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  3. 3人の人気スタイリストが解決!アウターお悩みQ&A

    本格的な冬の到来を前に、フレームワークの新作アウターをいち早くご紹介。
    村山佳世子さん、福田麻琴さん、川上さやかさんの人気スタイリスト3名による、
    悩み別Q&Aに乗せてお届けします!

    • 村山佳世子

      圧倒的なセンスから生み出される洗練されたスタイリングに、業界内のファンも多い。著書『一生もののおしゃれが身につく10のルール100のコーディネート』(集英社)がベストセラーに。

    • 福田麻琴

      パリ留学経験を生かした、誰からも好感を持たれるフレンチテイストのカジュアルコーデが大人気。著書に『コスパのいい服』(すばる舎)など多数。2021年にYouTube「FUKUDAKE?」をスタート

    • 川上さやか

      上品なシンプルベーシックスタイルが、多くの女性の心を捉える。著書『おしゃれになりたかったら、トレンドは買わない』(講談社)には、川上流のおしゃれセオリーがぎっしり。

    軽くて暖かいアウターを教えてください!

    (村山さん)毛足の長いモヘアのシャギーコートがイチオシです!

    sakura166cm / 細身(SNAP

    素材にニュアンスのあるシャギーコートは、とびきり軽くて暖かい旬のアウター。きれいな色を選べば華やかな印象が手に入り、コーディネートを頑張らなくてもおしゃれ感が叶うはずです。モヘアのボーダーニット×白のデニムで優しいムードにまとめ、その雰囲気を壊さないようにブラウンの小物で上品に引き締めてみました。仕上げに小ぶりの三角ストールを加えれば、今どき感がアップします。

     
     
    軽くて暖かいアウターを教えてください!

    (福田さん)キルティングの裏地付きなら、
    薄手のウールコートに暖かさが加わります。

    yone160cm / 普通(SNAP

    薄手のウールコートって意外と寒いものが多い。でも、キルティングの裏地がドッキングされている一枚なら、まるで2枚のアウターを重ねたようで、ブルーシャツにスキンタートルを重ねただけのデニムスタイルでも、十分な暖かさが手に入ります。裾をちょっと絞り、ローファー、チェックのストール、ハンドバッグを合わせて、今季らしいトラッドコーデを作ってみました。

     
     
    ショート丈アウターのおすすめの着こなしは?

    (川上さん)ラベンハムのキルティングジャケットを主役に、
    旬のレイヤードスタイルを楽しみます。

    mariko153cm / 普通(SNAP

    “あえてニットの裾を出す”というのが、ショート丈のアウターを着るときにはおすすめ。ワンクッション挟むことで、あまり緊張せずに新しい丈に挑戦できるかなと思います。ほっこりしがちなキルティングジャケットは、パキッとしたシャツ素材を加えるとキレイめに仕上がり、強めの印象のレオパード柄バッグを顔に近い高めの位置で斜めがけするのも効果的です。チュニック丈のワンピースと相性がいい筒型のロングブーツで旬のトッピングを。

     
     
    ショート丈アウターのおすすめの着こなしは?

    (福田さん)マニッシュなフライトブルゾンを、
    ブラウンのワントーンで上品に仕上げて。

    sakura166cm / 細身(SNAP

    どこか紳士的な香りがするショート丈のフライトブルゾン。コーディネートはその逆をとって、フェミニンに仕上げるのが成功への近道です。Iラインのニットのセットアップ、フード付きマフラー、レザーのバッグと、いろいろな素材と色味のブラウンをグラデーションのように重ねて、今年らしい配色を楽しみます。ブラウンって一見難しそうにも思えますが、実はすごくエレガントなカラー。是非、トライしてみてください。

     
     
    ママにおすすめのアウターは?

    (福田さん)トレンド感と機能性が両立する、2WAYのMA-1を味方につけて。

    yone160cm / 普通(SNAP

    丈が長いとしゃがんだ時に裾が汚れたりして、動きに制限が出てしまいますよね。お尻が隠れるくらいの丈感のMA-1なら、アクティブな上、暖かさも十分。さらに今年らしさもあるので、着るだけでおしゃれ感が演出できるはずです。しかもこれ、なんと、キルティング素材との2WAY仕様。一枚あるだけで、何パターンもの着こなしを楽しめます。アウターがメンズライクなので、着こなしは白を基調としたフェミニンなスカートスタイルに。サイドゴアブーツとレオパード柄の黒小物で、全身を引き締めました。

     
     
    小柄さんにおすすめのアウターは?

    (村山さん)オーバーサイズの短め丈アウターを使って、
    バランス良いコーディネートを楽しんで。

    mariko153cm / 普通(SNAP

    バサっと羽織れるガウンタイプのアウターは、丈が長いと小柄さんには全身のバランスが取れにくいかもしれません。お尻が隠れるくらいの程よい丈感を選び、インナーでIラインを作れば、スッとしたシルエットが演出できます。トップスはウエストインするとさらに腰位置が上がるはず。シルバーアクセサリーをポイントにして、大人っぽい着こなしを目指して。

     
     
    ダッフルやPコートを子供っぽく見せない着こなしは?

    (村山さん)黒のダッフルを選び、脱トラッドに。
    着こなしはメンズライクに仕上げます。

    sakura166cm / 細身(SNAP

    ダッフルコートは少しモードに振ってあげることで、簡単に大人っぽいムードにまとまります。モードさのある黒を選びグレーの着こなしに羽織れば、ぐっとメンズライクな印象になり、ともすると子供っぽく見えがちな脱トラッドが叶います。白タートル、ハット、バッグと、ポイントで白を効かせて、クールな印象を盛り上げて。

     
     
    ダッフルやPコートを子供っぽく見せない着こなしは?

    (川上さん)ゴールドボタンを効かせた大人向きのPコートを、
    リッチな雰囲気で着こなして。

    mariko153cm / 普通(SNAP

    ゴールドボタンを効かせた柔らか素材のPコートなら、それ自体が大人向き。リラクシーなシルエットや後ろのスリット使いも、とても素敵です。Pコートと相性の良いデニムは、ボトムではなくシャツで取り入れ、白の透け感タートルとの旬の着こなしに。アクセサリーとバッグはPコートのゴールドボタンをリンクさせて、リッチな雰囲気でまとめました。

     
     
    ダウンがカジュアルに見えすぎない着こなしは?

    (川上さん)カジュアルアイテムはダウンのみ。
    女らしさを意識したコーディネートに。

    sakura166cm / 細身(SNAP

    “カジュアルアイテムは1コーデにひとつだけ”というのが、マイルールのひとつなのですが、分量が大きいダウンの場合は、そのルールが特に有効な気がしています。カジュアルすぎないニュアンシーなカーキをチョイスして、ダウン以外は女らしさを意識した白のワントーンに。起毛感のあるニットや落ち感のあるスカート、ファー素材のバッグが、フェミニンな印象を盛り上げます。カジュアル見えを避けるならスニーカーはぐっと我慢。ポインテッドのキトゥンヒールのブーツに。

     
     

    Photograph:Nozomi Wakabayashi
    Styling:Kayoko Murayama / Makoto Fukuda / Sayaka Kawakami
    Writing:Yasuko Isobe