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  3. 2022 AUTUMN / WINTER MACKINTOSH × EDIFICE ファッション業界人に訊く、マッキントッシュ×エディフィスの見聞録。
  • 2022 AUTUMN / WINTER

    MACKINTOSH × EDIFICE

    エディフィスではもはやマスターピースである英国を代表するアウターウェアブランド、〈マッキントッシュ(MACKINTOSH)〉。
    今シーズンエディフィスでは往年の名モデルを含む、過去にない豊富なモデルバリエーションの別注コートを展開。
    今回の特集ではスペシャルゲストとして、ドレスバイヤーを経て国内外のブランドディレクションに携わり、
    ファッションインフルエンサーとしても活躍されている高田朋佳氏と
    メンズファッション誌を中心に活躍されているスタイリストの四方章敬氏に、マッキントッシュについてQ&A形式で話を訊きました。
    ファッションに精通しているお二方の"今年らしい着こなし"も合わせてご紹介。

    Q

    まず、マッキントッシュというブランドに対しての印象を教えてください。マッキントッシュにまつわるエピソードなどもございましたら教えてください。

    高田:英国を代表するトラディショナルなアウターブランドというのが昔からの印象です。近年は正統派はもちろん、展示会などではかなりデザイン性の高いアウターも見られるようになりましたが、根底にある確かな物作りの背景があるので、どれもクオリティが高いなと感じています。やはり、「マッキントッシュのアウターなら大丈夫」という安心感があります。

    高田朋佳

    (FASHION CREATOR/175cm)

    日本を代表するセレクトショップであるBEAMSのドレス部門でバイヤーを務めた後に2019年に退社。現在はシンガポールのセレクトショップであるコロニークロージングのクリエイティブディレクターやイタリアのパンツ専業ブランドであるBERWICHのクリエイティブアドバイザー、EDIFICEのプライベートブランドAVANCERのディレクションも手掛け、国内外の様々なブランドやショップとプロジェクトを手掛けている。インスタグラムのフォロワーは約10万人と、インフルエンサーとしてもその動向に注目が集まっている。

    レディースで新定番として人気を博しているニューモデル
    "HUMBIE / ハンビー"をメンズにモディファイした別注モデル。
    釦をメタルパーツに変更し、大人が着れるリラックスシルエットが特徴。

    Q

    今回のエディフィス別注コレクションの中で印象に残ったモデルを教えてください。また、その理由をお聞かせください。

    高田:HUMBIEは基本的なディテールはPコートですが、羽織った時のボリューム感に驚かされました。いわゆるオーバーサイズな雰囲気なのですが、その塩梅がとても上手でさすがマッキントッシュだなと感じました。また、エディフィスさんが別注されたメタルパーツ使いが上品さを増して、「オーバーサイズ=若い人が着るカジュアル」のイメージをさらに覆してくれています。大人がサラッと着こなして欲しいコートに仕上がっていると思います。

    Q

    今回のコーディネートのポイント、こだわりをそれぞれ教えてください。

    高田:たっぷりとしたボリュームのあるコートなのでパンツバランスに気を付けました。千鳥格子のパンツとパラブーツを合わせて冬のパリをさりげなく歩いているようなコーディネートです。インナーから覗くニットのカラーリングがポイントです。

    高田:トラディショナルなダッフルコートのスタイルをバランスやシルエットで遊びました。オーバーサイズなダッフルコートとガンクラブチェックのカントリーライクなジャケット、Levis 517のフレアシルエットで温故知新な新鮮な装いです。

    Q

    普段アウターを着こなす際に気を付けているポイントや、アウターの着こなしのコツを教えてください。

    高田:アウターとインナー、パンツの繋がりが着こなしのポイントだと思っています。着丈の長さとパンツの裾のバランスや、身幅の広さとパンツの太さなど、アウター単体の色やバランスだけでコーディネートを決めてしまうと全体のシルエットが完成しません。

    Q

    まず、マッキントッシュというブランドに対しての印象を教えてください。マッキントッシュにまつわるエピソードなどもございましたら教えてください。

    四方:やはりマッキントッシュといえばゴム引きのダンケルドのイメージが強く、仕事柄何度も撮影してますね。全体的な印象としては、トラッドなアウターのイメージですが、ここ何年かでトータルブランド化、さまざまなブランドとのプロモーションを見てイメージが変わってきています。今回のエディフィス別注のコートも従来のマッキントッシュのイメージのアイテムより少しモード感や今っぽさがプラスされていて、とても興味深いアイテムのラインナップでした。

    四方章敬

    (STYLIST/178cm)

    1982年京都生まれ。「LEON」「MEN'SEX」「MEN’S CLUB」などファッション誌を中心に活躍。

    今期マッキントッシュの新たな定番として登場したキルティングアウター「ビートック」の別注モデル。
    光沢のあるドット釦や鮮やかなレッドカラーの裏地が高級感のある仕上がりに。

    Q

    今回のエディフィス別注コレクションの中で印象に残ったモデルを教えてください。また、その理由をお聞かせください。

    四方: キルティングのアウターって昔からあって、仕事柄何度もスーツの上やジャケットの上にコーディネートしてビジネス提案の撮影をしてました。最近はロングコートのブームもあり、撮影で使う機会が減っていたのですが、今回のエディフィス別注のキルティングアウターを見て新しさを感じました。あまりデザインが変わらないキルティングアウターですが、着丈が少し長くなることでガラッと印象が変わりました。着丈が長くなったことでジャケットとのコーディネートがしやすくなったと思います。またパッチ&フラップポケットになっていてカジュアル感があるので、今のビジネスウェアのカジュアル化との相性も良くなったと思います。

    Q

    今回のコーディネートのポイント、こだわりをそれぞれ教えてください。

    四方: 今回はスーツとコーディネートしてみました。キルティングアウターにスーツといった定番のコーディネートですが、数年前と変わってるのは、リラックス感がプラスされていること。クリースの入っていないゆるいセットアップとも相性が良く、今っぽい印象になります。キルティングアウターは一見子供っぽく見えがちですが、ブラック×ブラウンだと大人っぽく見えると思います。ブラウンスーツとの相性が良いオレンジを差し色としてインナーに。ポイント(色)を上に持ってくることで視覚効果でスタイルが良く見えると思います。

    四方: HUMBIEはシルエットがゆったりしていてとても今っぽいのでインナー、パンツなど少しゆるいアイテムとの相性が良いです。インナーのミドルゲージスキッパーで抜け感をプラスしつつ、足元はしっかり革靴で大人っぽさを出しています。メタルボタンに変えることで、少しモード感がプラスされているのでシンプルなさらっとしたコーディネートが合うと思います。ゆったりシルエットで生地の分量が増えたことによって全体的に重く見えがちなので、明るい色のニットを使うことで重くない軽い印象になるものポイントです。これくらいの明るいニット、とても相性が良いですね!

    Q

    普段アウターを着こなす際に気を付けているポイントや、アウターの着こなしのコツを教えてください。

    四方: ポイントは色使いです。今回も色ニットを合わせましたが、あまり重たく見えないように色ニットや、ライトグレー、白、などの色を使ってます。着こなしのコツは、「シンプルに着こなす!」ですかね。ニット、パンツにコートといった、すごくシンプルな合わせをしてます。あくまでもシンプルに大人っぽくコートを着ているのが個人的にいいなと思うので。

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