット×パンツのセットアップにラガーシャツを差し込んだクリーンなコーディネートの上から羽織りたいです。

定番のダウンシリーズがリニューアルして登場。ポリエステル×ナイロンの軽い素材にパウダリーな加工を施すことで手触りの良い生地感に。防寒性はもちろん、フードと裾に備えたドローストリングスコードやダブルジップなど、機能性も充実。中綿にはサステナブルダウンを使用しています。

PROFILE
丸山佑香 (YUUKA MARUYAMA)スタイリスト

様々なモード誌を中心に、広告、アーティスト、俳優などのスタイリングを手がける。ハンドメイドアクセサリーブランド「TON」のディレクターも務め、今年8月にはイエナとコラボレーションした。

Instagram: @yuukamaruyama

STAFFphoto: Keita Goto (W)

西澤未来> HOODED COAT

about IÉNA

初めてIENAと仕事で関わったのは、スタイリスト辻直子さんとご一緒した&NAVYという新ラインのヴィジュアル撮影です。オケージョンで活躍するデザインながらも、イエナらしいノンシャランなフレンチシックさがあり、抜け感のある素敵なアイテムばかりでした。撮影ではコレクションのネーミングに合わせてネイビー一色の世界観をつくり、大量の白いスターチスの花をアクセントに。潔く、凛とした女性像が表現できたと思います。

about ITEM

コートはあまりトレンド感の強すぎないシンプルシックなものが好きです。プレスルームで見かけたこのコートは一見とてもベーシックですが、丈感やフードなど程よくモダナイズされているバランスに惹かれました。着心地も軽やかでノンストレス。きれいな落ち感も着ていて様になると思います。コートの下は、どこかボディコンシャスな要素を忍ばせたスタイリングだったり、トラッドでマニッシュなスタイリングだったりと、その日の気分で様々なムードを楽しみたいと思います。対照的なコーディネートもマッチしてしまうニュートラルさも魅力ですね。

表面にわずかにウェーブ感のある素材を使用した、ストンと落ちるシルエットがイエナらしいコート。大きなフードやワイドなアームに対し、シルバーとゴールドの中間のような色合いの小さく薄いメタルボタンがアクセント。着脱できるフード付き。

PROFILE
西澤未来 (MIKU NISHIZAWA)クリエイティブディレクター・ファッションエディター

クリエイティブディレクター、ファッションエディター。LVTNの主宰として、広告・カタログ・ムービー・CM等のクリエイティブディレクション、ファッション誌のエディトリアルを行う。

Instagram: @miku_nishizawa

STAFFphoto: Keita Goto (W)