1. HOME
  2. 特集
  3. 川上ファッション通信 Vol.34 ハンサム派orフェミニン派 川上さんに聞く“タイプ別アウターコーデ”戦略法!
  • 今年の秋はお洒落してお出かけしたい気分が復活!
    新しいコートを着てどこへ行こうかと計画している方も多いのでは?
    ファッション誌で活躍し、トレンドや着こなし術を熟知しているスタイリストの川上さやかさんに、今年ならではのコートの着こなし方を指南して頂きました。

    あなたはハンサム派?それともフェミニン派?

    Handsome Styling

    旬に着こなす“まろやかワントーンカラー”のレザーコーデ

    01Handsome

    ショート丈のレザーブルゾン。今年ならではのインナー合わせのバランスは、中途半端ではなく思い切り短長のバランスがあるインナーを合わせる事です。今回のレザーブルゾンには、ヒップラインまであるニットを合わせ、ニットの見える分量を多くして柔らかさをプラス。更にベージュからエクリュのワントーンにすることで、ハードなレザーの印象にまろやかな女っぽさが加わります。大ぶりのフープピアス、レオパード柄のバッグ、ポインテッドシューズなどリッチに格上げする小物も忘れずに。

     

    トラッドなアウターにはトレンドアイテムをプラス

    02Handsome

    スタンドカラーのアウターにはタートルネック合わせで無難にするのではなく、顔周りが華やかになるビッグカラーのブラウスをチョイス。黒のニットをレイヤードすることで更にビッグカラーの存在が強調され、トラッドな印象になりがちなヘリンボーンアウターコーデに“今っぽい”新鮮さがプラスされると思います。コインネックレス、エナメルのローファー、ゴールドチェーンのキルティングバッグなど、旬で艶のある小物をプラスして華やかなモノトーンコーデに仕上げました。

     

    アウターとカラーニットの関係性

    03Handsome

    トラッドな雰囲気のコートを思い切りトラッドスタイルにコーディネート。コートの糸にリンクさせ朱赤のニットを選びました。カラーニットにチャレンジする時は、こんなふうにアウターの色や柄から同じ色を取り入れていてみるといいでしょう。気を付けて欲しいのは逆にあまり色合わせすぎるのは禁物。ボトムは黒などのダークカラーではなく、ベージュやキャメルなど暖色系を選ぶと、赤いニットとの相性も良くコートも引き立ちます。 ※コートは11月中旬入荷予定となります。

     

    ステンカラーコートはカッコよく、そして女っぽく

    04Handsome

    メンズライクなステンカラータイプのコート。袖にボリュームがあったり、着丈が長かったりと、きちんと更新感のあるそんなコートには“今”を感じるアイテムを合わせたい。思いきり丈の短いニット、レギュラーカラーシャツやミリタリーパンツは、とろみのある柔らかな素材び女っぽさも忘れずに。注目カラーのブルーが見える分量が多いとフレッシュな印象に。更にポインテッドのシューズにチェーンバッグでステンカラーコートをカッコよく、そして女っぽく着こなしたい気分です。

     

    カジュアルなアイテムこそコンサバティブと好相性

    05Handsome

    カラーブーツやニット帽が“気になるけど、どうやって取り入れていいか分からない“という方も多いのでは。カジュアルなアイテムをバランス良く取り入れるには、きれいめなアイテムと合わせてあげると意外としっくりとまとまります。ハーフ丈のノーカラーコートや細身のリブニットなど、コンサバティブなスタイリングに取り入れがちなアイテムも、ベースカラーを統一すると違和感なくマッチ。今回はネイビーとグレーで全体をまとめました。ブルーのシューズに黒いバッグは強すぎるので上品なキャメルでバランスを取るといいでしょう。

     

    Feminine Styling

    ベーシックなアイテムこそ今っぽさを大事に

    01Feminine

    優しいベージュのステンカラー型コート。ベーシックなデザインではありますが、肩の落ちたドロップショルダーやマキシ丈の着丈など、きちんと“今”っぽさ“が取り入れられているのが古臭くならない理由。コートの優しいムードを引き立てるよう、インナーにはブラウンのワントーンをセット。今年手に入れたいミックスヤーンのボリューミーニットに、キュッと細身のリブスカートを合わせてお互いを引き立て合わせます。チェーンやブーツのバックルなど、ゴールドがポイントになった小物でリッチな雰囲気に仕上げました。 ※コートは11月中旬入荷予定となります。

     

    Bitter Sweetなマカロン&チョコレートカラー

    02Feminine

    甘い印象になりがちな襟が大きいピンクのコート。赤みのあるダークブラウンのIラインニットワンピースを合わせ甘さを抑えると、大人のBitter&Sweetなコーディネートに。首元や裾からのそくニット素材が、光沢感のあるコートのコーディネートに適度なカジュアル感を与えます。小物もブラックで引き締めつつ、小さなポシェットや筒形のブーツを合わせて、きちんと着るよりも、これくらいラフに着るのが今の気分。ポシェットは斜め掛けするだけで小柄な方にも挑戦しやすいコーディネートに。

     

    お役立ちブラウスで脱ワンツーコーデ

    03Feminine

    ZIP UPのコートでも今年はZIPを閉じずレイヤードスタイルを楽しみたい気分です。今の時期はトップスとボトムのワンツーコーデになりがちですが、インナーにブラウスを足してあげるだけで華やかさと今っぽさがプラスされます。透け感のあるボウブラウスは一枚持っているととても便利なアイテム。ポイントはリボンを結ばず垂らしみて下さい。縦のラインが強調され、かつ“かしこまり感”が抜けます。ゴールドのZIPや金ボタンがアクセントになっているので、アクセサリーはパールのピアスのみでシンプルに。

     

    重心を上へ!ミドル丈コートの着こなしポイント

    04Feminine

    ピーコートなど、ミドル丈のコートにはインナーに丈の短いトップスや、逆にハイウエストのボトムなど、腰位置や重心を上に持ってくるバランスが着こなしのポイントになります。トレンドに復活したヒップハングや、ローウエストはバランスが悪く見えるのでNG。今回はイエローのタイトスカートとロングブーツで縦になるラインを強調し、着丈が短めなニットを合わせることで、重心を上げて全体のバランスをとりました。

     

    思い切り華やかでフェミニンに!

    05Feminine

    ハッと目を引くパープルの主役級コート。セーラーカラーのような大きな襟は顔周りを華やかにしてくれて、かつ小顔効果も。インナーに白いレースのワンピースを合わせれば、華やかさが倍増され、これから12月にかけてのクリスマスや女子会など賑やかなシーズンにもピッタリな装いに。靴やバッグ、ストールの小物に至るまで思い切りフェミニンを楽しみたいコーディネートです。

     

    川上さやか(スタイリスト) 女性ファッション誌を中心に、WEBメディア、カタログなどで活躍する人気スタイリスト。初の著書「おしゃれになりたかったら、トレンドは買わない」(講談社刊)が発売中。