純正のGRAMICCIのパンツとの異なる点は、まずシルエット。大人でも穿きやすい、テーパードが効いたゆるめのシルエットは、カッチリとはしにくく、とはいえ、決してだらしなくはならないため、1本持っているだけで何かと重宝するはず。

次に、ウェビングベルト。GRAMICCIのパンツといえば、赤い人型のロゴ、通称“ランニングマン”が、垂らしたベルトの先端部分でさりげない主張を添えてくれているが、本作では、ベルトとロゴを同色にすることで、極限までシンプルに。このあたりにJOURNAL STANDARDらしさを感じる。

その他、“ガゼットクロッチ”と呼ばれる、およそ180度までの自然な開脚を可能にした股下の仕様や、フロント一箇所のみに設けられたベルトループなど、GRAMICCIを語る上で欠かせない気の利いたディテールは、もれなく健在。

大定番にひと工夫を加えたニューノーマルな一品は、リジッドライクなインディゴブルーからワンウォッシュ程度のブルー、そして色が抜けきったアイスブルーの3色展開も、選びがいがあって嬉しい限り。