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  • 8人が着るFOLLの
    モヘアニットカーディガン。

    MY 
    PERMANENT 
    ITEM.

    今秋のワードローブに上質なニットカーディガンを迎え入れよう。去年登場し大好評だったUNFOLLOWのプライベートレーベル「FOLL」のモヘアニットカーディガン。今季はカラーバリエーションを大幅に増やした10色がラインナップ。こだわり抜かれたシルエット、袖を通した時の肌触り、柔らかく程よい肉厚感、冬場でも一枚羽織って外出できるほどの保温性。長く着たいからこそ、ベーシックかつ上質なものを持っていたい。今回このウェアを様々なシーンで活躍する8人に着こなしてもらい、ファッションやライフスタイルに迫ったインタビューを敢行。それぞれのシーンに映えるスタイルを紐解いていく。

    Photo_Naoki Usuda
    Text_Sana Tajika
    Edit_Ryotaro Miyazaki

    濱本愛弓スタイリスト

    美容学校を卒業後、アパレル会社に就職。その後スタイリストの仙波レナ氏に師事。独立して4年目の現在は、モード誌やのスタイリングのみならず自身がモデルをすることも。Instagramでの私服スナップも人気。
    Instagram:@ayumi6316

    ー今回のコーディネートポイントはどこでしょうか?

    モヘアカーディガンにChika KisadaのブラックドレスとSergio Rossiのヒールを合わせてみました。ドレッシーなムードのアイテムにニットの柔らかい素材を重ねることで、リラクシーな雰囲気に仕上げたかったんです。カジュアルになりがちなカーディガンですが、起毛で縫い目が見えづらかったりリブがなかったりと、モードなスタイリングとも相性がいい。わたし自身カーディガンはあまり着る機会がなかったのですが、このアイテムはジャケット感覚でも羽織れると思いました。オーバーなカーディガンをアウターっぽく着たい今シーズンの気分にもぴったりです。

    ースタイリングをする時に常に心掛けていることはありますか?

    会う人の雰囲気に合うようなスタイリングを心掛けることもありますし、ブランドに伺う時はなるべくそのブランドのアイテムを着用していくようにするなど、お会いした人にとっての印象がマイナスにならないようには気を配っています。仕事の時の必須アイテムはジュエリー。リングは仕事の日にはマストで付けています。でも休日に気の知れた友人に会いに行く程度であれば、アクセサリーは全て取ってしまうので、リングやバングルはオン・オフのスイッチのような役割をしているかもしれません。休日はTシャツとデニムのみでスタイリングすることもあります。最近はワンピースを1枚でさらっと着るシーンが多いですね。

    ー幅広い媒体でお仕事をされていますが、これまでで印象に残っているお仕事はありますか?

    スタイリングすることが一番好きで楽しんでいるので、担当したエディトリアルの一つひとつが印象深いです。強いて挙げるなら、とあるブランドのショーをお手伝いさせてもらった時、ショー会場が京都にある国宝認定されているお寺だったんです。そういった荘厳な場所でお仕事をさせてもらえることってなかなかないので、記憶に強く残っています。

    ー最近休日などにハマっていることは何かありますか?

    最近は睡眠時間が十分に取れていないのですが、基本的に休日は永遠と寝ています(笑)。あとは最近、羊文学を目当てにROCK IN JAPAN FESTIVALに行ってきました。音楽はほとんど邦楽しか聴きません。ただ先日開催されたSUMMER SONICにも出ていたMåneskinというロックバンドが自分の中でヒットしていて。クロップド丈のトップスを着ていたり、ランジェリーでパフォーマンスしていたりと、ファッションも気になるしMVもおしゃれなんですよね。カルチャーはそれほど詳しくはないですが、広く浅く色々なジャンルを楽しんでいます。

    ー仕事をするうえで、これからも大切にしていきたいことを教えてください。

    ありがたいことにわたしを立てていただく企画も多く依頼いただきます。でもあくまでクライアントに寄り添った上で自分の色を出せるかを大切に、ブランドの魅力をさらに引き出していけるようなスタイリングを提案していきたいです。

    楠木 拓朗モデル, 俳優

    大学入学を機に上京。古着屋「NOILL」スタッフとして働きながら、Instagramをきっかけにモデル活動をスタート。現在は俳優として舞台やCMにも出演し、活動の幅を広げる。今年の夏の一番の思い出は、住もうとした部屋が事故物件だったこと。
    Instagram:@takuro_kusunoki

    ーモヘアカーディガンを着てみていかがですか?

    古着のモヘアカーディガンって大きめのサイズがないんですよ。袖リブがしまっていたりと結構着づらい印象がありました。FOLLのプロダクトは、表が起毛しているけど、内側は少し違った加工が施されて、モヘア特有のチクチク感が軽減されてるのもポイント高めです。60’sのヴィンテージを落とし込みつつ、いまっぽく着られるのは、自分のスタイルど真ん中ですね。着倒して、経年変化した感じも見てみたいです。

    ーハイトーンヘアにチェンジされましたが、洋服の着こなし方は変わりましたか?

    仕事の関係でヘアチェンジしたんですけど、自分にひとつ色が増えた感覚なので、金髪ありきでカラーバランスを考えなきゃいけない。そうなるといままでのカジュアルな服を着こなすのが難しくなりましたね。でも逆にこれまでしっくりこなかった服が、いまの自分には合ってるかもって思えたりすることもあるので、このヘアに合うファッションはまだまだ模索中です。

    ーアクセサリーをたくさん身に付けていますね。

    肌が白めだから、そこに合わせた際に品良く見えるようにっていうのと、古着を合わせても野暮ったくならないっていう点でゴールドアクセサリーが好みです。昔からずっと古着は好きなんですが、カルチャーに寄りすぎないシティユース感は常に意識しています。シンプルな着こなしが多いので、アクセサリーはぼてっと付けるのが好きです。

    ー3ヶ月前くらいにInstagramのフォロワーが急に伸びたと伺いましたが、何がきっかけなんでしょうか?

    いきなりフォロワー数が右肩上がりに急上昇、約一ヶ月でフォロワーが9万人増加しました。実はこれ、戦略的なインスタ運用の結果なんです。Instagramを研究し尽くして、フォロワーの方々がぼくに求めてくれるだろうことを率先してやっていったんです。というのも、まだこの先やりたいことがはっきりしていなくて、今年ずっと悩み続けてるんですよ。決断するための糸口が見えてくればいいなと思って、いまは色々な人に話を聞きに行っています。だから自分にとってのSNS運用は、その決断ができた時にたくさんの方々に応援してもらえるような環境づくりと言えるでしょうか。

    ー素敵な写真の裏には、戦略と目標を達成するための努力があったのですね。

    俳優の仕事も自分にはまりきれていない気がしていたんですが、ある人に「ハマるまで仕事してないんじゃない?」って言われてハッとして。だから、このまま俳優の道を極める努力をしていきたい反面、いまはなんだか自分が何者なのかわからなくなりつつあります。でも、拒否反応をせずありのままを受け入れて、なんとか前に進もうとしているっていういまの態度も、将来の自分にとっては結果的にプラスなのかもしれません。まだまだ人生の研究中です。楽しみます!

    大比良 瑞希シンガーソングライター

    2015年にソロデビュー。エレキギターを爪弾きながら歌い上げるスタイルで幅広く活動。今年2月には最新アルバム『Little Woman』を、9月には七尾旅人さんとのデュエットソング「ドンセイグッバイ」(七尾旅人『Long Voyage』収録)も発売。
    Instagram:@mizuki_ohira

    ー音楽活動はいつ始められたんですか?

    中学の時にガールズバンドを結成して、文化祭で投票を集めるために当時流行っていた大塚愛さんやJUDY AND MARYをコピーしていました。それがわたしの音楽活動の原点です。当時は歌っておらず、ギターのみの担当だったんですが、高校生の時に初めて作詞・作曲したり、他のメンバーには内緒でボイストレーニングに通い始めたりと、バンド活動の傍ら一人で歌う活動もするようになっていきました。社会人になる前に何かしらの結果を残したかったので、2015年にソロデビューを決意。プロデューサーやチームも自分で探したりしていました。

    ーカーディガンを着てみていかがですか? 合わせているアイテムも気になります。

    毛玉ができたりほつれたりと、何かと扱いにくいニットは長く使っていくのが難しい印象でした。でも、このカーディガンは丈夫な印象で、肌触りもよくずっと一緒にいてくれそうな感じがする。都会だけでなくて、秋の山とも相性が良さそうです。今日合わせたこのサロペットスカートは、ヴィンテージショップの「tahlia store」でゲットしました。舞台の衣装に使われていたみたいなんです。

    ーファッションのマイルールはありますか?

    自分の音楽もそうですが、ジャンルや言葉で縛られたり、ひとつの枠に収まらないでいたいなと思います。ファッションも音楽も純粋に好きなものをミックスして、オリジナルのバランスを見つけていきたいです。

    ー以前はファッション系の専門学校にも在籍されていたとか。ミュージシャンとしては異色の経歴なのでは?

    一時期スタイリストコースに在籍していました。音楽とファッションって切っても切り離せない関係なのかなと思っていて。時代の空気感とかトレンドとか、世の中から求められているものに応えながら、自分がかっこいいと思ったものを生み出していく行為はどちらにも共通している部分があります。だから両者の根底に流れているものを学んでみたいと思ったんです。在学中に出会った人たちもわたしの大切な財産です。

    ーステージ衣装にもこだわりがあるのでしょうか。

    ギターを肩にかけて持った時のトータルのバランス感はすごく気にしています。ギターからはみ出る裾の長さとか気になっちゃうんですよ(笑)。できることなら毎度試着室にギターを持ち込みたいくらい。あとは、厚底のシューズでバラードを歌ってふらついてしまうことがあったので、最近はスニーカーを履くようにしています。発声する上でも、しっかりと地に足が付いていることは大切なので。

    ーミュージシャンとしての今後の展望を教えてください。

    エレキギターと歌声だけで魅せていけるようなミュージシャンを目指したいです。今年のフジロックでHiatus KaiyoteのNai Palmがエレキギターの弾き語りだけで観客を魅了していたのを観て、かなり刺激を受けました。“なんとなくいいな”みたいな雰囲気をまとえていることも大事だとも思うので、完璧な姿を見せ続けるのではなく、インスタで見せているようなラフさも大切に、これからもエレキギターと歌声だけで自分の想いがどこまで届けられるかを突き詰めていきたいです。

    BIG-8ビートメイカー

    大学生の時に友人の影響でリリック作成やフリースタイルを始める。DJ Premierに衝撃を受け、ビートメイキングにのめり込むように。8月には最新アルバム『August』をリリース。現在はミュージシャンのみならず、ファッションブランドなどにも楽曲を提供している。
    Instagram:@big81993

    ープライベートでニットは着ますか?

    普段ニットはあんまり着ないですけど、こういう上質で良いものを見ると、そのアイテムをメインにコーディネートを組んでみようと思えます。この色もいいですよね。原色のグリーンがどこかアメリカっぽさがあって。クラブよりはホテルやラウンジでのDJの時とか、品のあるムードを出したい時に羽織りたいです。秋始めはバッグに入れて持ち歩くのもいいかも。そんなに着ないニットも、これに限ってはヘビーユースの予感がしています。

    ーカーディガンの丈感もバッチリです。今日穿かれているパンツにもグリーンの刺繍が施されていますね。カーディガンと色味を合わせてきていただけたようで。

    このパンツはSUPPLIERという日本発のストリートブランドなんです。ヒップホップに携わっていると、アメリカの文化やものを無意識にも取り入れがち。アメリカの影響を受けやすい環境だからこそ、ファッションのどこかに意識的に日本のアイテムを取り入れています。もちろんファッションに限らず、自分の作る音楽でも日本の歌謡曲を使うことがあります。一部を抜いてワンループさせるとかっこいいビートになったりするんです。日本の文化が死んでしまうのは嫌なので、これからもこのマインドは大切にしていきたいですね。

    ー歌謡曲もおさえているんですね。BIG-8さんの音楽ルーツが気になります。

    中高生の時にKREVAさん、Zeebraさんといったメジャーなヒップホップを聴いていました。大学時代に友達がラップをやっていて、その影響で自分もリリックを書いたりフリースタイルをしたりするようになって。だんだんと熱中していった結果、作曲ソフトでビートを作るまでになりました。そんな感じでぼくの音楽ルーツにはヒップホップの存在が大きいけど、ソウルバーでのバイト経験や日本育ちのバックグラウンドもあるので、楽曲には自然とソウルやJ-POPの要素も滲み出ているかもしれませんね。

    ー新作EP『August』はどんな時に聴いて欲しい作品ですか?

    新しいアルバムも聴いていて気持ちの良い音に仕上げているので、朝と夜のチルな気分になりたい時に聴いてほしいです。NujabesやJ Dillaのような、哀愁のあるジャズやソウルのムードもずっとベースにあります。リスペクトも込めて、彼らのマインドを受け継いでいきたいです。やっぱりどのジャンルでも良い作品は受け継がれ続けるんですよね。ぼくもそんな作品を世に残していけたらと思います。

    白井里奈フリーランスPR

    大手スポーツメーカーのPRを3年ほど務め、2年前にフリーランスのPRとして独立。現在は数々のブランドのPRを手掛け、今年末からはニューヨークと東京を行き来しながら活動していく予定。
    Instagram:@rina_shirai

    成田玄太〈PERCH〉、〈Bar Werk〉店長

    恵比寿のバー「TRIAD」のカウンターにバーテンダーとして立ったのち、フリーランスを経て、仲間と神宮前のバー「Bar Werk」をオープン。現在はフリーランスのバーテンダーとして「PERCH」も主宰し、ケータリングなども行っている。
    Instagram:@perch_gn

    ーInstagramで拝見していて、お二人の仲の良さが印象的でした。出会いのきっかけは?

    白井:1年半くらい前に共通の友人の誕生日会で出会いました。元々実家暮らしだったんですが、付き合って3ヶ月くらいで成田さんの家で同棲し始めたんです。笑いのツボが同じなのがよかったのかな。でもお互いワインや料理が好きっていう共通点もあるので、休日は美味しいものを求めて二人で都内を自転車で回ったりしています。雨の日以外は外に出てアクティブに動き回っていたいタイプなんです。

    成田:出かける時は二人の服の色をどこか合わせるようにしています。いつも里奈主導でコーディネートをまとめ上げてくれるので、早く出かけたいなぁと思いつつもぼくは彼女の指示に身を委ねるスタイルで(笑)。この前も「赤いパンツを穿くからどこかに赤を入れて欲しい」ってリクエストがあったので、赤茶っぽいアイテムを用意して待っていたら、その間に4回くらい着替え直していて。結局その日の彼女のコーディネートにはどこにも赤が入っていなかったんです(笑)。

    ーお二人の関係性が見えてくるナイスなエピソードですね(笑)。今日のコーディネートも色味がリンクしていて素敵です。

    白井:海外のオンラインストア「& Other Stories」で購入したワンピースを合わせてみました。上に羽織るってなるとジャケットの出番が多かったんですが、このカーディガンなら家で肌寒いときにさっと羽織れるし、そのまま外に出てもOKだから重宝しそう!

    成田:クルーネックのニットは持っているけど、カーディガンは意外と持ってなくて。ブラウンカラーなら何にでも合わせやすそうです。

    ー現在のお仕事をされる以前は何をされていたんでしょうか。

    成田:コーヒー好きが高じて喫茶店で働いたのち、お酒にも興味が。独学で学んでいたらどんどんハマっていきました。初めは店に所属しているバーテンダーでしたが、フリーランスの時期を経ていまの店に携わっています。

    白井:3年間スポーツメーカーのPRを担当していました。フリーになって約2年、自分の可能性がどんどん開けていくのを感じています。最近仕事のリサーチも兼ねて2週間ニューヨークに行ってきました。この渡航を機にまたしてもネクストステップに進めそうな予感!

    ーこれからはどんな活動をしていきたいですか?

    白井:日本とニューヨークを行き来しながら仕事をしていきたいです。ニューヨークと日本、それぞれのブランドと現地を繋ぐ役割になれたらな。あと、成田さんともケータリングの面でもっと仕事が一緒にできたらと思っています。

    成田:現在、店長をしている〈werk〉は3人で運営をしているので、ゆくゆくは自分のお店を持ちたいです。もちろん里奈とも一緒に仕事していけたら嬉しいですね。

    瀬戸光 拓也映像作家

    大阪府出身。大学中退後の2017年より独学で映像制作を始めた。去年10月には拠点を東京に移し、活動をさらに本格化。現在はフリーランスの映像作家として、MVやファッションフィルムを中心に映像制作・監督を行う。フットワークの軽さが自慢。
    Instagram:@takuya_setomitsu

    ー25歳にして大物アーティストとの作品を連発されていますね。まずは映像作家としての仕事内容を具体的に教えてください。

    企画の提案、スタッフィング、撮影、カラコレ、そして納品まで、これを月に3〜4案件分こなしています。上京前も上京後も、撮影以外はほぼ家にこもりきりで作業しているので、服を買いに行くタイミングは年に1、2回くらい。服には無頓着な方だと思うので、このカーディガンみたいに良いものを着る機会をいただけて嬉しいです。ラフにさっと羽織れる万能さもありつつ、きちんとしたフォーマル感もあっていいですね。

    ー無頓着さを全く感じさせません(笑)。 やはり何かに対する熱量は映像作品へ注ぎきっていると。どうやって映像について学んだのでしょう?

    すべて独学です。広告、MV、ショートフィルム、映画をとにかくたくさん観てきました。物心ついた時から親と海外の映画ばかり鑑賞していたようです。いまもご飯のおともに必ず映画の存在があるくらい、隙を見ては映画を観ています。仕事以外でも映像作品と接する時間が長いのは、仕事のためというよりは純粋に好きだから。そうでないとこの生活は成り立たないと思います。

    ー映像制作において大切にしていることはありますか?

    ぼくが携わるのはヒップホップアーティストの作品が多いのですが、一括りにラッパーといえどみなさん生き様が面白いんです。家庭環境が裕福じゃなかったりと、何かしらの苦労を経験してきたからこその自信や風格がある。だから演技をさせるよりも本人の素の良さを出せたらっていうのは意識しています。あとは、アーティスト本人やその人の音楽について気になったところは、とことんヒアリングします。映像の起承転結を最初に考えて、ストーリー仕立てにすることもポイントです。この音楽はMVありきの方がいいよねって言ってもらえたら一番嬉しいですね。

    ー休日は何をされているんですか?

    友人とドライブして自然に浸りに行きます。起きてから寝るまで常に頭の片隅に仕事があるから、そういう場所ではただただぼーっとしてたい。あとは仲間とわいわいお酒を飲んだり、自宅でゆったり映画鑑賞することです。

    ー今後チャレンジしたいこと、目標などはありますか?

    最終目標は映画監督になること。芸術性のある映画もいいのですが、ぼくは大衆向けのエンタメ性のある映画が大好き。コアな一部の人にもウケる作品も良いけど、デビッド・フィンチャーやマーティン・スコセッシ作品みたいに、むしろ「あの映画って面白いよね」ってみんなで語り合ってもらえるような作品が作りたいです。ありがたいことに有名なアーティストたちと仕事をさせてもらっていますけど、自分の実力がそれにまだまだ伴っていないと感じています。いまの状況には満足していないので、ひたむきに努力し続けないといけないですね。

    渡邉茉耶JOURNAL STANDARD プレス、WEB ヴィジュアルコーディネーター

    大学卒業後、ベイクルーズに入社。店舗スタッフ経験後、本社で2年間のWEBビジュアルコーディネーターを経て、今年3月よりジャーナル スタンダードのプレスを兼任。最近葉山に引越し、休日はスローライフを楽しんでいる。
    Instagram:@mayawatanabe_

    ーまずは、渡邉さんの仕事内容を教えてください。

    Instagramやウェブ周りのビジュアル管理とプレスを兼任しています。プレスの方は今年3月に始めたばかりで勉強中ですが、ウェブ周りの仕事は約2年ぐらい担当しています。売り上げ面でも販促面でもブランディング強化を目指す仕事です。

    ー今回のインタビューの中で唯一のベイクルーズ社員ということで、渡邉さんから見たFOLLはどんな印象ですか?

    毎シーズン、レディースモデルとして試着させてもらっていたのですが、いつも本当に着心地が良いんです。服に袖を通すことでも、服を見ただけでも、考え抜かれて作られているんだなとわかります。FOLLのアイテムみたいにベーシックで長く着られるものが一着でもあると、着こなしの幅が広がりますよね。セレクトショップのオリジナルブランドが糸やボタンにいたるディティールまで手を抜かずにこだわっているのは、実はすごいことなんですよ。あと、デザイナーの熱量がすごい。ここまで情熱を持って服作りしている人は他に見たことがないです。

    ー今回着ていただいたのはドットのカーディガンですが、着こなしのポイントは?

    細かなドットはガーリーな印象になりがちですが、黒地に大きめのドットならシックに着られるという発見がありました。シンプルなシャツ、インナー、デニムなどに合わせて着たいです。甘く着たいなら、ボウタイシャツとかフリルが合いそう。ロゴTにさっと羽織ってボタンを開けて着てみてもかわいいですよね。ワードローブの中にあったら新鮮な一着になるはず。

    ー最近湘南に引っ越されたそうですね。生活はどんな風に変化しましたか?

    通勤時間は長くなりましたが、もう慣れました。大きな変化としては、ゆっくりする時間が増えたことです。東京に住んでいた時は、昼過ぎに起きてベッドとソファを往復するみたいな休日を過ごしていて。でもこっちにきてからは家から出ないともったいないと思うようになって、朝は7時くらいには起きるようになりました。とはいえせわしなさはなく、あくまでスローな生活ペースで過ごせています。家の後ろが海なので、天気がいい日は海へ。平日とのメリハリをつけたいので、なるべくスマホは触らないよう心掛けて過ごす、わたしなりのデトックスタイムでもあります。